
脂肪溶解注射にはいくつか種類があることをご存知でしょうか?
これまで脂肪溶解注射にはBNLSという種類の注射が広く取り扱われてきました。しかしその後、他にも効果の高い薬が何種類か出てきました。当院では、そうした「カベリン」「FatXcore」「mesoline Body contour(メソラインスリム)」を採用しています。薬の種類によって特徴が異なるためそれぞれの特徴を説明します。
カベリンによる治療
カベリンは、デオキシコール酸の含有量が非常に高いです。デオキシコール酸とは脂肪細胞を破壊し、乳化させて溶かす成分で、脂肪をため込むことを防ぐ働きもあります。アメリカのFDA(※)でも脂肪分解の効果がある成分として認められています。
カベリンはBNLSと比較するとデオキシコール酸が約5,000倍の高濃度で配合されています。そのため高い効果を実現できることに加え、腫れや痛みを抑えた安全性の高い薬剤であることが証明されています。また、カベリンは1週間に1回の注射が可能であるため早く効果を実感することができます。効果を実感するには5〜6回ほどの治療が必要です。
※FDAとはFood and Drug Administration(アメリカ食品医薬品局)の略で食品や医薬品、化粧品などの安全性を安全性・有効性を承認する機関のこと
FatXcoreによる治療
FatXcoreはデオキシコール酸1パーセント配合で、カベリンより高濃度の第4世代の脂肪溶解注射ともいわれているお薬です。1回の治療効果が高く、お顔だけでなく二の腕や太ももなど、体の部分痩せにも使用できるのが特徴です。従来のFatXは高濃度であるがゆえに痛みや腫れが強く出る傾向にありましたが、FatXcoreは長年の臨床実験を重ね、痛みや腫れを軽減することに成功しました。FatXcoreは月に1回の治療を2回以上行うことで効果を感じやすいです。
メソラインスリムによる治療
メソラインスリムはボディー専用の脂肪溶解注射です。デオキシコール酸に加えPPC(フォスファチジルコリン)という成分が入っています。強い脂肪乳化作用があるのが特徴です。他の脂肪溶解注射より多く注入することのできる薬剤ですが、腫れやむくみが出やすく2週間ほど続くため、ダウンタイムの時間を確保できる方向けの注射です。