「医療脱毛をはじめたけど、2回目のほうが痛かった」「このままだんだん痛くなるの?」という不安をかかえていませんか。

じつは医療脱毛の痛みは、回数をかさねるごとに軽減していくことがほとんどです。

しかし、なぜか「2回目が一番痛かった」という声もおおく聞かれます。

本記事では、医療脱毛の回数と痛みの関係について、部位べつの変化パターンや痛みを感じるメカニズムまで、くわしく解説していきます。

痛みへの不安をかかえているかたも、この記事をよめば安心して施術をうけられるようになるでしょう。

監修者

LIGHT CLINIC 総合監修医

吹田 真一

国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。

 

CONTENTS

医療脱毛の痛みは回数でどう変化するのか

一般的な痛みの変化パターン

医療脱毛の痛みは、施術回数をかさねるごとに確実に軽減していきます。

これは、レーザーに反応する毛の量がへっていくことが主な理由です。

初回の施術では、太くて濃い毛がたくさん生えているため、レーザーが強く反応し、痛みを感じやすくなります。

しかし、回数をかさねるにつれて毛量がへり、毛質もほそく変化していくため、痛みは自然と軽減されていくのです。

実際のデータによると、ワキ脱毛では88%のひとが5回目以内に強い痛みを感じなくなり、VIO脱毛でも78%のひとが同様の結果となっています。

つまり、おおくのひとが5回目までには痛みから解放されているということです。

ただし、痛みの感じかたには個人差があり、もともと痛みに敏感なひとや、毛が濃いひとは、もうすこし回数がかかることもあります。

痛みの変化パターンをまとめると、以下のようになります。

施術回数 痛みのレベル 毛の状態
1回目 中程度 太くて濃い毛が多い
2回目 強い 出力を上げるため
3~5回目 徐々に軽減 毛量が減少
6回目以降 ほぼ感じない 細い毛が中心

このように、医療脱毛の痛みは最初の数回をのりこえれば、確実にらくになっていくものなのです。

2回目が最も痛いと言われる理由

「1回目より2回目のほうが痛かった」という声は、じつはとてもおおく聞かれます。

これには明確な理由があり、けっして異常なことではありません。

初回の施術では、肌への負担をかんがえて、意図的に出力をおさえた設定でレーザーを照射します。

これは、肌がレーザーになれていない状態で高出力の照射をおこなうと、やけどなどのリスクがたかまるためです。

そして2回目の施術では、肌の反応をみながら出力を本格的なレベルまであげていきます。

このため、1回目とくらべて痛みを強く感じるひとがおおいのです。

さらに、2回目の施術時にはまだ毛量がじゅうぶんにへっていないため、レーザーが反応する毛がおおく残っています。

高い出力とおおい毛量という条件がかさなることで、2回目が最も痛いと感じやすくなるのです。

しかし、この痛みは一時的なもので、3回目以降はかならず軽減していきます。

2回目の痛みをのりこえることが、効果的な脱毛への第一歩といえるでしょう。

• 初回は肌への負担をかんがえて低出力
• 2回目から本格的な出力設定に変更
• まだ毛量がおおく残っている状態
• 3回目以降は確実に痛みが軽減

3回目以降の痛みの推移

3回目の施術からは、おおくのひとが痛みの軽減を実感しはじめます。

これは、すでに毛量がめにみえてへってきているためです。

とくに、太くて濃い毛から優先的に脱毛されていくため、レーザーに強く反応する毛がすくなくなっていきます。

また、肌もレーザーの刺激になれてきて、痛みへの耐性もついてきます。

4回目、5回目とすすむにつれて、痛みはさらに軽減していき、「最初とくらべものにならないくらいらくになった」という声がおおく聞かれます。

実際のアンケート結果では、ワキ脱毛で6回目以降も痛みを感じるひとは、わずか12%にすぎません。

VIO脱毛でも、6回目以降に痛みを感じるひとは22%と、大半のひとが痛みから解放されています。

ただし、痛みがへったからといって効果がなくなったわけではありません。

むしろ、順調に脱毛がすすんでいる証拠なので、安心して施術をつづけてください。

痛みの推移をグラフであらわすと、2回目をピークに右肩さがりの曲線をえがきます。

この事実をしっていれば、2回目の痛みも「一時的なもの」として、前向きにのりこえられるでしょう。

なぜ2回目の施術で痛みを感じやすいのか

初回と2回目の出力設定の違い

医療脱毛における出力設定は、施術の効果と安全性をさゆうする重要な要素です。

初回の施術では、患者さまの肌質や毛質をみきわめながら、慎重に出力を設定します。

一般的に、初回は通常の60〜70%程度の出力からスタートすることがおおいです。

これは、肌トラブルのリスクを最小限におさえながら、肌の反応をかくにんするためです。

そして2回目の施術では、初回の結果をふまえて、出力を80〜100%まであげていきます。

この出力の差が、痛みの違いとして直接あらわれるのです。

たとえば、アレキサンドライトレーザーの場合、初回は14〜16ジュール程度の設定が、2回目では18〜20ジュールまであがることもあります。

この数値の違いは、そのまま痛みの強さにつながります。

しかし、この出力アップは脱毛効果をたかめるために必要不可欠なプロセスです。

低い出力のままでは、じゅうぶんな脱毛効果がえられず、結果的に施術回数がふえてしまいます。

施術回数 出力の目安 痛みレベル 脱毛効果
初回 60〜70% 軽〜中 限定的
2回目 80〜100% 中〜強 本格的
3回目以降 個別調整 軽減傾向 最大化

 

このように、2回目の出力設定は、効果的な脱毛のための必要なステップなのです。

肌がレーザーに慣れていない段階

初回の施術から2回目までの期間、肌はまだレーザーの刺激に完全になれていません。

人間の肌には、外部からの刺激にたいして徐々に適応していく能力があります。

しかし、この適応にはある程度の時間と経験が必要です。

医療脱毛のレーザーは、毛根に熱エネルギーをあたえることで脱毛効果をはっきします。

この熱は、どうしても周囲の皮膚にもつたわってしまいます。

初回の施術では低出力のため、肌への刺激もかぎられていますが、2回目で本格的な出力になると、肌はその差に驚いてしまうのです。

また、痛みの感じかたには心理的な要因もおおきく影響します。

初回は緊張していて痛みをかんじにくかったのに、2回目はリラックスしているぶん、痛みを敏感にかんじることもあります。

さらに、肌の防御機能もまだじゅうぶんに発達していない段階です。

レーザーの熱にたいする耐性は、施術をかさねることで徐々についていきます。

• レーザーへの適応には時間が必要
• 熱エネルギーへの耐性が未発達
• 心理的な要因も痛みに影響
• 3回目以降は確実に適応がすすむ

施術間隔が痛みに与える影響

医療脱毛の施術間隔は、痛みの感じかたにおおきな影響をあたえます。

一般的に、顔は1〜2か月、体は2〜3か月の間隔で施術をおこないます。

この間隔があきすぎると、肌がレーザーへの耐性をうしなってしまうことがあります。

たとえば、2回目の施術が4か月以上あいてしまった場合、肌の状態は初回にちかくなってしまいます。

そのため、クリニックでは再度低い出力からスタートすることもあり、脱毛効果にも影響がでてきます。

逆に、間隔がみじかすぎても問題があります。

1か月未満で施術をうけると、肌が回復していない状態でレーザーをあてることになり、痛みを強く感じやすくなります。

適切な施術間隔をまもることで、肌への負担を最小限におさえながら、効果的な脱毛がすすめられます。

また、施術間隔中の肌のケアも重要です。

保湿をしっかりおこない、日焼けをさけることで、次回の施術時の痛みを軽減できます。

クリニックでは、患者さまの毛周期や肌の状態をみながら、最適な施術間隔を提案してくれます。

この提案にしたがうことが、痛みを最小限におさえる秘訣といえるでしょう。

毛周期との関係性

医療脱毛の痛みは、毛周期とふかい関係があります。

毛には「成長期」「退行期」「休止期」という3つのサイクルがあり、レーザーが効果的にはたらくのは成長期の毛だけです。

2回目の施術時期は、ちょうどあたらしい成長期の毛がおおく生えそろっているタイミングです。

これらの毛は、まだ太くてしっかりしているため、レーザーに強く反応します。

初回の施術で処理しきれなかった毛と、あたらしく成長期にはいった毛があわさることで、2回目は痛みを感じやすくなるのです。

また、部位によって毛周期の長さがことなることも、痛みに影響します。

たとえば、VIOの毛周期は1.5〜2か月と比較的みじかいため、2回目の施術時にはおおくの毛が成長期をむかえています。

いっぽう、腕や脚の毛周期は3〜4か月とながいため、2回目でもそれほど毛がそろっていないことがあります。

部位 毛周期 成長期の割合 痛みの強さ
VIO 1.5~2か月 30% 強い
ワキ 2~3か月 30% 中~強
腕・脚 3~4か月 20% 弱~中
1~2か月 65% 中程度

 

このように、毛周期をりかいすることで、痛みの原因がよりあきらかになります。

部位別に見る痛みの変化

VIO脱毛の痛みの推移

密集した太い毛の特徴

VIO脱毛は、医療脱毛のなかでも最も痛みを感じやすい部位として知られています。

この部位の毛は、ほかの体毛とくらべて格段に太く、密集して生えているという特徴があります。

毛1本1本にふくまれるメラニン色素の量がおおいため、レーザーが強く反応してしまうのです。

とくに、VラインとIラインの境目は、毛の密度が最もたかく、皮膚もうすいため、痛みのピークとなりやすい箇所です。

また、デリケートゾーンは神経が集中している部位でもあります。

痛覚神経の密度がたかいため、おなじ刺激でもほかの部位より痛みを強く感じてしまいます。

さらに、この部位の皮膚は色素沈着をおこしやすく、メラニン色素がおおいことも痛みの原因となります。

レーザーは黒い色素に反応するため、毛だけでなく皮膚のメラニンにも反応してしまうことがあるのです。

• 毛が太く密集している
• 皮膚がうすくデリケート
• 神経が集中している
• 色素沈着がおきやすい
• Vラインとlラインの境目が特に痛い

回数による痛み軽減の目安

VIO脱毛の痛みは、施術回数をかさねることで確実に軽減していきます。

実際のデータによると、1〜5回目までに強い痛みを感じたひとは67%にのぼりますが、6回目以降は22%まで減少します。

つまり、約8割のひとが5回目までに痛みから解放されているということです。

初回から5回目までの痛みの変化を具体的にみていくと、以下のようになります。

施術回数 痛みの程度 毛の状態 麻酔の必要性
1回目 強い 太く密集 推奨
2回目 最も強い まだ多い 強く推奨
3回目 やや軽減 減少傾向 個人差あり
4~5回目 中程度 明らかに減少 ほぼ不要
6回目以降 軽い まばら 不要

とくに注目すべきは、3回目から痛みの軽減を実感するひとがおおいという点です。

これは、太い毛が優先的に脱毛され、のこっている毛がほそくなってきているためです。

また、痛みの軽減とともに、施術時間もみじかくなっていきます。

初回は緊張もあいまって15〜20分かかることもありますが、5回目以降は10分程度でおわることがおおくなります。

ワキ脱毛の痛みの変化

ワキ脱毛は、VIOについで痛みを感じやすい部位とされています。

しかし、ワキの場合は施術範囲がせまいため、痛みがあってもがまんしやすいという特徴があります。

初回の施術では、「チクチクする」「熱いかんじがする」という程度の痛みがおおいです。

2回目になると、出力があがるため「輪ゴムでパチンとはじかれたような痛み」を感じるひとがふえます。

しかし、3回目以降は急速に痛みが軽減していきます。

実際のデータでは、ワキ脱毛で1回も強い痛みを感じなかったひとが33%もいます。

これは、VIOの11%とくらべるとかなりたかい数字です。

また、6回目以降も痛みを感じるひとは、わずか12%にとどまっています。

ワキ脱毛の痛みが比較的はやく軽減する理由は、毛の生えている範囲がかぎられているためです。

レーザーを照射する回数もすくないため、熱がこもりにくく、痛みも軽減されやすいのです。

• 施術範囲がせまくがまんしやすい
• 3回目から急速に痛みが軽減
• 33%のひとは強い痛みを感じない
• 6回目以降の痛みは12%のみ
• 毛の範囲がかぎられている

顔脱毛の特殊な痛みパターン

顔脱毛の痛みは、ほかの部位とはことなる特殊なパターンをしめします。

顔の毛は産毛がちゅうしんで、一見すると痛みがすくなそうにおもえます。

しかし、実際には「ジリジリとした熱さ」や「骨にひびく痛み」を感じることがあります。

これは、顔の皮膚がうすく、すぐしたに骨があるためです。

とくに、鼻下や額、あご骨のうえなどは、レーザーの振動が骨につたわりやすく、独特の痛みを感じます。

また、産毛はメラニン色素がすくないため、効果をだすために出力をあげる必要があります。

このため、初回から比較的たかい出力で照射することもあり、痛みを感じやすくなるのです。

顔脱毛の痛みの推移は、ほかの部位とはことなり、回数をかさねてもそれほど軽減しないことがあります。

これは、産毛の性質上、毛がへっても見た目の変化がすくなく、レーザーの反応もかわりにくいためです。

ただし、5回目以降になると、肌がレーザーになれてくるため、痛みの感じかたは確実にやわらいできます。

部位 痛みの特徴 対策
鼻下 チクチクと鋭い 麻酔クリーム推奨
骨にひびく 冷却を念入りに
あご ジリジリと熱い 出力調整が重要
ほほ 比較的軽い 保湿ケアで対応

その他の部位の痛み変化

腕や脚、背中などのそのほかの部位は、比較的痛みをかんじにくいとされています。

これらの部位は、毛がほそく、密度もひくいため、レーザーの反応もおだやかです。

初回の施術では、「あたたかい」「すこしチクチクする」程度の感覚がおおく、痛みとよべるほどではありません。

2回目で出力があがっても、「すこし熱い」とかんじる程度で、がまんできないような痛みになることはまれです。

とくに、二の腕や太ももなどの脂肪がおおい部位は、クッションの役割をはたすため、痛みをかんじにくくなっています。

ただし、ひざやひじ、指などの関節部分は、骨がちかいため、やや痛みを感じやすい傾向があります。

背中については、自分では見えない部位のため、緊張から痛みを強く感じることもあります。

しかし、実際の痛みのレベルは軽く、3回目以降はほとんど気にならなくなるひとがおおいです。

これらの部位の共通点は、5回目までにはほぼ痛みを感じなくなることです。

毛量もすくないため、脱毛効果も比較的はやくあらわれ、満足度もたかい部位といえるでしょう。

• 腕や脚は痛みが軽い
• 脂肪がクッションになる
• 関節部分はやや痛い
• 5回目までにほぼ無痛に
• 効果も比較的はやい

医療脱毛の痛みを感じる仕組み

レーザーが毛根に与える熱の影響

医療脱毛のレーザーは、毛根に熱エネルギーをあたえることで脱毛効果を発揮します。

レーザーの光は、毛にふくまれるメラニン色素に吸収され、瞬間的に高温の熱にかわります。

この温度は、約60〜70度にもたっし、毛根を構成する細胞を破壊するのにじゅうぶんな熱量です。

しかし、この熱は毛根だけにとどまらず、周囲の皮膚組織にもつたわってしまいます。

皮膚には痛覚神経がはりめぐらされているため、この熱を痛みとして感じてしまうのです。

とくに、毛根がふかい位置にある場合は、より強いエネルギーが必要となり、痛みも強くなります。

レーザーの熱が皮膚につたわる過程は、以下のようになっています。

まず、レーザーが毛のメラニン色素に吸収されます。

つぎに、吸収されたエネルギーが熱にかわり、毛根を加熱します。

そして、この熱が周囲の組織につたわり、痛覚神経を刺激するのです。

プロセス 温度 影響範囲 痛みの程度
レーザー吸収 瞬間的 毛のみ なし
熱変換 60~70℃ 毛根周囲 軽い
熱伝導 40~50℃ 皮膚組織 中~強
神経刺激 痛覚神経 個人差あり

 

メラニン色素と痛みの関係

メラニン色素は、医療脱毛における痛みと密接な関係があります。

レーザーは、黒い色素であるメラニンに選択的に反応する性質をもっています。

毛にふくまれるメラニン色素がおおいほど、レーザーのエネルギーを吸収しやすくなります。

太くて濃い毛ほどメラニン色素をおおくふくんでいるため、レーザーが強く反応し、発生する熱量もおおくなります。

この熱量の差が、そのまま痛みの差となってあらわれるのです。

たとえば、VIOやワキの毛は、腕や脚の毛とくらべて約2〜3倍のメラニン色素をふくんでいます。

また、日焼けした肌や色素沈着がある部位も、皮膚自体にメラニン色素がおおくふくまれています。

この場合、レーザーが毛だけでなく皮膚のメラニンにも反応してしまい、痛みが増強されることがあります。

そのため、日焼けしている場合は、施術をえんきすることもあります。

• メラニン色素がおおいほど痛い
• 太い毛は2〜3倍のメラニンをふくむ
• 日焼け肌は痛みが増強
• 色素沈着部位も要注意
• 産毛は痛みがすくない

熱破壊式と蓄熱式の痛みの違い

医療脱毛には、熱破壊式と蓄熱式という2つの方式があり、痛みの感じかたがおおきくことなります。

熱破壊式は、高出力のレーザーを瞬間的に照射し、毛根を一気に破壊する方式です。

この方式は、「パチン」という瞬間的な痛みが特徴的で、輪ゴムではじかれたような感覚があります。

いっぽう、蓄熱式は、低出力のレーザーをくりかえし照射し、じわじわと熱をためていく方式です。

この方式では、「ジリジリ」とした持続的な熱さを感じることがおおく、痛みというより熱さが気になります。

痛みの強さでいえば、一般的に蓄熱式のほうが痛みがすくないとされています。

しかし、効果の実感は熱破壊式のほうがはやく、施術直後から毛がぬけはじめることもあります。

蓄熱式は、効果があらわれるまでに2〜4週間かかることがおおいです。

どちらの方式をえらぶかは、痛みへの耐性や、求める効果によってきまります。

痛みに弱いひとは蓄熱式、はやい効果を求めるひとは熱破壊式をえらぶ傾向があります。

項目 熱破壊式 蓄熱式
痛みの質 瞬間的 持続的
痛みの強さ 強い 弱い
効果実感 数日〜1週間 2〜4週間
適した毛質 太い毛 産毛も可
施術時間 短い 長い

脱毛機による痛みの差

医療脱毛で使用される脱毛機によって、痛みの感じかたはおおきくことなります。

最新の脱毛機には、さまざまな痛み軽減機能がそなわっており、従来とくらべて格段に痛みがすくなくなっています。

たとえば、ジェントルマックスプロプラスという機種は、26mmの大口径スポットサイズをもっています。

これにより、1回の照射でひろい範囲をカバーでき、照射回数がへることで、痛みの総量も軽減されます。

また、マイナス26度の冷却ガスを噴射する機能により、照射と同時に皮膚をひやすことができます。

アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2波長を搭載している機種では、部位や毛質にあわせて使いわけることも可能です。

アレキサンドライトレーザーは、比較的痛みがすくなく、日本人の肌にあっているとされています。

ヤグレーザーは、波長がながく深部まで到達するため、痛みは強いものの、ふかい毛根にも効果的です。

さらに、パルス幅を調整できる機種では、痛みをへらしながら効果をたもつことができます。

パルス幅をながくすると、熱がゆっくりつたわるため、痛みがやわらぎます。

• 最新機種は痛み軽減機能が充実
• 大口径で照射回数をへらす
• 冷却機能で即座にひやす
• 波長を使いわけて最適化
• パルス幅調整で痛みをコントロール

痛みが強くなる要因と対策

体調による痛みの変化

生理周期との関係

女性の生理周期は、医療脱毛の痛みに大きな影響をあたえます。

生理前から生理中にかけては、ホルモンバランスの変化により、痛みに敏感になりやすい時期です。

とくに、プロゲステロンの分泌がふえる黄体期は、体温があがり、肌も敏感になります。

この時期に施術をうけると、通常の1.5〜2倍程度痛みを強く感じることがあります。

生理中は、血流がふえているため、皮膚の感覚も鋭敏になっています。

また、精神的にも不安定になりやすく、痛みへの恐怖心がまし、より痛みを感じやすくなることもあります。

理想的なのは、生理がおわってから排卵までの期間(卵胞期)に施術をうけることです。

この時期は、エストロゲンの分泌がふえ、肌の調子もよく、痛みにも比較的つよい状態です。

ただし、VIOの施術は衛生面の観点から、生理中はうけられないクリニックがほとんどです。

予約をとる際は、生理予定日をさけて計画的にスケジュールをくむことが大切です。

• 生理前〜生理中は痛みが1.5〜2倍
• 黄体期はとくに敏感
• 卵胞期が最適なタイミング
• VIOは生理中施術不可
• 計画的な予約が重要

睡眠不足やストレスの影響

睡眠不足やストレスは、痛みの感じかたに直接的な影響をあたえます。

十分な睡眠がとれていないと、痛みを抑制する脳内物質の分泌がへり、痛みを強く感じやすくなります。

理想的には、施術前日は7〜8時間の睡眠をとることが推奨されています。

また、慢性的なストレスは、交感神経を緊張させ、痛みへの感受性をたかめてしまいます。

ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌がふえると、炎症反応も強くなり、施術後の赤みや腫れもでやすくなります。

仕事や人間関係のストレスがたまっているときは、施術をさけるか、リラックスできる工夫をすることが大切です。

施術当日は、カフェインの摂取をひかえることも重要です。

カフェインは神経を興奮させ、痛みに敏感にしてしまう作用があります。

かわりに、ハーブティーなどでリラックスすることをおすすめします。

要因 痛みへの影響 対策
睡眠不足 痛み抑制物質の減少 7〜8時間睡眠
ストレス 感受性の増加 リラックス法
カフェイン 神経の興奮 摂取を控える
疲労 全身の感覚過敏 十分な休息

 

肌状態が痛みに与える影響

乾燥肌の場合

乾燥した肌は、医療脱毛の痛みを増強させる大きな要因となります。

肌の水分量がすくないと、バリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなってしまいます。

健康な肌の角質層には、約20〜30%の水分がふくまれていますが、乾燥肌では10%以下になることもあります。

この状態でレーザーを照射すると、熱が効率的に分散されず、局所的に高温になりやすくなります。

また、乾燥した肌は、細かいひび割れや炎症をおこしていることがおおく、レーザーの刺激がダイレクトにつたわってしまいます。

とくに、冬場は空気が乾燥し、肌の水分がうばわれやすいため、注意が必要です。

対策としては、施術の1週間前から、念入りな保湿ケアをおこなうことが重要です。

セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分がはいったクリームを、朝晩2回しっかりとぬりこみます。

ただし、施術当日は、毛穴をふさいでしまうため、油分のおおいクリームはさけてください。

• 水分量10%以下で痛み増強
• バリア機能の低下が原因
• 熱が局所的に集中
• 1週間前から保湿強化
•当日は油分をひかえる

日焼け後の肌

日焼けした肌は、医療脱毛において最も注意が必要な状態のひとつです。

日焼けは、いわば軽度のやけど状態であり、肌が炎症をおこしています。

この状態でレーザーを照射すると、炎症が悪化し、強い痛みをともなうことがあります。

また、日焼けによってメラニン色素がふえた肌は、レーザーが皮膚にも反応してしまいます。

通常は毛のメラニンだけに反応するレーザーが、肌のメラニンにも反応することで、やけどのリスクがたかまります。

軽度の日焼けでも、施術後の色素沈着やシミの原因となることがあるため、慎重な判断が必要です。

一般的に、日焼けから2〜3か月は施術をさけることが推奨されています。

この期間をまつことで、肌のメラニン量がもとにもどり、安全に施術をうけられるようになります。

日常的な紫外線対策として、SPF30以上の日焼け止めを毎日使用することが大切です。

とくに、施術期間中は、日傘や帽子、UVカット衣類なども活用し、徹底した紫外線対策をこころがけましょう。

日焼けレベル 待機期間 リスク
軽度(赤み程度) 2〜4週間 痛み増強
中度(褐色) 2〜3か月 やけどリスク
重度(水ぶくれ) 6か月以上 施術不可

 

季節による痛みの違い

医療脱毛の痛みは、季節によってもかわってきます。

夏場は、気温がたかく血行がよくなるため、痛みを感じやすい傾向があります。

また、汗をかきやすく、肌が敏感になっていることも痛みの原因となります。

紫外線量もおおいため、知らずしらずのうちに軽い日焼けをしていることもあります。

いっぽう、冬場は空気が乾燥し、肌の水分量がへることで、痛みが増強されやすくなります。

とくに、暖房のきいた室内と寒い屋外をいききすると、肌への負担がおおきくなります。

血行も悪くなりがちで、施術後の回復もおそくなることがあります。

春と秋は、比較的肌の状態が安定しており、痛みも感じにくい季節です。

気温も適度で、紫外線量もすくないため、医療脱毛をはじめるには最適な時期といえます。

ただし、花粉症などのアレルギーがある場合は、肌が敏感になることもあるため注意が必要です。

• 夏:血行促進で痛み増
• 冬:乾燥で痛み増強
• 春秋:最適なシーズン
• 季節にあわせたケアが重要
• 体調管理も季節で調整

効果的な痛み軽減方法

麻酔の種類と使い分け

麻酔クリームの効果

麻酔クリームは、医療脱毛でもっとも一般的につかわれる痛み対策です。

主成分はリドカインやプリロカインなどの局所麻酔薬で、皮膚の表面から浸透し、神経の感覚をにぶらせます。

効果があらわれるまでに約30〜60分かかるため、施術の前に余裕をもって塗布する必要があります。

麻酔クリームの効果は、痛みを約30〜50%軽減するといわれています。

完全に痛みがなくなるわけではありませんが、がまんできるレベルまでやわらげることができます。

とくに、VIOや顔などのデリケートな部位には効果的です。

使用方法は、清潔な肌に厚めにクリームをぬり、ラップなどで密封することで浸透をたかめます。

ただし、アレルギー反応をおこすことがあるため、初回は必ずパッチテストをおこないます。

料金は、1回あたり1,000〜3,000円程度が相場ですが、クリニックによっては無料サービスをおこなっているところもあります。

• 痛みを30〜50%軽減
• 30〜60分前に塗布必要
• VIOや顔に効果的
• アレルギーテスト必須
• 料金は1,000〜3,000円

笑気麻酔の特徴

笑気麻酔は、亜酸化窒素(笑気ガス)を吸入することで、全身の感覚をにぶらせる麻酔方法です。

歯科治療でもよくつかわれており、安全性がたかいことで知られています。

吸入をはじめてから数分で効果があらわれ、リラックスした状態になります。

笑気麻酔の特徴は、意識ははっきりしているものの、痛みや不安がやわらぐという点です。

「ふわふわした感じ」「お酒をのんだような感覚」と表現されることがおおく、施術への恐怖心も軽減されます。

麻酔クリームとちがい、全身に効果があるため、広範囲の施術に適しています。

効果は吸入をやめるとすぐになくなるため、施術後はすぐに通常の状態にもどります。

ただし、妊娠中や呼吸器疾患があるひとは使用できないなど、適応に制限があります。

料金は、30分あたり3,000〜5,000円程度が一般的です。

項目 麻酔クリーム 笑気麻酔
効果範囲 局所的 全身
効果発現 30〜60分 数分
持続時間 1〜2時間 吸入中のみ
料金 1,000〜3,000円 3,000〜5,000円
適応制限 アレルギー 妊娠・呼吸器疾患

 

冷却による痛み対策

施術前後の冷却方法

冷却は、医療脱毛の痛みを軽減する基本的かつ効果的な方法です。

施術前の冷却は、皮膚の感覚をにぶらせ、痛みを感じにくくする効果があります。

アイスパックや保冷剤をタオルでつつみ、施術部位に10〜15分あてることで、じゅうぶんな冷却効果がえられます。

ただし、冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、直接肌にあてることはさけてください。

施術中は、クリニックのスタッフが専用の冷却装置をつかって、適切に冷却してくれます。

レーザー照射と同時に冷却ガスを噴射したり、冷却ジェルをぬったりすることで、痛みを最小限におさえます。

施術後の冷却も重要で、炎症をおさえ、痛みの持続をふせぐ効果があります。

帰宅後も、保冷剤などで断続的に冷却をつづけることで、赤みや腫れをはやくひかせることができます。

• 施術前:10〜15分冷却
• 施術中:専用装置で冷却
• 施術後:断続的に冷却継続
• 直接冷却はさける
• 炎症予防にも効果的

冷却機能付き脱毛機の選択

最新の医療脱毛機には、高度な冷却機能がそなわっています。

これらの機種をえらぶことで、痛みを大幅に軽減することができます。

代表的なものとして、ジェントルマックスプロプラスがあります。

この機種は、マイナス26度の冷却ガスを照射と同時に噴射することで、瞬間的に皮膚をひやします。

冷却と照射のタイミングが完璧に同期しているため、痛みを感じるひまがないほどです。

また、ソプラノチタニウムなどの蓄熱式脱毛機は、接触型の冷却システムをもっています。

照射ヘッドそのものが冷却されており、肌にあてながら施術することで、持続的な冷却効果がえられます。

クリニックをえらぶ際は、どのような脱毛機を使用しているか確認することが大切です。

古い機種では冷却機能が不十分なこともあるため、最新機種を導入しているクリニックをえらぶことをおすすめします。

脱毛機 冷却方式 冷却温度 痛み軽減効果
ジェントルマックスプロプラス ガス噴射 −26℃ 非常に高い
ソプラノチタニウム 接触冷却 5℃ 高い
メディオスターNeXT エアー冷却 10℃ 中程度

 

施術時の工夫

照射スピードの調整

照射スピードの調整は、痛みをコントロールする重要な要素です。

はやすぎる照射は、痛みが連続してしまい、がまんしづらくなります。

逆に、おそすぎると施術時間がながくなり、精神的な負担がふえてしまいます。

理想的なのは、患者さまの反応をみながら、適切なリズムで照射することです。

痛みに敏感なひとには、1ショットごとに間隔をあけ、深呼吸をするタイミングをつくります。

この方法により、痛みを分散させ、がまんしやすくなります。

また、部位によって照射スピードをかえることも効果的です。

VIOなどの痛みが強い部位はゆっくりと、腕や脚などの痛みがすくない部位は通常のスピードで照射します。

経験豊富なスタッフは、患者さまの表情や反応をみながら、自然にスピードを調整してくれます。

• 1ショットごとに間隔調整
• 深呼吸のタイミングをつくる
• 部位によってスピード変更
• 患者の反応をみて調整
• 経験豊富なスタッフが重要

休憩を挟む施術

長時間の施術では、適度な休憩をはさむことで、痛みの蓄積をふせぐことができます。

とくに、全身脱毛のような広範囲の施術では、休憩なしでつづけると痛みががまんできなくなることがあります。

一般的に、30分に1回程度の休憩をとることが推奨されています。

休憩中は、水分補給をしたり、体勢をかえたりすることで、リフレッシュできます。

また、施術部位を冷却しなおすことで、次の照射にそなえることもできます。

痛みが強い部位の施術では、こまめに休憩をとることも大切です。

たとえば、VIO脱毛では、Vライン、Iライン、Oラインそれぞれの間に休憩をはさむことで、痛みをわけることができます。

クリニックによっては、患者さまのペースにあわせて、自由に休憩をリクエストできるところもあります。

がまんせずに、つらいときは遠慮なく休憩をもうしでることが、快適な施術のポイントです。

休憩のタイミング 効果 推奨時間
30分ごと 痛みの蓄積防止 5〜10分
部位変更時 リフレッシュ 3〜5分
痛み強い時 即時軽減 必要に応じて

痛みに関するよくある誤解

痛いほど効果があるは本当か

「医療脱毛は痛いほど効果がある」という説は、じつは正しくありません。

この誤解は、痛みと効果の相関関係を誤って解釈したことからうまれています。

たしかに、効果的な脱毛には一定以上の出力が必要ですが、痛みが強すぎる場合は、むしろ問題があるサインです。

適切な出力は、毛質や肌質によってことなり、かならずしも痛みをともなうものではありません。

最新の脱毛機では、効果をたもちながら痛みを最小限におさえる技術が進化しています。

冷却機能の向上や、パルス幅の最適化により、痛みをへらしても十分な効果がえられるようになっています。

過度な痛みは、やけどや色素沈着などの副作用リスクをたかめるだけです。

プロのスタッフは、効果と安全性のバランスをかんがえて、最適な出力を設定してくれます。

痛みをがまんすることが、良い結果につながるわけではないことを理解しておきましょう。

• 痛み=効果は誤解
• 適切な出力が重要
• 痛すぎは危険信号
• 最新技術で痛み軽減可能
• プロの判断にまかせる

我慢すべき痛みとそうでない痛み

医療脱毛には、ある程度の痛みはつきものですが、すべての痛みをがまんする必要はありません。

正常な痛みと、異常な痛みをみわけることが大切です。

正常な痛みは、「輪ゴムではじかれたような瞬間的な痛み」や「チクチクする感覚」です。

これらは、レーザーが毛根に作用している証拠で、施術後すぐにおさまります。

いっぽう、以下のような痛みは異常なサインです。

「焼けるような持続的な痛み」「施術後も続く強い痛み」「水ぶくれができるような痛み」などです。

これらの痛みを感じたら、すぐにスタッフに伝えることが重要です。

出力が高すぎたり、肌の状態が施術に適していなかったりする可能性があります。

また、部位によっても、がまんすべき痛みのレベルはちがいます。

VIOなどは、ある程度の痛みは覚悟が必要ですが、腕や脚で強い痛みを感じる場合は、なにか問題があるかもしれません。

痛みの種類 正常/異常 対処法
瞬間的なチクチク 正常 そのまま継続
輪ゴムで弾く感覚 正常 深呼吸で対処
焼けるような痛み 異常 すぐに報告
持続する痛み 異常 施術中止検討
水ぶくれ 異常 医師の診察

 

痛みがなくなったら効果もない?

「最近、脱毛の痛みを感じなくなった。効果もなくなったのでは?」という不安をもつひとがいます。

しかし、これは大きな誤解です。

痛みが減少するのは、脱毛が順調にすすんでいる証拠なのです。

回数をかさねるごとに、レーザーに反応する毛の量がへっていきます。

反応する毛がすくなければ、発生する熱量もすくなくなり、結果として痛みも軽減されます。

つまり、痛みの減少は、毛量の減少をしめしているのです。

また、肌がレーザーになれてくることも、痛みが減る理由のひとつです。

初回は刺激に敏感だった肌も、回数をかさねることで適応し、痛みを感じにくくなります。

さらに、のこっている毛も、太い毛から細い毛へと変化していきます。

細い毛はメラニン色素がすくないため、レーザーの反応もおだやかになり、痛みも軽減されるのです。

効果の判断は、痛みではなく、毛の状態でおこなうべきです。

施術後2〜3週間で毛がぬけているか、次に生えてくる毛が細くなっているか、などを確認しましょう。

• 痛み減少=効果なしは誤解
• 毛量減少の証拠
• 肌の適応も要因
• 細い毛は痛みが少ない
• 効果は毛の状態で判断

クリニック選びで痛みを軽減

最新脱毛機の重要性

医療脱毛の痛みを軽減するうえで、クリニックが使用している脱毛機の新しさは非常に重要です。

最新の脱毛機には、従来機にはない痛み軽減技術が多数搭載されています。

たとえば、ジェントルマックスプロプラスは、26mmの大口径スポットサイズにより、1回の照射面積がひろく、総照射回数をへらすことができます。

また、最新の冷却システムは、マイナス26度という極低温で瞬間冷却が可能です。

これにより、レーザーの熱による痛みを大幅に軽減できます。

さらに、パルス幅を0.25〜100ミリ秒まで細かく調整できる機能により、患者さまの毛質や肌質にあわせた最適な設定が可能です。

古い脱毛機では、これらの機能がなく、画一的な設定でしか照射できないため、痛みが強くなりがちです。

また、メンテナンスが不十分な古い機械では、冷却機能が低下していることもあります。

クリニックを選ぶ際は、ホームページなどで使用機種を確認し、導入年数もチェックすることをおすすめします。

• 最新機は痛み軽減技術が充実
• 大口径で照射回数削減
• 極低温冷却が可能
• 細かい出力調整機能
• 導入年数も要確認

スタッフの技術力と経験

脱毛機の性能とおなじくらい重要なのが、施術をおこなうスタッフの技術力です。

経験豊富なスタッフは、患者さまの肌質や毛質を的確に判断し、最適な設定で施術をおこないます。

また、照射の角度やスピード、圧力なども、痛みに大きく影響します。

熟練したスタッフは、部位によって微妙に角度を調整し、痛みを最小限におさえる技術をもっています。

さらに、患者さまとのコミュニケーション能力も重要です。

痛みの感じかたは個人差がおおきいため、表情や反応をよみとり、適切に対応する必要があります。

「痛いときは遠慮なくいってください」という声かけひとつで、患者さまの緊張がほぐれ、痛みも軽減されることがあります。

スタッフの研修制度が充実しているクリニックでは、定期的な技術向上の機会があり、最新の痛み軽減テクニックを習得しています。

カウンセリング時に、スタッフの経験年数や研修体制について質問してみるのもよいでしょう。

評価ポイント 確認方法 重要度
経験年数 直接質問
研修制度 HP確認
資格保有 証明書確認
口コミ評価 ネット検索

痛み対策への取り組み

クリニックの痛み対策への姿勢は、そのまま施術の快適さにつながります。

痛み軽減に積極的なクリニックでは、さまざまな取り組みをおこなっています。

まず、麻酔の無料提供や、複数の麻酔オプションを用意しているクリニックは、患者さまの痛みに真摯にむきあっている

証拠です。

麻酔クリームだけでなく、笑気麻酔や局所麻酔注射など、選択肢がおおいほど、個々の患者さまにあった対策ができます。

また、痛み対策グッズの充実度も重要なポイントです。

マウスピースやストレスボール、アロマテラピーなど、さまざまな方法で痛みを軽減する工夫をしているクリニックもあります。

さらに、施術室の環境づくりも痛みに影響します。

リラックスできる音楽、適切な室温、やさしい照明など、五感にはたらきかける環境は、痛みの感じかたをやわらげます。

痛みに関する説明も重要です。

「なぜ痛みがでるのか」「どの程度の痛みなのか」を事前にていねいに説明してくれるクリニックは、患者さまの不安を軽減し、結果的に痛みも感じにくくなります。

これらの取り組みは、クリニックの患者さまファーストの姿勢をあらわしています。

• 麻酔オプションの充実度
• 痛み対策グッズの種類
• 施術室の環境整備
• 事前説明の丁寧さ
• 患者ファーストの姿勢

カウンセリングでの確認事項

医療脱毛をはじめる前のカウンセリングは、痛みを軽減するための重要な機会です。

この段階で、しっかりと確認しておくべきことがいくつかあります。

まず、使用する脱毛機の種類と、その痛み軽減機能について質問しましょう。

「どのような冷却機能がついているか」「出力の調整はどの程度細かくできるか」などを確認します。

次に、痛み対策のオプションについて詳しく聞きます。

麻酔の種類と料金、使用方法、副作用などを理解しておくことが大切です。

また、テスト照射の可否も重要な確認事項です。

実際に痛みを体験することで、本番の施術への心構えができます。

痛みが心配な場合は、段階的に出力をあげていく方法や、痛みの少ない部位からはじめる提案をしてもらえるか確認しましょう。

施術中の対応についても聞いておきます。

「痛いときはすぐに伝えてよいか」「休憩は自由にとれるか」「出力の調整は随時可能か」などです。

最後に、万が一のトラブル時の対応も確認しておきましょう。

確認事項 質問例 重要度
脱毛機の種類 冷却機能は?
麻酔オプション 種類と料金は?
テスト照射 可能ですか?
施術中の対応 休憩は自由?
トラブル対応 保証制度は?

まとめ

医療脱毛の痛みについて、「だんだん痛くなる」という不安をもっていた方も、この記事をよんで安心できたのではないでしょうか。

実際には、医療脱毛の痛みは回数をかさねるごとに確実に軽減していきます。

たしかに2回目の施術は、出力をあげるため一時的に痛みが強くなることがあります。

しかし、これは効果的な脱毛のための必要なプロセスであり、3回目以降は毛量の減少とともに痛みも軽減していきます。

データによると、ワキ脱毛では88%、VIO脱毛でも78%の人が、5回目までには強い痛みから解放されています。

痛みを軽減する方法も、麻酔の使用から冷却、施術時の工夫まで、さまざまな選択肢があります。

最新の脱毛機と経験豊富なスタッフがいるクリニックを選ぶことで、痛みを最小限におさえることができるでしょう。

医療脱毛は、一時的な痛みをのりこえれば、自己処理から解放される快適な生活がまっています。

正しい知識をもって、安心して医療脱毛にチャレンジしてみてください。

監修者

LIGHT CLINIC 総合監修医

吹田 真一

国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。