初めて医療脱毛を受けた後、「本当に効果があるのかな」「いつ頃毛が抜けるのだろう」といった不安を抱えていませんか。

医療脱毛1回目の施術後は、すぐに毛がなくなるわけではなく、約1〜3週間かけてゆっくりと変化が現れます。

効果の現れ方には個人差があり、部位や脱毛方式によっても異なるため、正しい知識を持つことが大切です。

この記事では、医療脱毛1回目の後に起こる変化から、効果を高めるためのアフターケアまで、詳しく解説していきます。

施術後の不安を解消し、2回目以降の脱毛に向けて適切なケアができるよう、ぜひ最後まで読んでみてください。

医療脱毛1回目の施術後に起こる変化

施術後1〜3週間で毛が抜け始める

医療脱毛1回目の施術を受けた後、毛が抜け始めるまでには約1〜3週間の時間がかかります。

レーザー照射によって毛根にダメージを与えられた毛は、すぐには抜け落ちず、時間をかけてゆっくりと皮膚の表面に押し出されていきます。

このプロセスは毛の成長サイクルに従って起こるため、施術直後に効果が見えなくても心配する必要はありません。

施術後1週間ほど経つと、シャワーを浴びているときや、タオルで軽く擦ったときに、自然と毛が抜けることに気づくでしょう。

特に太い毛やメラニン色素が多い部位では、レーザーの反応が強く、毛が抜けやすい傾向があります。

ただし、無理に毛を引っ張ったり、ピンセットで抜いたりすることは、肌へのダメージや毛嚢炎のリスクがあるため、絶対に控えてください。

毛が抜けるまでの期間には個人差があり、早い人では施術後3日ほどで変化を感じることもあれば、3週間近くかかるケースもあります。

ポップアップ現象と呼ばれる毛の抜け方

医療脱毛後に見られる特徴的な毛の抜け方に、「ポップアップ現象」と呼ばれるものがあります。

ポップアップ現象とは、レーザー照射によってダメージを受けた毛が、毛穴から飛び出すように抜け落ちる現象のことです。

この現象は、毛根が破壊されたことで毛と毛穴の結びつきが弱まり、軽い刺激でするりと抜けるようになるために起こります。

特に熱破壊式の脱毛器を使った場合に、このポップアップ現象が起こりやすいといわれています。

施術後1〜2週間の間に、入浴中やタオルで拭いているときに、毛がポロポロと抜け落ちるのを実感できるでしょう。

中には、軽く引っ張るだけで毛がスルッと抜ける状態になることもあります。

ポップアップ現象が起こる部位は、主にワキやVIOなどの太く濃い毛が生えているところです。

これらの部位は、メラニン色素が多く、レーザーの熱エネルギーがしっかりと伝わりやすいためです。

ただし、すべての毛でポップアップ現象が起こるわけではなく、成長期の毛のみに効果が現れることを理解しておきましょう。

以下は、ポップアップ現象が起こりやすい条件です。

• 毛が太くて濃い部位(ワキ、VIO、ひげなど)
• 熱破壊式脱毛器を使った場合
• レーザーの出力が高めに設定されている
• 肌の状態が良く、しっかりと照射できた
• 成長期の毛にタイミング良くレーザーが当たった

2ヶ月後に休止期の毛が生えてくる理由

医療脱毛1回目の施術後、一旦ツルツルになったと思った部位から、約2ヶ月後にまた毛が生えてくることに驚く方が多いです。

これは脱毛効果がなかったわけではなく、毛周期と呼ばれる毛の成長サイクルが関係しています。

毛周期には成長期、退行期、休止期の3つの段階があり、医療脱毛のレーザーは成長期の毛にしか効果を発揮しません。

1回目の施術時に休止期だった毛は、レーザーの影響を受けずに毛穴の中で眠っていたため、時間が経ってから成長期に入り、新しく生えてくるのです。

施術時に退行期だった毛も、同じように脱毛効果を受けていないため、毛周期が進んで成長期になると再び生えてきます。

このメカニズムを理解することで、1回の施術では完全に脱毛できない理由が分かるでしょう。

毛周期の段階 特徴 脱毛効果
成長期 毛根の細胞が活発で、毛が伸びている時期 効果あり
退行期 毛の成長が止まり、抜ける準備をしている時期 効果なし
休止期 毛が抜け落ち、次の毛が生えるまでの休息期間 効果なし

 

1回目で効果を実感しやすい人・しにくい人の特徴

毛周期と成長期の毛の関係

医療脱毛の効果を理解する上で、毛周期と成長期の関係を知ることはとても重要です。

毛周期とは、毛が生えてから抜け落ちるまでのサイクルのことで、すべての毛が同じタイミングで成長しているわけではありません。

それぞれの毛穴で独立した毛周期を持っており、成長期、退行期、休止期を繰り返しながら毛が生え変わっています。

この毛周期は部位によっても異なり、顔の産毛は1〜2ヶ月と短く、ワキやVIOは2〜3ヶ月と長い傾向があります。

医療脱毛では、この毛周期に合わせて施術を繰り返すことで、すべての毛に効果的にアプローチしていきます。

成長期の毛は毛根と強く結びついており、メラニン色素も豊かに含まれているため、レーザーの熱エネルギーがしっかりと伝わります。

脱毛効果があるのは成長期の毛のみ

医療脱毛のレーザーが効果を発揮するのは、成長期の毛だけという事実をしっかりと理解しておく必要があります。

成長期の毛は毛乳頭と呼ばれる毛を作る組織としっかり繋がっており、メラニン色素も多く含まれています。

レーザーはこのメラニン色素に反応して熱を発生させ、毛乳頭や毛母細胞を破壊することで脱毛効果をもたらします。

一方、退行期や休止期の毛は毛乳頭との結びつきが弱く、メラニン色素も少ないため、レーザーを照射しても十分な効果が得られません。

退行期の毛はすでに成長を止めており、毛根から離れかけている状態のため、レーザーの熱が毛乳頭まで届きにくくなっています。

休止期に至っては、毛穴の中に毛がない状態のため、レーザーが反応するメラニン色素自体が存在しません。

このため、1回の施術ですべての毛を処理することはできず、複数回の施術が必要になるのです。

成長期の毛は全体の約20%という事実

実際に成長期にある毛は、全体の約20〜30%程度しかないという事実を知ることで、1回目の効果に対する期待値を適切に持つことができます。

つまり、医療脱毛1回目で処理できる毛は、最大でも全体の30%程度ということになります。

残りの70〜80%の毛は退行期や休止期にあるため、1回目の施術では効果が得られず、後から生えてくることになります。

この割合は部位によっても異なり、ワキは全体の30%程度、腕や脚は20%程度、VIOは15〜20%程度が成長期にあるといわれています。

このデータをもとに計算すると、すべての毛を処理するためには、最低でも5〜6回の施術が必要になることが分かります。

さらに、産毛のようなメラニン色素が少ない毛や、毛周期が長い部位では、8〜10回以上の施術が必要になることもあります。

効果の感じ方の個人差について

医療脱毛1回目の効果の感じ方には、大きな個人差があることを理解しておくことが大切です。

同じ施術を受けても、「すごく効果があった」と感じる人もいれば、「あまり変化がない」と感じる人もいます。

この差は、毛質、毛量、肌質、体質などの様々な要因によって生まれます。

毛が太くて濃い人は、メラニン色素が多いためレーザーの反応が良く、1回目から効果を実感しやすい傾向があります。

一方、毛が細くて色が薄い人は、レーザーの反応が弱く、効果を感じるまでに時間がかかることがあります。

肌の色も効果に影響を与え、色白の人は肌とのコントラストがはっきりしているため、レーザーが毛に集まりやすく効果的です。

日焼けしている肌や、もともと肌の色が濃い人は、安全性を考えて出力を下げる必要があるため、効果が出るまでに回数がかかることがあります。

以下は、効果を実感しやすい人の特徴です。

• 毛が太くて濃い
• 肌が白く、毛とのコントラストがはっきりしている
• 毛周期が規則的
• ホルモンバランスが安定している
• 肌の状態が良く、乾燥していない
• 施術前後のケアをしっかり行っている

1回で自己処理不要にならない理由

医療脱毛は効果が高い脱毛方法ですが、1回の施術で自己処理が不要になることはありません。

これには毛周期の仕組み以外にも、いくつかの理由があります。

まず、レーザーの出力は安全性を考えて段階的に上げていくため、1回目は比較的低い出力で照射することが多いです。

肌への負担を最小限に抑えながら、個人の肌質や毛質に合わせて調整していく必要があるためです。

また、毛の密度が高い部位では、レーザーのエネルギーが分散してしまい、1本1本の毛根に十分な熱が伝わらないことがあります。

さらに、ホルモンバランスの変化によって、新しい毛が生えてくることもあります。

特に思春期や妊娠、出産、更年期などのホルモンバランスが大きく変わる時期には、脱毛効果に影響が出ることがあります。

施術回数 毛の減少率(目安) 自己処理の頻度
1回目 20〜30% 週2〜3回
3回目 50〜60% 週1回程度
5回目 80〜90% 月1〜2回

 

部位別の医療脱毛1回目後の効果と経過

ワキ脱毛1回目後の状況と変化

ワキは医療脱毛の中でも人気が高く、1回目から効果を実感しやすい部位のひとつです。

ワキの毛は太くて濃いため、メラニン色素が多く、レーザーがしっかりと反応します。

施術後1〜2週間で毛が抜け始め、中には施術直後にポップアップ現象が起こることもあります。

毛が抜けた後は、一時的にツルツルの状態になり、「こんなにきれいになるんだ」と驚く方が多いです。

しかし、この状態は永続的ではなく、約2ヶ月後には休止期だった毛が成長期に入り、再び生えてきます。

ただし、生えてくる毛の量は明らかに減っており、毛質も細く柔らかくなっていることに気づくでしょう。

ワキは皮膚が薄くデリケートな部位のため、施術後に赤みやひりつきが出ることがあります。

これらの症状は通常2〜3日で治まりますが、適切なアフターケアを行うことが大切です。

以下は、ワキ脱毛1回目後の経過の目安です。

• 施術当日〜3日:赤みやひりつきがある場合がある
• 1週間後:毛が抜け始める
• 2〜3週間後:大部分の成長期の毛が抜ける
• 1ヶ月後:ツルツルの状態が続く
• 2ヶ月後:休止期だった毛が生え始める
• 3ヶ月後:次の施術のタイミング

VIO脱毛1回目後の状況と変化

VIO脱毛は、デリケートゾーンの脱毛として注目を集めており、1回目から変化を感じやすい部位です。

VIOの毛はワキと同じく太くて濃いため、レーザーの効果が現れやすい特徴があります。

施術後1〜2週間で毛が抜け始めますが、部位によって抜け方に差があることがあります。

Vラインは比較的早く効果が現れ、IラインやOラインは少し時間がかかる傾向があります。

毛が抜けた後は、一時的に毛量が減り、見た目もすっきりとした印象になります。

特にVラインは、水着や下着からはみ出す心配がなくなり、快適さを実感できるでしょう。

ただし、VIOは毛周期が長い部位のため、完全に脱毛するまでには8〜10回以上の施術が必要になることが多いです。

1回目の施術後、約2〜3ヶ月で休止期だった毛が生えてきますが、毛質は柔らかくなり、チクチク感が減ることが多いです。

VIOは粘膜に近く、とてもデリケートな部位のため、施術後のケアには特別な注意が必要です。

その他の部位による効果の違い

医療脱毛の効果は、ワキやVIO以外の部位でも、それぞれ異なる特徴があります。

腕や脚などの比較的毛が細い部位では、1回目の効果を実感しにくいことがありますが、自己処理の頻度は明らかに減ります。

特にひざ下やひじ下は、日常的に露出することが多い部位のため、毛が減ることで肌の印象が明るくなります。

顔の産毛は、メラニン色素が少ないため、効果が現れるまでに時間がかかりますが、化粧のりが良くなるなどの変化を感じることができます。

背中やお腹などの産毛が多い部位も、1回目ではあまり変化を感じないことが多いですが、回数を重ねることで確実に効果が現れます。

指や足の甲などの細かい部位は、毛の本数が少ないため、1回目から効果を実感しやすいです。

部位 1回目の効果 自己処理が不要になる回数(目安)
腕・脚 中程度 5〜6回
低い 8〜10回
背中・お腹 低い 8〜10回

 

脱毛方式による1回目後の効果の違い

熱破壊式脱毛の場合の経過

熱破壊式脱毛は、高出力のレーザーを瞬間的に照射して、毛母細胞や毛乳頭を直接破壊する方式です。

この方式では、1回目の施術後、約1〜2週間で毛が抜け始め、効果を比較的早く実感できます。

熱破壊式の特徴は、毛根に対して瞬間的に強い熱を加えるため、太い毛や濃い毛に対して高い効果を発揮します。

施術直後から毛根が破壊されているため、ポップアップ現象が起こりやすく、毛がするりと抜ける感覚を味わえます。

ただし、高出力のレーザーを使うため、施術時の痛みが強く、特にVIOやワキなどの毛が濃い部位では、輪ゴムで弾かれるような痛みを感じることがあります。

施術後は、肌に赤みやほてりが出ることがありますが、適切な冷却とアフターケアによって、数日で治まります。

熱破壊式は、アレキサンドライトレーザーやYAGレーザーなどが代表的で、日本人の肌質や毛質に合っているといわれています。

以下は、熱破壊式脱毛1回目後の経過です。

• 施術直後:赤みとほてりがある
• 3〜7日後:毛が抜ける準備が始まる
• 1〜2週間後:ポップアップ現象で毛が抜ける
• 3〜4週間後:ツルツルの状態になる
• 2ヶ月後:休止期の毛が生えてくる

蓄熱式脱毛の場合の経過

蓄熱式脱毛は、低出力のレーザーを連続照射して、毛包全体にじわじわと熱を加える方式です。

バルジ領域と呼ばれる発毛を促す組織を破壊することで、脱毛効果をもたらします。

蓄熱式の特徴は、熱破壊式と比べて痛みが少なく、肌への負担も軽いことです。

しかし、効果が現れるまでに時間がかかり、1回目の施術後、毛が抜け始めるまでに3〜4週間かかることがあります。

毛が抜けるスピードがゆっくりなため、「本当に効果があるのか」と不安になることもありますが、確実に毛根にダメージを与えています。

蓄熱式は、産毛や細い毛に対しても効果があり、顔や背中などの脱毛に向いています。

また、日焼けした肌や色黒の肌でも施術可能なため、夏場でも脱毛を続けられるメリットがあります。

施術後の肌トラブルが少なく、ダウンタイムがほとんどないため、忙しい方にもおすすめです。

レーザーの種類別・毛が抜けるまでの期間

医療脱毛で使われるレーザーには、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーの3種類があります。

それぞれのレーザーは波長が異なり、毛が抜けるまでの期間や効果の現れ方に特徴があります。

アレキサンドライトレーザーは、波長755nmと比較的短く、メラニンへの吸収率が高いため、約10日で毛が抜け始めます。

日本人の肌質に合っており、太い毛や濃い毛に対して高い効果を発揮しますが、日焼けした肌には使用できません。

ダイオードレーザーは、波長800〜940nmと中間的で、幅広い肌質や毛質に対応できます。

蓄熱式と熱破壊式の両方があり、毛が抜けるまでに約2週間〜1ヶ月かかります。

YAGレーザーは、波長1,064nmと最も長く、皮膚の深い部分まで届くため、根深い毛にも効果があります。

毛が抜けるまでに約2〜3週間かかりますが、日焼けした肌でも安全に施術できるメリットがあります。

レーザーの種類 波長 毛が抜けるまでの期間 特徴
アレキサンドライト 755nm 約10日 メラニンに強く反応、太い毛に効果的
ダイオード 800〜940nm 2週間〜1ヶ月 幅広い毛質に対応、痛みが少ない
YAG 1,064nm 2〜3週間 根深い毛に効果的、日焼け肌OK

 

1回目後の効果を高めるアフターケアと注意点

保湿ケアの重要性と方法

医療脱毛1回目の後、最も重要なアフターケアは保湿です。

レーザー照射によって肌は一時的に乾燥しやすい状態になっており、バリア機能が低下しています。

しっかりと保湿することで、肌のバリア機能を回復させ、次回の施術でより高い効果を得ることができます。

保湿は、施術当日から始め、毎日朝晩の2回は必ず行うようにしましょう。

顔の保湿には、化粧水でたっぷりと水分を与えた後、乳液やクリームで水分が逃げないようにフタをします。

体の保湿には、伸びが良くベタつかないボディローションやジェルがおすすめです。

特に施術後1週間は、いつもより丁寧に保湿を心掛け、肌の状態を整えることが大切です。

乾燥がひどい部位には、保湿力の高いクリームやオイルを使い、重点的にケアしましょう。

ただし、施術当日は毛穴にクリームが詰まらないよう、さらっとしたテクスチャーのものを選ぶことがポイントです。

以下は、部位別の保湿方法です。

• 顔:化粧水→美容液→乳液またはクリームの順番でケア
• ワキ:デオドラント効果のある保湿ジェルを使用
• VIO:専用の低刺激保湿剤を優しく塗る
• 腕・脚:ボディローションを全体になじませる
• 背中:スプレータイプの保湿剤を使用

紫外線対策の必要性

医療脱毛1回目の後、紫外線対策は絶対に欠かせません。

レーザー照射後の肌は、通常よりも紫外線のダメージを受けやすくなっています。

日焼けをすると、肌にメラニン色素が増え、次回の施術で十分な出力で照射できなくなる可能性があります。

また、色素沈着やシミの原因にもなるため、徹底した紫外線対策が必要です。

外出時は、SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを、顔や露出部位にたっぷりと塗りましょう。

日焼け止めは、2〜3時間おきに塗り直すことで、効果を持続させることができます。

日傘や帽子、サングラス、UVカット機能のある衣類なども活用し、物理的に紫外線をブロックすることも大切です。

室内にいても、窓から入る紫外線の影響を受けるため、カーテンを閉めたり、窓ガラスにUVカットフィルムを貼ったりする工夫も効果的です。

特に施術後2週間は、肌がデリケートな状態なので、なるべく直射日光を避けるようにしましょう。

正しい自己処理方法

医療脱毛1回目の後、毛が生えてきたときの自己処理方法には注意が必要です。

間違った方法で自己処理をすると、せっかくの脱毛効果を下げてしまったり、肌トラブルの原因になったりします。

最も避けるべきなのは、毛抜きやワックスなどで毛を根元から抜く行為です。

これらの方法は、毛根を傷つけ、毛周期を乱し、次回の施術効果を大きく下げてしまいます。

また、毛嚢炎や埋没毛などのトラブルを招く危険性もあります。

電気シェーバーでの処理が推奨される理由

医療脱毛中の自己処理には、電気シェーバーが最もおすすめです。

電気シェーバーは、刃が直接肌に触れないため、肌への負担が少なく、安全に処理できます。

特に、施術前日の自己処理では、電気シェーバーを使うことがクリニックでも推奨されています。

電気シェーバーは、毛を根元から抜かず、表面の毛だけをカットするため、毛根へのダメージがありません。

また、カミソリのように肌の表面を削ることもないため、乾燥や肌荒れのリスクも低くなります。

使用後は、シェーバーを清潔に保ち、定期的に刃を交換することで、衛生的に使い続けることができます。

カミソリ使用時の注意点

どうしてもカミソリを使う場合は、いくつかの注意点を守る必要があります。

まず、必ずシェービングジェルやクリームを使い、肌とカミソリの摩擦を減らしましょう。

石鹸やボディソープでの代用は、肌の必要な油分まで奪ってしまうため、おすすめできません。

カミソリは清潔なものを使い、切れ味が悪くなったらすぐに交換することが大切です。

切れ味の悪いカミソリは、何度も同じ場所を擦る必要があり、肌への負担が大きくなります。

処理の後は、必ず保湿を行い、肌のバリア機能を回復させましょう。

また、施術直後や肌に赤みがあるときは、カミソリの使用を避け、肌が落ち着いてから処理を行ってください。

赤みや炎症が出た場合の対処法

医療脱毛1回目の後、赤みや炎症が出ることは、珍しいことではありません。

これは、レーザーの熱によって肌が一時的に反応している状態で、通常は2〜3日で治まります。

赤みが出た場合は、まず冷やすことが大切です。

清潔なタオルで包んだ保冷剤や、冷水で濡らしたタオルを、赤みのある部位に優しく当てましょう。

1回10〜15分程度、1日に数回繰り返すことで、炎症を抑えることができます。

クリニックで処方された炎症止めの軟膏がある場合は、指示通りに使いましょう。

市販の薬を使う場合は、必ず薬剤師に相談してから使用してください。

入浴は、ぬるめのシャワーで済ませ、熱いお湯や長時間の入浴は避けましょう。

赤みがある部位を擦ったり、掻いたりすることは、症状を悪化させるので絶対にやめてください。

もし、3日以上経っても赤みが引かない、水ぶくれができた、強い痛みがあるなどの症状がある場合は、すぐにクリニックに相談しましょう。

以下は、症状別の対処法です。

• 軽い赤み:冷却と保湿で様子を見る
• ヒリヒリ感:冷却と炎症止め軟膏を使用
• かゆみ:保湿を徹底し、掻かないようにする
• 腫れ:冷却と安静、必要に応じて受診
• 水ぶくれ:すぐにクリニックに連絡

規則正しい生活習慣の重要性

医療脱毛の効果を高めるためには、規則正しい生活習慣を保つことが重要です。

睡眠不足やストレス、偏った食事は、ホルモンバランスを崩し、毛周期にも影響を与えます。

特に、成長ホルモンが分泌される夜10時から深夜2時の間は、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。

バランスの良い食事は、肌の新陳代謝を促し、脱毛効果を高めます。

ビタミンCやビタミンE、たんぱく質などの栄養素を、意識的に摂ることが大切です。

適度な運動は、血行を良くし、肌のターンオーバーを正常化させます。

ただし、施術直後の激しい運動は、肌トラブルの原因になるため避けましょう。

喫煙や過度の飲酒は、肌の回復を遅らせ、脱毛効果を下げる可能性があるため、控えめにすることをおすすめします。

生活習慣 脱毛への影響 改善方法
睡眠不足 ホルモンバランスの乱れ、肌の回復遅延 7〜8時間の睡眠確保
偏食 肌の栄養不足、ターンオーバーの乱れ バランスの良い食事
ストレス 毛周期の乱れ、肌トラブル リラックス時間の確保

 

医療脱毛1回目後によくある疑問と回答

2回目の施術までの適切な間隔は?

医療脱毛1回目の後、2回目の施術までの適切な間隔は、一般的に1.5〜3ヶ月です。

この間隔は、毛周期に合わせて設定されており、休止期だった毛が成長期に入るタイミングを狙っています。

部位によって毛周期が異なるため、施術間隔も調整する必要があります。

顔の脱毛は毛周期が短いため、1〜1.5ヶ月間隔で施術することが多いです。

ワキやVIOは毛周期が長いため、2〜3ヶ月間隔が空いてきます。

腕や脚は、1.5〜2ヶ月間隔が一般的です。

また、使用する脱毛器によっても、推奨される間隔が異なります。

蓄熱式脱毛器を使う場合は、1ヶ月間隔での施術が可能なこともあります。

一方、熱破壊式脱毛器では、肌への負担を考えて、2ヶ月以上空けることが推奨されます。

クリニックの医師や看護師と相談しながら、自分の毛の状態に合わせた最適な間隔を決めることが大切です。

以下は、部位別の施術間隔の目安です。

• 顔:1〜1.5ヶ月
• ワキ:2〜3ヶ月
• VIO:2〜3ヶ月
• 腕・脚:1.5〜2ヶ月
• 背中・お腹:2〜2.5ヶ月

2回目までにムダ毛は生えてくるか?

医療脱毛1回目の後、2回目の施術までの間に、ムダ毛は必ず生えてきます。

これは、1回目の施術で処理できなかった退行期や休止期の毛が、成長期に入って生えてくるためです。

1回目で処理できるのは全体の約20〜30%の毛だけなので、残りの70〜80%の毛は、順次生えてくることになります。

ただし、生えてくる毛の量や質は、1回目の施術前と比べて明らかに変化しています。

毛が細く柔らかくなったり、生えるスピードが遅くなったりすることで、自己処理の頻度も減ります。

この期間は、毛がまばらに生えている状態になることが多く、見た目が気になるかもしれません。

しかし、これは脱毛が順調に進んでいる証拠なので、心配する必要はありません。

2回目の施術に向けて、しっかりと毛が生え揃うのを待つことが、効果的な脱毛につながります。

2回目の施術は1回目より痛みが少ない?

2回目の施術の痛みについては、個人差が大きく、一概に「1回目より痛くない」とは言えません。

ただし、多くの人が2回目以降は痛みに慣れて、精神的な不安が減ることで、痛みを感じにくくなる傾向があります。

また、1回目の施術で毛量が減っているため、レーザーが反応する毛が少なくなり、物理的に痛みが減ることもあります。

特に毛が密集している部位では、2回目以降は痛みが軽くなったと感じる人が多いです。

しかし、クリニックによっては、2回目以降に出力を上げることがあり、その場合は痛みが強くなる可能性があります。

これは、1回目で肌の反応を見て、安全性を確認した上で、より効果的な出力に調整するためです。

痛みに不安がある場合は、麻酔クリームの使用や、出力の調整について、施術前にスタッフに相談しましょう。

1回目後に毛が濃くなったように見える理由

医療脱毛1回目の後、「毛が濃くなった」「太くなった」と感じることがあります。

これは実際に毛が濃くなったわけではなく、いくつかの理由による錯覚です。

まず、レーザー照射によって毛の断面が焼けて炭化し、黒く見えることがあります。

この状態の毛は、通常の毛よりも目立つため、濃くなったように見えますが、1〜2週間で抜け落ちます。

また、まばらに毛が抜けることで、残った毛が目立ちやすくなることも原因のひとつです。

全体的に毛があるときよりも、部分的に残った毛の方が、視覚的に濃く見える傾向があります。

さらに、施術後の肌が敏感になっているため、毛のチクチク感を強く感じ、「毛が太くなった」と錯覚することもあります。

これらの現象は一時的なもので、施術を重ねることで確実に毛は減っていきます。

もし、3回以上施術を受けても毛が濃くなるように感じる場合は、硬毛化の可能性があるため、クリニックに相談しましょう。

硬毛化は、稀に起こる現象で、産毛が濃い毛に変化することがありますが、適切な対処で改善できます。

まとめ

医療脱毛1回目の施術後は、約1〜3週間で毛が抜け始め、一時的にツルツルの状態になりますが、2ヶ月後には休止期だった毛が再び生えてきます。

これは毛周期の仕組みによるもので、1回の施術で処理できるのは全体の約20〜30%の成長期の毛だけです。

効果の現れ方には個人差があり、毛質や肌質、部位、脱毛方式によっても異なりますが、確実に毛根にダメージを与えています。

1回目から効果を高めるためには、保湿や紫外線対策、正しい自己処理方法などのアフターケアが重要です。

特に電気シェーバーでの自己処理と、毎日の保湿ケアは、次回の施術効果を高めるために欠かせません。

医療脱毛は1回では完了しませんが、施術を重ねることで、確実に理想の肌に近づいていきます。

不安なことがあれば、遠慮なくクリニックのスタッフに相談し、自分に合ったペースで脱毛を進めていきましょう。

正しい知識とケアで、医療脱毛の効果を最大限に引き出し、つるつるの美肌を目指してください。

監修者

LIGHT CLINIC 総合監修医

吹田 真一

国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。