監修者

LIGHT CLINIC 総合監修医

吹田 真一

国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。

「背中の医療脱毛をしているのに、なかなか効果を実感できない」そんな悩みをお持ちではありませんか?

実は、背中脱毛で効果を感じにくいのには医学的な理由があり、それを理解することで適切な対策を取ることができます。

本記事では、背中の医療脱毛が効果ないと言われる理由を専門的な視点から解説し、確実に効果を出すための具体的な施術方法をご紹介します。

背中脱毛で後悔しないために知っておくべき情報を、わかりやすく体系的にまとめました。

背中の医療脱毛が効果ないと言われる3つの理由

背中の皮膚が厚いため

背中の皮膚は、からだのなかでも特に厚い部位として知られています。

表皮の厚さは通常0.1〜0.2mmですが、真皮まで含めると背中は約10mmもの厚さがあります。

これは、顔や腕の皮膚と比べて2〜3倍の厚さに相当します。

皮膚が厚いということは、毛根の位置もより深い場所にあることを意味します。

医療レーザーは皮膚の表面から照射されるため、深い位置にある毛根まで十分なエネルギーが届きにくくなります。

そのため、他の部位と同じ出力設定では効果が出にくいという現象が起こるのです。

部位 真皮の厚さ 毛根の深さ
約2〜3mm 浅い
約3〜4mm やや浅い
背中 約10mm 深い

背中の毛はメラニン色素が少ないため

医療レーザー脱毛は、メラニン色素に反応して効果を発揮します。

背中の毛は、わきやVIOの毛と比べて細くて薄い産毛が多いのが特徴です。

産毛にはメラニン色素が少ないため、レーザーの反応が弱くなってしまいます。

メラニン色素が少ないと、レーザーのエネルギーが毛根に十分に吸収されないという問題が生じます。

その結果、毛根を破壊するのに必要な熱量が得られず、脱毛効果が低下してしまうのです。

特に、肌の色が白い人ほど背中の産毛は目立ちにくく、メラニン量も少ない傾向があります。

背中脱毛が効果ないと感じる理由として、このメラニン色素の少なさは大きな要因となっています。

• メラニン色素が多い毛:わき、VIO、すね毛など
• メラニン色素が少ない毛:背中、顔、二の腕の産毛など
• レーザーの反応:メラニン量に比例して強くなる
• 必要な照射回数:メラニンが少ないほど増える傾向

背中の毛は皮毛角が大きいため

皮毛角(ひもうかく)とは、皮膚の表面と毛の生える角度のことを指します。

背中の毛は、他の部位と比べて皮毛角が大きい、つまり毛が立って生えている特徴があります。

これは、からだの構造上、背中を守るための進化の名残とも言われています。

皮毛角が大きいと、レーザーが毛に当たる照射面積が小さくなります。

照射面積が小さいということは、毛根に伝わるエネルギー量も少なくなるということです。

寝ている毛なら広い面積でレーザーを受けられますが、立っている毛は点でしか受けられないのです。

この物理的な特性により、背中脱毛ではより多くの照射回数が必要となります。

さらに、皮毛角が大きい毛はレーザーの反射も起こりやすく、効率的な脱毛を妨げる要因となっています。

実は効果あり!背中の医療脱毛の真実

産毛にも効果的な医療レーザーの仕組み

医療レーザー脱毛は、産毛にも確実に効果を発揮します。

最新の医療レーザー機器は、波長の調整パルス幅の最適化により、薄い毛にも対応できるよう進化しています。

特に、ダイオードレーザー(810nm)や蓄熱式脱毛機は、産毛への効果が高いことで知られています。

医療レーザーは、毛根のメラニン色素だけでなく、毛包全体にアプローチすることができます。

これにより、色素が薄い産毛でも熱エネルギーを蓄積させて、確実に脱毛効果を得ることが可能です。

また、出力の細かい調整により、肌へのダメージを最小限に抑えながら効果を最大化できます。

レーザーの種類 波長 産毛への効果
アレキサンドライトレーザー 755nm やや弱い
ダイオードレーザー 810nm 高い
YAGレーザー 1,064nm 中程度

エステ脱毛との効果の違い

医療脱毛とエステ脱毛では、使用できる機器の出力に大きな違いがあります。

医療機関でのみ使用が許可されている高出力レーザーは、毛根を確実に破壊する力があります。

一方、エステサロンで使用される光脱毛機は、出力が制限されているため、一時的な減毛効果にとどまります。

背中のような産毛が多い部位では、この出力の差が顕著に現れます。

エステ脱毛では、産毛に対して十分な熱量を与えることができず、効果を実感しにくいのが現実です。

実際に、エステ脱毛から医療脱毛に乗り換える人の多くが、背中の効果の違いに驚いています。

医療脱毛なら、5〜8回の施術で明確な変化を実感できることがほとんどです。

エステ脱毛では20回以上通っても効果が出ない場合もあり、時間とお金の無駄になりかねません。

• 医療脱毛:永久脱毛が可能、医師の管理下で安全
• エステ脱毛:一時的な減毛、効果は限定的
• 背中への効果:医療脱毛が圧倒的に優位
• トータルコスト:医療脱毛の方が結果的に安い

必要な施術回数と期間の目安

背中の医療脱毛で効果を実感するには、5〜8回の施術が標準的です。

ただし、産毛の濃さや量によっては、10回以上必要になることもあります。

施術間隔は、毛周期に合わせて1〜2か月ごとが理想的です。

初回から3回目までは、太い毛が優先的に脱毛されます。

4回目以降から、産毛への効果が本格的に現れ始めます。

多くの人が5〜6回目で自己処理が楽になったと実感しています。

完全にツルツルの状態を目指すなら、8〜10回の施術を見込んでおくとよいでしょう。

期間としては、1年〜1年半をかけて計画的に通うことが大切です。

施術回数 効果の目安 実感度
1〜2回 太い毛が減り始める 20%
3〜4回 毛量が明らかに減少 50%
5〜6回 自己処理がほぼ不要 70%
7〜8回 産毛もほぼ消失 90%

費用相場と効果が出るまでの期間

医療脱毛とサロン脱毛の料金比較

背中脱毛の料金は、医療脱毛とサロン脱毛で大きく異なります。

医療脱毛の相場は、5回で59,400〜100,000円程度です。

一方、サロン脱毛は一見安く見えますが、必要回数が多いため総額は高くなります。

医療脱毛は5〜8回で完了するのに対し、サロンは20回以上必要なことも。

1回あたりの料金で比較すると、医療脱毛の方が高いように見えます。

しかし、トータルコストで考えると、医療脱毛の方が経済的です。

また、永久脱毛効果があるのは医療脱毛だけです。

時間的コストも含めると、医療脱毛の優位性は明らかです。

項目 医療脱毛 サロン脱毛
5回料金 59,400〜100,000円 30,000〜50,000円
必要回数 5〜8回 15〜30回
総額目安 100,000〜150,000円 150,000〜300,000円
効果 永久脱毛 一時的な減毛

 

効果実感までの回数と期間

背中脱毛で効果を実感するまでの回数と期間は個人差があります。

一般的に、3回目から変化を感じ始める人が多いです。

5回完了時点で、自己処理がほぼ不要になるレベルに達します。

完全にツルツルを目指すなら、8〜10回は見込んでおくべきです。

施術間隔は1.5〜2か月が理想的で、毛周期に合わせて通います。

トータルの期間は、1年〜1年半程度かかることが一般的です。

産毛が多い人や、毛量が多い人はさらに時間がかかることもあります。

継続的に通うことで、確実な効果を得ることができます。

• 初期効果:2〜3回目から実感
• 中間効果:5回で70%程度の減毛
• 完了目安:8〜10回でほぼ完了
• 期間:1年〜1年半が標準的

コストパフォーマンスの考え方

背中脱毛のコストパフォーマンスを正しく評価することが大切です。

初期費用だけでなく、長期的な視点で考える必要があります。

自己処理を続けた場合の累積コストは意外と高額になります。

シェービング用品や処理にかかる時間的コストも考慮すべきです。

医療脱毛なら、一度完了すれば半永久的に効果が持続します。

10年、20年という長期スパンで見れば、圧倒的にお得です。

また、肌トラブルの改善による医療費削減効果もあります。

何より、日々のストレスからの解放は金額に換算できない価値があります。

期間 自己処理コスト 医療脱毛後
1年 約12,000円 0円
5年 約60,000円 0円
10年 約120,000円 0円

まとめ

背中の医療脱毛は、正しい知識と適切な施術方法により確実に効果を得ることができます。

皮膚の厚さやメラニン色素の少なさなど、背中特有の難しさはありますが、それを理解した上で対策を取ることが重要です。

熱破壊式の医療レーザーを使用し、適切な波長と出力設定で施術を受けることで、産毛にも効果的な脱毛が可能です。

硬毛化や毛嚢炎などのリスクについても理解し、信頼できるクリニックで施術を受けることが大切です。

背中脱毛により、ファッションの自由度が向上し、肌トラブルも改善されます。

長期的に見れば、コストパフォーマンスも優れており、自己処理の手間からも解放されます。

5〜8回の施術で多くの人が満足できる結果を得られますが、個人差があることも理解しておきましょう。

背中の医療脱毛で、自信を持って背中を見せられる美しい肌を手に入れてください。