医療脱毛クリニックの倒産が相次いでいます。
突然のクリニック閉鎖により、高額な施術料金を前払いしていた多くの消費者が返金を受けられず、途中で施術が受けられなくなるという深刻な被害が発生しているのです。
この記事では、医療脱毛クリニックが倒産に至る理由と、消費者が取るべき対策について詳しく解説します。
近年増加している医療脱毛クリニックの倒産事例を見ていくと、アリシアクリニックを始めとする大手クリニックの破綻が目立ちます。
倒産の背景には、無理な多店舗展開による資金繰りの悪化や、広告宣伝費の高騰、新規参入者増加による価格競争の激化など、様々な要因が絡み合っています。
消費者としては、都度払いプランの選択や、クリニックの経営状況のチェック、口コミ評判の確認など、慎重なクリニック選びが肝要です。
安心・安全な医療脱毛をお考えなら、健全経営を続けるライトクリニックをおすすめします。
ぜひ最後まで記事をお読みいただき、賢明な選択の参考にしてください。
CONTENTS
これまでに倒産した大手脱毛サロン・クリニック
アリシアクリニックの破産事例
2024年12月、大手医療脱毛クリニック「アリシアクリニック」が破産手続きの開始決定を受けました。
負債総額は約124億円、被害者は約9万人に上ります。
前払い式の料金体系により、多くの顧客が施術を受けられないまま料金を損失する事態となっています。
全身脱毛など11回分、約27万円のコースを契約し全額前払いした顧客の中には、7回通ったところで倒産し、6万円分以上の施術が受けられなくなった例もあります。
1通のメールで倒産を知らされただけで、個別の連絡はないといった対応の不備も指摘されています。
アリシアは広告をたくさん出していたため安心感があり人気でしたが、ピーク時の2021年4月期に売上高163億円以上を計上した後、わずか3年で破綻に至りました。
他の倒産した脱毛サロン一覧
過去15年の間に、多数の大手脱毛サロン・クリニックが倒産しています。
【主な倒産サロン・クリニック】
- 2007年：エピドール、ビューティーネプチューン、銀座ビューティークリニカル
- 2009年：FRIGG
- 2013年：Pure
- 2017年：エターナルラビリンス
- 2022年：脱毛ラボ
- 2023年：シースリー、銀座カラー
- 2024年：ビー・エスコート
特に、エターナルラビリンスは会員数10万人近くを抱える大手でありながら倒産し、大きな社会問題となりました。
2023年にはシースリーと銀座カラーという業界最大手2社が相次いで倒産。
毎年約70件のペースで倒産が起きており、業界全体の健全性に疑問符がつきます。
医療脱毛クリニックが倒産する理由
資金ショートと経営悪化のメカニズム
多くのクリニックは、顧客から前受金を得た後、その資金を広告費に回してしまうため、実際の施術提供のための運転資金が不足しがちです。
また、広告費がかさむ一方で黒字化できず、固定費に圧迫されキャッシュフローが悪化します。
前受金を安易に広告宣伝費へと回してしまうことで、後からコース消化を進めるための運転資金が不足しやすくなるのです。
コース消化の停滞で実売上が伸びない
人員不足や施術スキル不足から思うようにコース消化が進まず、前受金が実売上につながらないケースが目立ちます。
看護師やスタッフの不足・技術力不足により、顧客満足度が低下し、コース消化がスムーズに行えません。
また、予約が取りづらい、キャンセルや予約変更に対応しにくいシステムでは、顧客が施術を受ける機会が減少し、結果的に売上化が進みません。
広告宣伝費の高騰と費用対効果の低下
競合増加に伴い、集客のための広告費がどんどん膨らみ、獲得効率が落ちてきています。
新規顧客1人あたりの獲得コストが跳ね上がり、収益性を圧迫しています。
費用対効果が下がることで集客効率は落ち、販促にかかるコストが過剰になるため、さらに収益面で苦戦することになります。
競合増加による市場飽和と価格競争
医療脱毛市場への参入者が急増し、各社しのぎを削る価格競争に陥っています。
価格を下げることで顧客は増えても利益率が下がり、運営がより困難になります。
また、差別化が難しくなることで、既存顧客の流出や新規獲得の鈍化を招き、さらに収益面で苦戦します。
組織拡大の弊害とトラブル増加
クリニック数やスタッフ数が増えると、意思決定過程が複雑化し、経営判断が遅れます。
また、内部統制が難しくなり、人間関係が複雑化することで、組織的な混乱やトラブル対応が増え、経営上のロスが拡大します。
その結果、迅速な方針転換ができず、環境変化に適応するのが難しくなります。
リーダーシップ不在とマネジメント能力不足
経営陣やリーダーとなる人材が不在、または管理能力が不足している場合、明確な経営戦略や目標が示されず、スタッフが方向性を見失います。
これにより、顧客対応や施術品質、オペレーション改善など、本来重視すべき業務が後回しになり、さらに経営状態を悪化させることになります。
脱毛クリニック倒産時の対処方法
契約書と支払い方法の確認
倒産したクリニックとの契約内容を確認しましょう。特に以下の点に注目します。
【確認ポイント】
- 契約金額、契約日
- 倒産時の対応（前受金の返還について）
- クーリングオフ条件（契約後一定期間内なら無条件で解約・返金可能）
前受金の保全について記載がない場合、返金は難しい可能性があります。
クレジットカード払いの場合は、カード会社に連絡し、支払停止の抗弁権を行使しましょう。
弁護士（破産管財人）への債権届の提出
破産管財人は、倒産クリニックの資産を管理し、債権者への配当を行う権利があります。
債権届を破産管財人に提出することで、配当の対象となる可能性があります。
届出用紙に必要事項を記入し、証拠書類を添えて、裁判所に提出します。
ただし、全額返金されるとは限らないことに注意が必要です。
救済プランを提供しているサロンの確認
倒産クリニックの施術が受けられなくなった顧客向けに、救済プランを用意しているサロンもあります。
以下のサロンで受付を開始しているので、条件を確認してみましょう。
【救済プラン提供サロン例】
- サロンA：最大50%オフ
- サロンB：支払済み金額の一部をポイント還元
- サロンC：残り回数分を無料で提供
ただし救済を受けるには、倒産クリニックとの契約内容証明が必要なため、契約書類はしっかり保管しておきましょう。
脱毛クリニック選びのポイント
都度払いプランの選択
脱毛サロン倒産のリスクを避けるには、都度払いプランが賢明です。施術1回ごとの支払いなので、仮にクリニックが倒産しても、損失を最小限に抑えられます。全額前払いは避け、月々定額制や分割払いも慎重に検討しましょう。都度払いなら他サロンへの乗り換えもスムーズです。
経営状況のチェック
クリニック選びの際は、経営状況を必ずチェックしましょう。以下の項目を参考に判断します。
【チェックポイント】
- 会社設立からの年数（事業継続年数）
- 資本金の額
- 直近の売上高・利益
- 店舗数の推移
新規参入クリニックや急拡大している所は要注意です。
長期的に安定した経営を続けているクリニックを選ぶのが無難でしょう。
口コミや評判の確認
実際の利用者の声を参考にするのも重要です。
SNSや口コミサイトで、以下の点をチェックしてみましょう。
【確認項目】
- 予約の取りやすさ
- 接客やアフターフォロー
- キャンセル・解約への対応
- 施術の効果や痛みの程度
良い評判が多いクリニックは、顧客満足度が高く、長期的に施術を受けられる可能性が高いといえるでしょう。
一方、予約の取れなさやキャンセル対応の悪さは、経営難のサインかもしれません。
口コミの内容と件数から総合的に判断しましょう。
医療脱毛はライトクリニックにお任せください
医療脱毛をお考えなら、ライトクリニックがおすすめです。
ライトクリニックは、健全な経営を続けており、急な倒産リスクは低いと言えます。
また、都度払いプランを用意しているので、安心して通えます。
万が一倒産しても、損失は最小限に抑えられるでしょう。
さらに、最新の医療脱毛機を導入し、熟練の医師・看護師が施術を行うため、高い脱毛効果が期待できます。
アフターケアも充実しており、安全で確実な脱毛が可能です。
まとめ
医療脱毛クリニックの倒産が相次ぐ中、消費者は慎重なクリニック選びが求められます。
前払い料金の保全策がないクリニックは避け、都度払いプランのあるところを選びましょう。
また、経営状況や口コミ評判をしっかりチェックすることも重要です。
倒産時の対処としては、契約内容の確認、破産管財人への債権届け出、救済プランの利用などが考えられます。
安心・安全な医療脱毛をお望みなら、ライトクリニックをおすすめします。
健全経営と高い施術品質で、満足のいく脱毛効果を提供いたします。
