医療脱毛に興味を持っている方々が最も気になるのは、「完了までにどれくらいの時間がかかるのか」という点ではないでしょうか。医療脱毛を始める前に、その期間を知ることは、計画的に施術を受ける上で非常に重要です。
この記事では、医療脱毛が終わるまでの一般的な期間と、その期間が必要とされる理由について解説します。
LIGHT CLINIC 総合監修医
吹田 真一
国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。
CONTENTS
医療脱毛が終わるまでの期間はどれくらい?1年〜1年半が目安
医療脱毛を受ける際、多くの人が抱く疑問の一つが、全ての施術が完了するまでに必要な期間です。
医療脱毛は、ただ単に毛を取り除くことだけではなく、毛の成長サイクルに合わせて行われます。
そのため、全身の医療脱毛を完了させるためには、一般的に1年から1年半の期間が必要とされています。
医療脱毛を始めるにあたって、完了までの期間を理解することは非常に重要です。1年から1年半という期間はあくまで目安であり、個人差があることを念頭に置きながら、自分に合った脱毛計画を立てていくことが成功の鍵となります。
医療脱毛の施術期間を空ける必要があるのはなぜ?
医療脱毛を受ける上で、施術間の期間を空けることが推奨されています。この間隔を設ける主な理由は、毛周期に合わせた施術の実施と肌の負担を軽減するためです。ここでは、これらの理由がなぜ医療脱毛において重要なのかを詳しく解説します。
毛周期に合わせた施術が大切だから
人の体毛は、成長期、退行期、休止期という3つの周期で成長します。医療脱毛のレーザーは、成長期にある毛に最も効果的に作用します。このため、全ての毛が一度に成長期を迎えるわけではないので、一定期間を空けて施術を行うことで、より多くの毛を成長期に捉えて脱毛することが可能になります。
例えば、初回の施術で成長期の毛をターゲットにしても、次の成長期に入る毛があるため、数ヶ月後に再び施術を行う必要があります。この周期的なアプローチが、医療脱毛の効果を最大化させる鍵となります。
肌の負担を減らせるから
医療脱毛に使用されるレーザーは、非常に高いエネルギーを毛根に集中させるため、肌に一定の負担がかかります。施術直後は特に、肌が敏感になっており、赤みや腫れなどの軽い反応が見られることがあります。
施術間隔を適切に設けることで、肌に回復の時間を与えることができます。この回復期間を確保することで、肌トラブルのリスクを最小限に抑えることが可能になり、安全に脱毛を進めることができます。
また、肌の状態を見ながら施術を行うことができるため、個々の肌質や反応に合わせた最適なケアが可能になります。これは、施術の質を高め、快適な脱毛体験を提供する上で非常に重要です。
医療脱毛において、施術間の適切な期間を設けることは、脱毛効果を最大限に引き出し、同時に肌の健康を守るために不可欠です。毛周期に合わせた計画的な施術と、肌の負担を考慮したケアが、美しい仕上がりと安全性の両立を可能にします。
医療脱毛のベストな施術間隔は?部位別に必要回数と完了までの期間を解説
医療脱毛を検討している方の中には、「どのくらいの期間と回数で脱毛が完了するのか?」という疑問を持つ方が多いです。実は、医療脱毛の効果は部位によって大きく異なり、これは毛周期と使用されるレーザーの種類による違いが大きく影響しています。
ここでは、その理由を詳しく解説し、部位別のベストな施術間隔、必要な回数、そして完了までの期間についてご紹介します。
部位によって脱毛効果に差が出る理由
毛周期が違うから
人の毛には「成長期」「退行期」「休止期」という3つの周期があり、これらの毛周期は部位によって異なります。医療脱毛のレーザーは、成長期にある毛に最も効果的に作用しますが、全ての毛が同時に成長期を迎えるわけではありません。
このため、脱毛の効果を最大限に引き出すためには、各毛周期に合わせて施術を行う必要があり、その結果、部位によって必要な施術回数や間隔、完了までの期間に差が生じます。
医療用レーザーの種類によっても効果に差が出る
医療脱毛に用いられるレーザーには、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーなど複数の種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。
例えば、アレキサンドライトレーザーは比較的浅い部分の毛に効果的であり、ダイオードレーザーは深い部分の毛にも対応できる特徴があります。このように、使用されるレーザーの種類によっても、脱毛効果に差が出るのです。
この2つの理由により、部位別で最適な施術プランが異なるため、医療脱毛を受ける際には専門のクリニックでのカウンセリングが非常に重要になります。医療脱毛は個人の肌質や毛質、生活習慣などによっても効果に差が出るため、一人ひとりに合わせたカスタマイズされたプランを立てることが、理想の脱毛効果を得るための鍵となります。
全身脱毛|3〜4ヶ月間隔
全身脱毛を行う際には、3〜4ヶ月の間隔を空けることが推奨されます。この間隔は、毛周期に合わせて最適なタイミングで施術を行うために重要です。全身脱毛では、一度の施術で体の広範囲をカバーしますが、全ての毛が同時に成長期にあるわけではありません。
そのため、数回にわたって施術を受けることで、より均等な脱毛効果を期待できるのです。通常、全身脱毛を完了させるためには、5回から10回程度の施術が必要とされています。
VIO脱毛|1ヶ月半〜3ヶ月
VIO脱毛の場合、施術間隔は1ヶ月半から3ヶ月が理想とされています。デリケートゾーンは、皮膚が薄く敏感なため、施術後の肌の回復を考慮して適切な期間を空けることが重要です。また、VIOエリアは毛が濃い傾向にあり、施術回数が増えることも一般的です。
平均して、6回から12回程度の施術を受けることで、満足のいく結果に至る方が多いと言われています。
ワキ脱毛|2〜3ヶ月
ワキ脱毛は、2〜3ヶ月ごとに施術を受けるのが一般的です。ワキは日常的に目につきやすく、自己処理を頻繁に行う部位でもあります。そのため、脱毛効果を実感しやすいと同時に、早期に完了させたいと考える方が多い部位です。
通常、5回から6回程度の施術で、ツルツルの肌を実現できることが多いですが、個人差により必要な回数は変わります。
顔脱毛|1〜2ヶ月
顔脱毛に関しては、1〜2ヶ月の間隔で施術を行うことが推奨されています。顔は常に露出している部位であり、また皮膚が敏感なため、施術による影響を最小限に抑えつつ、効果的に脱毛を進める必要があります。
顔脱毛では、5回から10回程度の施術が目安となりますが、産毛などの薄い毛への対応も重要になります。
ヒゲ脱毛|2〜3ヶ月間隔
特に男性にとって、ヒゲ脱毛は大きな関心事の一つです。ヒゲ脱毛の施術間隔は、2〜3ヶ月が理想的です。ヒゲは他の部位に比べて毛が太く、密度も高いため、施術後の肌への負担を考慮しながら慎重に施術間隔を設定する必要があります。
一般的に、ヒゲ脱毛を完了させるには、5回から10回程度の施術が必要とされ、施術を重ねるごとにヒゲの成長速度が遅くなり、密度も薄くなっていきます。
背中脱毛|2〜3ヶ月
背中の毛は、他の部位と比べると比較的柔らかい産毛が多いのが特徴です。
そのため、レーザーの反応が弱くなりがちで、効果を実感するまでに時間がかかることが多いでしょう。
一般的に、背中脱毛を完了させるまでには6〜8回ほどの施術が必要とされています。
施術と施術の間隔は2〜3ヶ月ほどあけるのが理想的です。
つまり、背中脱毛を完了させるまでには、およそ1年半〜2年ほどの期間が必要になるということです。
ただし、これはあくまで平均的な目安です。
個人差があるので、より早く完了する人もいれば、さらに時間がかかる人もいるでしょう。
無理のない範囲で、コツコツと施術を重ねていくことが大切です。
医療脱毛の料金について
医療脱毛は高い効果が期待できる反面、料金面では決して安いとは言えません。
ここでは、医療脱毛にかかる費用について、いくつかの観点から詳しく見ていきましょう。
医療脱毛とエステ脱毛の平均料金比較
株式会社リクルートが運営する美容医療の総合サイト「ホットペッパービューティーアカデミー」の調査によると、医療脱毛にかけている平均料金は21万7,147円でした。
一方、エステ脱毛の平均料金は22万2,364円。
意外にも、医療脱毛とエステ脱毛の平均料金に大きな差はないことがわかります。
ただし、エステ脱毛は施術回数が多くなる傾向にあるため、トータルの費用では医療脱毛の方が安くなるケースが多いと考えられます。
医療脱毛は1回あたりの料金は高いものの、少ない施術回数で効果が得られるため、結果的にコストパフォーマンスに優れていると言えるでしょう。
医療脱毛の月々○円ってどういうこと?
医療脱毛のホームページや広告を見ていると、よく「月々○○円」といった表記を目にします。
これは、医療ローンを利用した分割払いのことを指しています。
医療脱毛は1回あたりの料金が高額なので、一括払いが難しい人でも、分割払いなら無理なく支払えるというわけです。
ただし、ローンを組む以上、審査に通る必要がありますし、金利分だけ総支払額が割高になってしまうのがデメリットと言えます。
無理のない範囲での支払いプランを立てるようにしましょう。
月々の支払い額と期間、総支払額などをしっかりとシミュレーションして、計画的に脱毛を進めていくことが大切です。
医療脱毛で「期間・間隔を空けすぎ」の心配はない
医療脱毛において、施術の期間や間隔を空けすぎてしまった場合でも、過度に心配する必要はありません。医療脱毛のレーザーは、毛根にダメージを与えることで脱毛効果を発揮しますが、毛周期の全ての段階に対応しているわけではありません。
したがって、いくら間隔が空いても、成長期に入った毛に対して再度効果的に作用するため、脱毛プロセスは続行されます。重要なのは、計画的に施術を受け、クリニックの専門家の指導に従うことです。定期的なフォローアップで、脱毛の進捗状況を確認し、必要に応じて施術間隔を調整することが可能です。
医療脱毛を短い期間で終わらせるには?「10回でも終わらない」と悩まないための3つのコツ
医療脱毛を効率よく、かつ短期間で終わらせたい場合、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、脱毛効果を高め、施術回数を可能な限り減らすための3つのコツを紹介します。
日焼け対策をする
レーザー脱毛は、メラニン色素に反応して効果を発揮します。日焼けによって肌が暗くなると、レーザーが正確に毛根だけに作用しづらくなり、脱毛効果が低下する恐れがあります。
また、日焼けした肌はレーザーによるダメージを受けやすく、肌トラブルの原因にもなりかねません。脱毛期間中は、日焼け止めを使用する、長袖の衣服で肌を覆うなど、徹底した日焼け対策を行いましょう。
保湿ケアを欠かさず行う
レーザー脱毛後の肌は特に敏感になりがちです。保湿ケアを怠ると、肌の乾燥や炎症を引き起こし、最終的には脱毛効果に影響を及ぼす可能性があります。施術後は、保湿クリームやローションを使って、肌の水分バランスを保つことが重要です。適切な保湿ケアによって、肌の回復を促し、次の施術に備えましょう。
毛抜きをしない
脱毛処理として毛抜きを使用することは厳禁です。毛抜きで毛を抜く行為は、毛根を直接的に損傷させるため、レーザー脱毛の効果を著しく低下させます。また、毛抜きによる自己処理は埋没毛の原因にもなりえます。レーザー脱毛の施術期間中は、シェービングに限定し、肌への負担を最小限に抑えるよう心掛けましょう。
これらのコツを実践することで、医療脱毛の効果を最大限に引き出し、より短期間での完了に近づけることができます。