遺伝子検査でわかること
ダイエットを成功させるためには体脂肪を減らすことが重要です。しかし、体脂肪を減らすために脂肪の分解・燃焼を促す遺伝子の特徴は人によって異なります。
自分の遺伝子の特徴を知ることで自分に合ったダイエットメニューの参考にすることができます。検査の結果により、りんご型(内臓脂肪型)、洋梨型(皮下脂肪型)、バナナ型(タンパク質消費型)と呼ばれる3つのタイプに分類されます。
それぞれの特徴を見てみましょう。
「りんご型」はりんごの形のように、お腹周りが太っているのが特徴です。内臓脂肪型とも呼ばれます。
このタイプは糖分を筋肉に取り込む代謝が苦手であるため、お腹周りの内臓に脂肪がついてしまいます。また、余った糖分が皮下脂肪になって体に蓄積されやすくなります。日本人男性に多いタイプがりんご型です
「洋梨型」は洋梨の形のように上半身が細く、腰や太ももなどに脂肪がつきやすい下半身太りの人に多いタイプです。皮下脂肪型とも呼ばれます。このタイプは脂質の代謝が苦手であり、油っぽい食事を摂りすぎたり、食事を抜いたりして体温が下がると下半身に皮下脂肪が付きやすくなり、痩せにくいのが特徴です。洋梨型は日本人女性に多くみられるタイプです。
「バナナ型」は上半身も下半身もばらつきがなく、ほっそりしているのが特徴です。タンパク質消費型とも呼ばれます。
このタイプは基礎代謝が高く、脂肪を積極的に燃焼します。しかしタンパク質も同様にエネルギーとして消費してしまうため、筋肉も脂肪もつきづらい体質です。そのため一度太ってしまうと痩せづらいのがバナナ型の人です。
遺伝子診断の方法
遺伝子診断の方法はいたってシンプルです。まずは遺伝子検査申込み同意書に記入をしていただきます。次に食後30分以上あけた状態で、うがいをしてから採種棒という綿棒のようなものでお口の中の唾液を拭います。検体を採取できたら、申込み同意書と一緒に専門の検査機関に提出します。結果が戻ってくるのは提出から2〜3週間後です。
自分の遺伝子型に合ったダイエットメニューを作成
遺伝子検査では、ご自身の遺伝子型がどのタイプかが判明したところで、その情報を活かしてお客様に合った食事のアドバイスやレシピを教えてもらうことができます。
例えば内臓脂肪型と判定された方は、まず食べる順番を見直すことです。「ベジファースト」と呼ばれる食べ方で、サラダや野菜類、味噌汁などから先に食べ、糖質の高いご飯やパンは最後に食べます。食べ方の順番を意識的に変えることで糖質の吸収を緩やかにする方法です。このような食べ方の工夫や、糖代謝を促す栄養素、レシピなどを知ることでできます。
皮下脂肪型では、脂質の多い食べ物を知り、工夫をしながら減らす方法を知ることができます。また、砂糖の使用量は多いけれど脂質が少ないため食べても大丈夫な食材、脂肪の代謝に必要な栄養素と食材、レシピなどの情報も記載されています。
タンパク質消費型では、タンパク質を積極的に取ることに加え、タンパク質を合成するのに必要なビタミンB6などの栄養素と食材、レシピなどを知ることができます。
自分の遺伝子情報を知ることで、制限した方がいい食べ物とそうでないもの、積極的に摂った方がいい栄養素、効果的な運動方法などを知り、毎日の生活に組み込むことでダイエットの近道になります。また、遺伝的な体質は変わることがないため、ダイエットだけでなく、一生物の知識として長期的な健康管理にも役立てることができます。
遺伝子診断のデメリット
遺伝による体質を知ることで、食事療法や運動療法などダイエットメニューの考案に役立つ遺伝子検査ですが、デメリットは行動に移さなければ意味がない。という点です。
いくらご自身の遺伝的な要素や体質の傾向を知っても行動に移すこと、継続することができなければ、当たり前ですがダイエット効果や健康維持、向上は期待できません。また、遺伝的な体質の傾向を知ることはできますが、病気の診断はできません。
しかし遺伝的な体質を知ることは、ダイエットに役立てるだけではなく、将来かかりやすい病気の傾向を知ることにもつながります。そのため遺伝子診断で得られた情報を病気の予防に役立てることができます。
診断結果をもとに最適な食事や運動を選択することで、健康の増進や予防にもつながります。ぜひ診断結果を活かして生活習慣の見直し、改善に取り組みましょう。LIGHT CLINICでは、検査結果をもとにお客様に最適なダイエットメニューを考案し、医師をはじめとするスタッフ皆でお客様のダイエットをサポートいたします。継続的で持続可能な、人生最後のダイエットに一緒にチャレンジしましょう。