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ポテンツァ(Potenza)とトライフィルプロ(TriFill Pro)を組み合わせた「ポテフィル(Potefill)」は、従来のRF マイクロニードル治療をさらに進化させた治療法です。ポテンツァとトライフィルそれぞれのメリットを最大限に引き出し、肌の深部から表層までトータルケアできる点が最大の特徴です。
ポテフィル(Potefill)を勧める理由
① 従来のポテンツァ単独よりも即効性&持続性が向上
【即効性がある】
- ポテンツァ単独は、RFマイクロニードルによる創傷治癒プロセスを利用し、コラーゲン・エラスチンの生成を促進することで肌再生を促します。しかし、効果が現れるまでに2〜4週間ほどかかることが一般的です。
- ポテフィルでは、トライフィルプロのドラッグデリバリー機能により、成長因子やヒアルロン酸を即時に肌へ届けるため、施術直後からハリ・ツヤ・弾力の改善を実感しやすくなります。
【持続性が高い】
- ポテンツァのRFエネルギーによるコラーゲンリモデリングは数ヶ月単位で持続するため、1回の施術でも長期間の効果が期待できます。
- トライフィルプロによる美容成分の導入で、皮膚のターンオーバーを加速し、再生速度をアップさせるため、ポテンツァ単独よりも持続性のある効果を発揮します。
② ダウンタイムが短く、回復がスムーズ
【従来のポテンツァのダウンタイム】
- 一般的にポテンツァ単独施術では、赤みや腫れが3〜7日程度続くことがあります。
- 特に、高エネルギー設定で施術した場合、皮膚の熱ダメージが強く、瘡蓋(かさぶた)ができることもあるため、回復期間が長くなります。
【ポテフィルのダウンタイム短縮の仕組み】
- トライフィルプロのドラッグデリバリーにより、炎症を抑える成分(成長因子・エクソソームなど)を即時導入することで、赤みや腫れを最小限に抑えます。
- RFの熱ダメージを受けた肌に必要な成分を直接供給することで、皮膚の修復スピードが向上し、ダウンタイムが2〜5日程度に短縮されます。
③ 肌表層+深層の両方にアプローチできるため、多角的な肌改善が可能
ポテンツァ単独では「真皮層~皮下組織」にフォーカスした治療となりますが、ポテフィルはトライフィルプロのドラッグデリバリー技術を併用することで、表皮から真皮深層までのトータルケアが可能となります。
④ ポテンツァとトライフィルの傷の方向の違い
ポテンツァは皮膚に垂直に針を刺し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。一方、サブシジョン(トライフィルプロ)は皮膚に対して水平方向に針を挿入し、癒着を解消することで皮膚を持ち上げます。これらの傷の方向の違いが、それぞれの治療の効果を最大限に引き出します。
⑤ 個々の肌状態に応じてカスタマイズ可能
ポテフィルは、患者の肌質や悩みに応じて施術のカスタマイズが柔軟にできる点も大きなメリットです。
■ 施術のカスタマイズ例
肌悩み |
ポテンツァ設定 |
トライフィルプロ設定 |
ニキビ跡・クレーター |
深め(2.5〜3.5mm)のRF+高出力 |
成⻑因子+エクソソーム導入 |
毛穴の開き・小じわ |
浅め(1.5〜2.0mm)のRF+中出力 |
ボトックス導入(毛穴引き締め効果) |
肌のハリ・弾力UP |
中層(2.0〜3.0mm)のRF+中出力 |
ヒアルロン酸・美白成分導入 |
たるみ・フェイスラインの引き締め |
深め(3.0〜4.0mm)のRF+高出力 |
コラーゲン増生促進因子の導入 |
ポテンツァの痛みの3つの原因
- 針の深度(深くなるほど痛みが強くなる)
- RF(ラジオ波)による熱刺激(熱感による痛み)
- 1パス、2パスと繰り返すことによる痛みの蓄積(施術後半になるほど痛みが増す)
■ 針とRFによる痛みの強さ
刺入深度 |
痛みの強さ |
なぜ痛いの? |
どんな感じ? |
表皮〜浅層真皮(0.5mm〜1.0mm) |
★★☆☆☆ (中等度) |
RFの熱刺激がメイン。針の痛みは比較的軽い |
チクチク、暖かいかな? |
中層真皮(1.5mm〜2.5mm) |
★★★☆☆ (やや強い) |
針の刺入痛+RFの熱刺激のダブルの痛み |
ちくちく痛い。熱い...? |
深層真皮(2.5mm〜4.0mm) |
★★★★☆ (強い) |
線維組織への刺入痛+RFの強い熱刺激 |
痛い、熱い! 麻酔が必要 |
皮下組織(4.0mm以上) |
★★★★★ (非常に強い) |
深部神経への刺激+RFの強い熱刺激+パスの蓄積 |
かなり辛い。麻酔が必須 |
さらに後半になるほど痛いんです
1パス、2パスと同じ場所を繰り返すことで痛みが蓄積。
【痛みの特徴】
- 同じ部位に繰り返しRFを照射すると、痛みが増す。
- 1パス目では耐えられる痛みでも、2パス目、3パス目と繰り返すごとに痛みが強くなる。
- 特に高出力のRFを使用する場合、皮膚が熱を持ちやすくなるため、パスごとの痛みが強まる。
痛みの管理について
美容施術における痛みは、多くの患者様にとって気になるものです。特に、お顔の施術では皮膚や筋膜へ の刺激が強く、痛みを伴うことが一般的です。当院では、患者様が快適に施術を受けられるよう、痛みを最大限軽減する麻酔システムを導入しております。表面麻酔(クリーム麻酔)のみでは、痛みを完全に抑えることが難しいため、当院では全身麻酔・静脈麻酔・リラックス麻酔の3種類をご用意し、痛みの不安を解消いたします。