
LIGHT CLINIC 総合監修医
吹田 真一
国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。
医療脱毛の1回目の施術をうけたあと、「思ったように毛が抜けない」と不安になっていませんか。 高額な費用をはらって施術をうけたのに、期待していた効果がみられないと心配になるのは当然のことです。 しかし、医療脱毛1回目で毛が抜けないのは、じつは珍しいことではありません。
医療脱毛は効果の高い施術として知られていますが、1回の施術ですべての毛がなくなることはないのです。 毛には「毛周期」というサイクルがあり、レーザーが効果を発揮できる毛は全体の約20%にすぎません。 そのため、1回目の施術後に「効果がない」と感じてしまうケースが多くみられます。
この記事では、医療脱毛1回目で毛が抜けない理由を科学的にわかりやすく解説します。 さらに、効果を最大限にたかめるための対処法や、部位ごとの特徴についても詳しくご紹介していきます。 正しい知識をみにつけることで、不安を解消し、効果的な脱毛をすすめていきましょう。
CONTENTS
医療脱毛1回目で毛が抜けないのは普通なのか
1回目で抜ける人と抜けない人がいる理由
医療脱毛の1回目の施術後、毛が抜ける人もいれば、ほとんど変化を感じない人もいます。 この違いは、毛質や毛量、肌質などの個人差によるものが大きいのです。 とくに毛が太くて濃い部位では、レーザーがメラニンに反応しやすく、1回目でも効果を実感しやすい傾向があります。
一方で、産毛のような細い毛や、色素の薄い毛が多い部位では効果を感じにくくなります。 また、施術時の肌の状態も大きく影響してきます。 日焼けをしている肌や乾燥している肌では、レーザーの出力をさげる必要があるため、十分な効果が得られないことがあるのです。
脱毛機の種類によっても、毛が抜けるまでの期間に差がでてきます。 熱破壊式の脱毛機では約1〜2週間で毛が抜けはじめますが、蓄熱式では3〜4週間かかることもあります。 このような要因が複雑にからみあって、1回目の効果に個人差がうまれるのです。
医療脱毛1回目で効果を感じやすい条件:
• 毛が太くて濃い部位(ワキやVIOなど)
• メラニン色素が多い毛質
• 肌の状態がよく、適切な出力で施術できた場合
• 熱破壊式の脱毛機を使用した場合
• 成長期の毛が多いタイミングで施術をうけた場合
抜けないことと効果がないことの違い
医療脱毛1回目で「毛が抜けない」ことと「効果がない」ことは、まったく別の話です。 毛が目にみえて抜けなくても、毛根にはしっかりとダメージがあたえられている場合がほとんどなのです。 レーザーによって破壊された毛根から、時間をかけて毛が押しだされるまでには個人差があります。
施術直後に毛が抜けなくても、毛根の発毛組織は確実にダメージをうけています。 とくに蓄熱式の脱毛機では、バルジ領域とよばれる発毛をうながす部分をじわじわと破壊していくため、効果があらわれるまでに時間がかかるのです。 そのため、施術後すぐに変化がみられなくても、あせる必要はありません。
また、成長期以外の毛にはレーザーが反応しないため、1回の施術では全体の約20%の毛にしか効果がありません。 残りの約80%の毛は、退行期や休止期にあるため、次回以降の施術で処理することになります。 このように、効果は確実にあらわれているものの、すべての毛に効果があるわけではないことを理解しておきましょう。
状態 | 見た目の変化 | 実際の効果 |
---|---|---|
毛が抜けない | 変化なし | 毛根にダメージあり |
効果がない | 変化なし | 毛根にダメージなし |
効果の定義と期待値のギャップ
医療脱毛の「効果」をどのようにとらえるかは、人によって大きくことなります。 1回の施術で「ツルツルになる」と期待している人もいれば、「少しでも毛が減れば満足」という人もいるのです。 このような期待値のちがいが、満足度の差につながっていきます。
医療脱毛の効果を正しく理解するためには、現実的な期待値をもつことが大切です。 1回の施術では、全体の約20%の毛にしか効果がないため、劇的な変化は期待できません。 しかし、2回、3回と施術を重ねることで、確実に毛の量はへっていきます。
効果を実感できるタイミングも人それぞれです。 ワキやVIOなど、毛が濃い部位では1回目から変化を感じやすいものの、顔や背中などの産毛が多い部位では5回以上の施術が必要になることもあります。 このように、部位や毛質によって効果の感じかたが異なることを理解しておきましょう。
医療脱毛の効果に関する現実的な期待値:
• 1回目:全体の約20%の毛に効果
• 3回目:約60%の毛が減少し、自己処理が楽になる
• 5回目:約80%以上の毛が減少
• 8〜10回目:ほぼ自己処理不要な状態に
医療脱毛1回目で毛が抜けない主な理由
毛周期のメカニズムと脱毛効果の関係
毛周期とは、毛が生えてから抜けおちるまでのサイクルのことをさします。 このサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階にわかれており、それぞれの毛が独立したタイミングで周期をくりかえしています。 医療脱毛のレーザーは、このうち成長期の毛にしか効果を発揮できないという特性があるのです。
成長期は、毛根の細胞が活発に分裂し、毛が伸びている時期です。 この時期の毛は、毛乳頭とよばれる毛をつくる組織としっかりとつながっており、メラニン色素も豊富にふくまれています。 レーザーはこのメラニン色素に反応して熱をうみだし、毛根を破壊するしくみになっているのです。
退行期になると、毛の成長がとまり、毛根が徐々に表皮にむかって押しあげられていきます。 この時期の毛は毛乳頭とのつながりが弱くなっているため、レーザーを照射しても十分な熱が毛根につたわりません。 休止期では、毛が完全に抜けおち、次の毛が生えるまでの準備期間となります。
脱毛効果があるのは成長期の毛のみ
医療脱毛のレーザーが効果を発揮できるのは、成長期の毛だけという事実を知っておくことが重要です。 成長期の毛は、毛根がしっかりと毛乳頭とつながっているため、レーザーの熱エネルギーを効率的につたえることができます。 この熱によって毛根の発毛組織が破壊され、その毛穴からは二度と毛が生えなくなるのです。
退行期や休止期の毛にレーザーを照射しても、効果はほとんど期待できません。 退行期の毛は、すでに毛乳頭とのつながりが弱まっているため、熱が十分につたわらないのです。 休止期にいたっては、毛そのものが存在しないため、レーザーが反応する対象がありません。
このメカニズムを理解することで、なぜ複数回の施術が必要なのかが明確になります。 1回の施術では成長期の毛しか処理できないため、退行期や休止期にあった毛が成長期にはいるのを待って、再度施術をおこなう必要があるのです。 効率的に脱毛をすすめるためには、毛周期にあわせた適切な間隔での施術が不可欠となります。
毛周期の段階 | 毛の状態 | レーザーの効果 |
---|---|---|
成長期 | 毛が成長中 | 効果あり |
退行期 | 成長停止 | 効果なし |
休止期 | 毛が抜け落ちた状態 | 効果なし |
成長期の毛は全体の約20%という事実
体表面にみえている毛のうち、成長期にある毛は全体の約20%程度しかありません。 この割合は部位によってわずかに異なりますが、おおむね20〜30%の範囲におさまります。 つまり、1回の医療脱毛で処理できるのは、最大でも全体の3分の1程度ということになるのです。
残りの約70〜80%の毛は、退行期または休止期にあります。 これらの毛は、レーザーを照射しても反応しないため、次回以降の施術まで待つ必要があります。 2〜3ヶ月後には、これらの毛が成長期にはいってくるため、そのタイミングで再度施術をおこなうことで効果的に脱毛できるのです。
この事実をふまえると、最低でも5回程度の施術が必要な理由がわかります。 理論上、20%×5回=100%となりますが、実際には毛周期のずれや個人差があるため、完全に脱毛するには8〜10回程度の施術が必要になることもあります。 医療脱毛1回目で効果を感じにくいのは、このような生理的なメカニズムによるものなのです。
効果の現れ方における個人差
医療脱毛の効果のあらわれかたには、大きな個人差があります。 毛質、毛量、肌質、ホルモンバランスなど、さまざまな要因が複雑にからみあって効果に影響をあたえるのです。 たとえば、毛が太くて濃い人は、レーザーが反応しやすいため、1回目から効果を実感しやすい傾向があります。
一方で、毛が細くて色素が薄い人は、レーザーが十分に反応せず、効果を感じるまでに時間がかかることがあります。 また、肌の色も重要な要素のひとつです。 色白の人はレーザーの出力をあげやすいため効果が出やすく、日焼けした肌や色黒の人は出力をさげる必要があるため、効果があらわれにくくなります。
年齢やホルモンバランスも脱毛効果に影響します。 思春期や妊娠中、更年期などホルモンバランスが変化しやすい時期は、毛の生えかたも不安定になりがちです。 このような時期に施術をうけると、通常よりも効果を感じにくかったり、一度減った毛が再び生えてきたりすることもあるのです。
個人差に影響する主な要因:
• 毛質(太さ、濃さ、色)
• 毛量(密度)
• 肌質(色、乾燥度、敏感さ)
• 年齢
• ホルモンバランス
• 体質(新陳代謝の速さなど)
• 生活習慣(睡眠、食事、ストレス)
1回で自己処理不要にならない理由
医療脱毛1回目の施術後、多くの人が期待するのは「もう自己処理がいらなくなること」です。 しかし、現実には1回の施術で自己処理が不要になることはありません。 これは、毛周期の関係で全体の約20%の毛にしか効果がないことが最大の理由です。
施術後1〜2週間で成長期だった毛が抜けおちても、その後2〜3ヶ月で退行期や休止期にあった毛が成長期にはいってきます。 これらの毛は、前回の施術では処理できなかった毛なので、ふつうに成長してしまうのです。 そのため、次の施術までの期間は、これまでどおり自己処理が必要になります。
ただし、施術を重ねるごとに、生えてくる毛の量は確実にへっていきます。 3回目をすぎたあたりから、自己処理の頻度が大幅にへり、楽になったと感じる人が多くなります。 5回目になると、ほとんど自己処理がいらないレベルまで毛がへる人もいますが、完全に不要になるには8〜10回程度の施術が必要です。
施術回数 | 毛の減少率(目安) | 自己処理の頻度 |
---|---|---|
1回目 | 約20% | ほぼ変わらず |
3回目 | 約60% | 大幅に減少 |
5回目 | 約80% | ほとんど不要 |
8〜10回目 | 約95%以上 | 完全に不要 |
部位による脱毛効果の違いと特徴
効果を感じにくい部位の特徴
医療脱毛の効果は、施術する部位によって大きくことなります。 とくに効果を感じにくい部位には、共通する特徴があることがわかっています。 産毛のような細い毛が多い部位や、毛周期が長い部位、毛根が深い位置にある部位などは、1回目の施術では効果を実感しにくい傾向があるのです。
顔や背中、お腹などは産毛が多く、メラニン色素が少ないため、レーザーが十分に反応しません。 これらの部位では、通常よりも多くの施術回数が必要になることがあります。 また、VIOのように毛周期が長い部位では、成長期の毛が生えそろうまでに時間がかかるため、効果を実感するまでに期間がかかります。
さらに、男性のヒゲのように毛根が深い部位では、レーザーの熱が毛根まで十分にとどかないことがあります。 このような部位では、出力の高いレーザーを使用したり、波長の長いYAGレーザーを使用したりする必要があるのです。 部位ごとの特徴を理解することで、現実的な期待値をもって脱毛にのぞむことができます。
産毛や毛周期が長い部位
産毛が多い部位は、医療脱毛でもっとも効果を感じにくい部位のひとつです。 顔、背中、お腹、二の腕などがこれにあたります。 産毛はメラニン色素が少ないため、レーザーが反応しにくく、十分な熱エネルギーを発生させることができません。
また、産毛は細くて短いため、毛周期も通常の毛とはことなります。 成長期が短く、休止期が長い傾向があるため、タイミングよく成長期の毛にレーザーを照射するのがむずかしいのです。 そのため、産毛の脱毛には通常の2倍程度の回数が必要になることもあります。
毛周期が長い部位としては、VIOがあげられます。 VIOの毛は、成長期から休止期までのサイクルが1年以上かかることもあり、他の部位とくらべて格段に長いのが特徴です。 そのため、効果的に脱毛するには、長期間にわたって根気よく施術をつづける必要があります。
産毛や毛周期が長い部位の特徴:
• メラニン色素が少ない
• レーザーが反応しにくい
• 熱エネルギーが不足しがち
• 成長期の毛を狙いにくい
• 通常より多くの施術回数が必要
• 効果を実感するまでに時間がかかる
色の薄い毛や白髪
色の薄い毛や白髪は、医療脱毛でもっとも対処がむずかしい毛のタイプです。 レーザー脱毛は、メラニン色素に反応する原理をつかっているため、色素がない、または極端に少ない毛には効果を発揮できません。 金髪や茶髪のように色素が薄い毛は、黒い毛とくらべて格段に脱毛効果がおちてしまいます。
白髪にいたっては、メラニン色素がまったくないため、レーザーが反応することができません。 どんなに出力をあげても、白髪にはレーザー脱毛の効果は期待できないのです。 このような毛に対しては、ニードル脱毛(針脱毛)という別の方法を検討する必要があります。
年齢とともに白髪がふえてくることを考えると、医療脱毛は早めにはじめることが重要です。 一度白髪になってしまった毛は、レーザーでは処理できなくなるため、黒い毛のうちに脱毛をすませておくことが理想的です。 とくに40代以降は、体毛にも白髪がまじりはじめることがあるので注意が必要です。
毛の色 | メラニン量 | レーザーの効果 | 対処法 |
---|---|---|---|
黒い毛 | 多い | 高い | 通常の医療脱毛 |
茶色い毛 | やや少ない | 中程度 | 高出力での施術 |
金髪 | 少ない | 低い | 複数回の施術 |
白髪 | なし | 効果なし | ニードル脱毛 |
毛根が深い部位
毛根が深い位置にある部位は、レーザーの熱が十分にとどきにくいため、脱毛効果を感じにくい傾向があります。 代表的な部位としては、男性のヒゲ、VIOの一部、背中や腰まわりなどがあげられます。 これらの部位では、表面的にはレーザーが反応していても、毛根の深部まで熱がとどいていないことがあるのです。
とくに男性のヒゲは、毛根が皮膚の深さ4〜5mmの位置にあることもあり、通常のレーザーでは処理しきれないケースがあります。 このような場合は、波長の長いYAGレーザー(1,064nm)を使用することで、より深い位置の毛根まで熱をとどけることができます。 ただし、YAGレーザーは痛みが強いというデメリットもあるため、麻酔の使用を検討することもあります。
背中や腰まわりも、意外と毛根が深い部位です。 見た目は産毛のように細い毛でも、毛根は深い位置にあることが多く、脱毛効果を実感しにくい部位となっています。 これらの部位を効果的に脱毛するには、適切なレーザーの選択と、十分な回数の施術が必要になります。
ワキ脱毛1回目の効果と経過
ワキは医療脱毛でもっとも人気の高い部位のひとつです。 毛が太くて濃いため、レーザーが反応しやすく、1回目から効果を実感しやすい部位でもあります。 施術後1〜2週間で、成長期にあった毛がポロポロと抜けおちはじめ、一時的にツルツルの状態になることもあります。
ワキ脱毛1回目の施術後は、毛が抜けたあと約2ヶ月間は比較的きれいな状態がつづきます。 しかし、2〜3ヶ月後には、退行期や休止期にあった毛が成長期にはいり、再び生えてきます。 ただし、全体的な毛量は確実にへっており、毛質も以前より細くやわらかくなっていることが多いのです。
ワキは毛周期が比較的はやく、約2〜3ヶ月でひとつのサイクルが完了します。 そのため、2〜3ヶ月ごとに施術をうけることで、効率的に脱毛をすすめることができます。 多くの人が5回程度の施術で満足できるレベルまで脱毛できる部位でもあります。
ワキ脱毛1回目の経過:
• 施術直後:とくに変化なし
• 1週間後:一部の毛が抜けはじめる
• 2週間後:成長期の毛がほぼ抜けおちる
• 1ヶ月後:ツルツルの状態
• 2ヶ月後:新しい毛が生えはじめる
• 3ヶ月後:次回施術のタイミング
VIO脱毛1回目の効果と経過
VIO脱毛は、デリケートゾーンの脱毛として近年人気がたかまっている部位です。 毛が太くて濃いため、レーザーは反応しやすいものの、毛周期が長いため効果を実感するまでに時間がかかる部位でもあります。 1回目の施術後は、ワキと同様に1〜2週間で毛が抜けはじめますが、その後の経過はワキとはことなります。
VIOの毛周期は非常に長く、成長期から休止期までのサイクルが1年以上かかることもあります。 そのため、1回目の施術で処理できる毛の割合が他の部位よりも少なく、効果を実感しにくいことがあるのです。 また、デリケートな部位であるため、肌トラブルをさけるために出力をおさえめにすることもあり、これも効果に影響します。
VIO脱毛では、毛が抜けたあともまばらに生えてくることが多く、完全にツルツルになることは少ないです。 しかし、確実に毛量はへっており、毛質も細くやわらかくなっていきます。 衛生面でのメリットも大きく、継続することで快適な状態を維持できるようになります。
部位 | 毛周期 | 1回目の効果 | 完了目安 |
---|---|---|---|
Vライン | 1〜2年 | 中程度 | 5〜8回 |
Iライン | 1〜2年 | 低い | 8〜10回 |
Oライン | 1〜2年 | 低い | 8〜10回 |
脱毛方式とレーザー別の抜けるまでの期間
熱破壊式と蓄熱式の違い
医療脱毛には、大きくわけて「熱破壊式」と「蓄熱式」の2つの方式があります。 これらの方式は、毛根を破壊するメカニズムがことなるため、毛が抜けるまでの期間にも差がでてきます。 熱破壊式は従来からある方式で、高出力のレーザーを瞬間的に照射して毛根を破壊します。
熱破壊式では、毛母細胞や毛乳頭とよばれる毛をつくる組織を直接破壊します。 高出力のレーザーを使用するため、施術時の痛みは強めですが、効果があらわれるのがはやいという特徴があります。 施術後1〜2週間で毛が抜けはじめ、効果を実感しやすいのがメリットです。
一方、蓄熱式は比較的あたらしい方式で、低出力のレーザーを連続的に照射します。 バルジ領域とよばれる発毛をうながす組織をじわじわと破壊していくため、痛みは少ないものの、効果があらわれるまでに時間がかかります。 施術後3〜4週間でようやく毛が抜けはじめるため、1回目の効果を実感しにくいと感じる人も多いのです。
熱破壊式と蓄熱式の比較:
• 熱破壊式:痛みは強いが効果がはやい
• 蓄熱式:痛みは弱いが効果がおそい
• 熱破壊式:1〜2週間で毛が抜ける
• 蓄熱式:3〜4週間で毛が抜ける
• 熱破壊式:濃い毛に効果的
• 蓄熱式:産毛にも効果あり
医療脱毛とサロン脱毛の効果の違い
医療脱毛とサロン脱毛では、使用する機器や出力がまったくことなるため、効果にも大きな差があります。 医療脱毛は医療行為として認められており、医師や看護師などの有資格者のみが施術できます。 高出力のレーザーを使用できるため、毛根を確実に破壊し、永久脱毛が可能です。
サロン脱毛では、光脱毛(IPL脱毛)とよばれる方式を使用します。 これは医療行為ではないため、出力に制限があり、毛根を破壊することはできません。 毛根にダメージをあたえて一時的に毛の成長をおさえるだけなので、時間がたつと再び毛が生えてきてしまいます。
1回目の効果でくらべても、医療脱毛のほうがサロン脱毛よりも格段に高い効果が期待できます。 医療脱毛では1回目から毛が抜ける実感をもてることが多いですが、サロン脱毛では5回以上施術をうけてようやく変化を感じる程度です。 費用対効果を考えても、医療脱毛のほうが結果的におとくになることが多いのです。
項目 | 医療脱毛 | サロン脱毛 |
---|---|---|
使用機器 | 医療用レーザー | 光脱毛器 |
1回目の効果 | 約20%の毛に効果 | ほとんど変化なし |
永久脱毛 | 可能 | 不可能 |
完了回数 | 5〜10回 | 15〜20回以上 |
レーザーの種類による抜け方の違い
医療脱毛で使用されるレーザーには、主に3つの種類があります。 アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーです。 それぞれ波長がことなるため、効果のあらわれかたや毛が抜けるまでの期間にも違いがあります。
アレキサンドライトレーザーは、波長755nmと比較的短い波長のレーザーです。 メラニンへの吸収率が高いため、黒く太い毛に対して高い効果を発揮します。 施術後約10日で毛が抜けはじめ、もっとも効果を実感しやすいレーザーといえます。
ダイオードレーザーは、波長800〜940nmの中間的な波長をもつレーザーです。 幅広い毛質や肌質に対応できるバランスのよいレーザーで、産毛から太い毛まで効果があります。 毛が抜けるまでの期間は約2週間〜1ヶ月と、使用する脱毛機の方式によって差があります。
YAGレーザーは、波長1,064nmともっとも長い波長のレーザーです。 皮膚の深部までとどくため、毛根が深い毛や、日焼けした肌でも施術が可能です。 ただし、痛みが強く、毛が抜けるまでに2〜3週間かかるというデメリットもあります。
各レーザーの特徴と適応:
• アレキサンドライトレーザー:太い毛に効果的、色白の人向け
• ダイオードレーザー:オールマイティ、どんな毛質・肌質にも対応
• YAGレーザー:根深い毛に効果的、日焼け肌でも可能
• 複数のレーザーを搭載した機種(GentleMax Pro Plusなど)が理想的
通常2週間程度で毛が抜け始める理由
医療脱毛の施術後、多くの場合2週間程度で毛が抜けはじめます。 これは、レーザーによって破壊された毛根から、毛が自然に押しだされるまでの期間なのです。 施術直後は見た目に変化がなくても、毛根では確実に変化がおきています。
レーザーを照射された成長期の毛は、毛根の発毛組織が破壊されます。 しかし、毛そのものはまだ毛穴のなかに残っているため、すぐには抜けません。 破壊された毛根は、徐々に皮膚表面にむかって押しあげられ、最終的に自然に抜けおちるのです。
この過程には個人差があり、早い人では1週間程度で抜けはじめることもあります。 逆に、3〜4週間かかる人もいますが、これは異常ではありません。 毛の太さや毛穴の深さ、肌の新陳代謝の速さなどによって、抜けるまでの期間がかわってくるのです。
毛が抜ける過程:
- レーザー照射により毛根が破壊される
- 毛と毛根の結合がよわまる
- 毛が徐々に押しあげられる
- 毛穴から自然に抜けおちる
- 新しい毛が生えてこなくなる
1回目で毛が抜けない時の対処法と改善策
照射漏れの可能性と確認方法
医療脱毛1回目で毛がまったく抜けない場合、照射漏れの可能性を考える必要があります。 照射漏れとは、施術時にレーザーがあたっていない部分ができてしまうことです。 とくに、まとまった範囲で毛が残っている場合は、照射漏れの可能性が高いといえます。
照射漏れを確認するには、施術後2〜3週間たってから毛の抜けかたをチェックします。 まわりの毛は抜けているのに、特定の場所だけ毛が密集して残っている場合は、照射漏れの可能性があります。 ライン状や四角形状に毛が残っているケースは、典型的な照射漏れのパターンです。
照射漏れがうたがわれる場合は、すぐにクリニックに連絡しましょう。 多くのクリニックでは、照射漏れに対する無料の再照射をおこなっています。 ただし、期限が設定されていることが多いので、早めの連絡が大切です。
照射漏れのチェックポイント:
• 施術後2〜3週間で確認する
• まとまった範囲で毛が残っていないか
• ライン状や四角形状のパターンがないか
• 左右で明らかな差がないか
• 写真をとって記録しておく
• 早めにクリニックに相談する
効果を高めるための保湿ケア
医療脱毛の効果を最大限にたかめるためには、肌の保湿ケアが欠かせません。 乾燥した肌は、バリア機能が低下しているため、レーザーの出力をさげる必要があり、結果的に脱毛効果がおちてしまいます。 また、乾燥した肌は角質層がかたくなり、毛が抜けにくくなることもあるのです。
保湿ケアは、施術の前後だけでなく、日常的におこなうことが重要です。 とくに施術前日までは、しっかりと保湿をおこない、肌のコンディションをととのえましょう。 ただし、施術当日は、クリームなどの油分が毛穴につまる可能性があるため、保湿剤の使用はひかえます。
施術後の保湿も非常に大切です。 レーザー照射後の肌は、軽いやけど状態になっているため、水分が失われやすくなっています。 刺激の少ない保湿剤をたっぷりと使用し、肌をやさしくいたわってあげましょう。
タイミング | 保湿方法 | 注意点 |
---|---|---|
施術前日まで | 化粧水+乳液でしっかり保湿 | 油分の多いものはOK |
施術当日 | 保湿剤は使用しない | 毛穴をふさがない |
施術直後 | 刺激の少ない保湿剤 | こすらずやさしく |
施術後1週間 | 朝晩2回の保湿 | アルコールフリーのものを |
紫外線対策の重要性
紫外線対策は、医療脱毛の効果をたかめるうえで非常に重要な要素です。 日焼けした肌は、メラニン色素がふえているため、レーザーが肌にも反応してしまい、毛根への効果がよわまります。 また、やけどのリスクがたかまるため、出力をさげざるをえなくなり、結果的に脱毛効果がおちてしまうのです。
施術前の日焼けは、場合によっては施術自体ができなくなることもあります。 多くのクリニックでは、日焼けの程度によって施術を延期することがあります。 せっかく予約をとっても、日焼けが原因で施術できなければ、脱毛完了までの期間がのびてしまいます。
施術後の紫外線対策も重要です。 レーザー照射後の肌は敏感になっているため、紫外線によるダメージをうけやすくなっています。 色素沈着などの肌トラブルをふせぐためにも、日焼け止めの使用は必須といえるでしょう。
紫外線対策の基本:
• SPF30以上の日焼け止めを毎日使用
• 外出時は2〜3時間ごとに塗りなおす
• 帽子や日傘で物理的に紫外線をカット
• 長袖の衣服でカバー
• 日差しの強い時間帯(10時〜14時)はさける
• 室内でも窓際では紫外線対策を
正しい自己処理方法の実践
医療脱毛の期間中は、正しい自己処理方法を実践することが大切です。 まちがった自己処理は、脱毛効果をさげるだけでなく、肌トラブルの原因にもなります。 とくに、毛抜きやワックスによる処理は、絶対にさけなければなりません。
毛抜きやワックスで毛を抜いてしまうと、毛根ごと毛がなくなってしまいます。 レーザーはメラニンに反応するため、毛がない状態では効果を発揮できません。 また、毛周期がみだれてしまい、効率的な脱毛ができなくなってしまうのです。
自己処理は、毛をのこしたまま表面だけを処理する方法をえらびましょう。 電動シェーバーがもっともおすすめで、肌への負担を最小限におさえながら処理できます。 カミソリを使う場合は、十分な注意が必要です。
電動シェーバーが推奨される理由
電動シェーバーは、医療脱毛中の自己処理にもっとも適した方法です。 刃が直接肌にふれない構造になっているため、肌への負担が最小限ですみます。 カミソリのように肌の表面をけずることがないので、乾燥や肌あれのリスクもひくくなります。
また、電動シェーバーは毛を根元からカットするため、毛根はしっかりとのこります。 これにより、次回の施術時にレーザーが確実に反応できるのです。 使い方も簡単で、乾いた肌にそのままあてるだけなので、手軽に処理できます。
電動シェーバーをえらぶときは、肌にやさしいタイプをえらびましょう。 顔用、ボディ用、VIO用など、部位ごとに専用のものがあるとよりよいです。 定期的に刃を交換し、清潔にたもつことも大切なポイントです。
電動シェーバーのメリット:
• 肌への負担が最小限
• 毛根をのこして処理できる
• 乾燥や肌あれのリスクがひくい
• 手軽で時間がかからない
• けがのリスクがほとんどない
• くりかえし使用できて経済的
カミソリ使用時の注意点
カミソリでの自己処理は、電動シェーバーにくらべてリスクがたかいため、使用する場合は十分な注意が必要です。 カミソリは肌の表面の角質層もけずってしまうため、肌のバリア機能が低下しやすくなります。 これにより、乾燥や肌あれ、色素沈着などのトラブルがおきやすくなるのです。
カミソリを使う場合は、かならずシェービングジェルやクリームを使用しましょう。 肌とカミソリのあいだにクッションをつくることで、摩擦をへらすことができます。 また、切れ味のよい新しい刃を使用し、力をいれずにやさしくそることが大切です。
処理後は、しっかりと保湿ケアをおこないます。 刺激の少ない化粧水で水分をおぎない、乳液やクリームでふたをしてあげましょう。 カミソリ負けをおこしやすい人は、できるだけ電動シェーバーへの切りかえを検討してください。
処理方法 | おすすめ度 | 理由 |
---|---|---|
電動シェーバー | ◎ | 肌にやさしく安全 |
カミソリ | △ | 肌への負担が大きい |
毛抜き | × | 毛根がなくなり効果なし |
ワックス | × | 毛周期がみだれる |
除毛クリーム | × | 肌への刺激が強すぎる |
肌質・毛質に合った脱毛機の選択
医療脱毛の効果を最大化するには、自分の肌質や毛質にあった脱毛機をえらぶことが重要です。 クリニックによって導入している脱毛機がことなるため、事前にどのような機種があるか確認しておきましょう。 理想的なのは、複数のレーザーを搭載した脱毛機があるクリニックです。
たとえば、GentleMax Pro Plusという脱毛機は、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの2種類を搭載しています。 部位や毛質によってレーザーを使いわけることができるため、効果的な脱毛が可能です。 このような複合機を導入しているクリニックは、幅広い肌質・毛質に対応できます。
自分にあった脱毛機をえらぶためには、カウンセリングでしっかりと相談することが大切です。 肌の色、毛の太さや濃さ、痛みへの耐性などを伝え、最適な機種を提案してもらいましょう。 場合によっては、テスト照射をうけて、実際の感覚を確認することもできます。
脱毛機選びのポイント:
• 自分の肌質(色白、色黒、敏感肌など)を把握する
• 毛質(太い、細い、濃い、薄い)を確認する
• 痛みへの耐性を考慮する
• 複数のレーザーを搭載した機種があるか確認
• カウンセリングで相談する
• 可能ならテスト照射をうける
規則正しい生活習慣の影響
医療脱毛の効果は、日々の生活習慣によっても左右されます。 規則正しい生活をおくることで、肌のコンディションがととのい、脱毛効果がたかまるのです。 とくに、睡眠、食事、運動、ストレス管理は重要な要素となります。
十分な睡眠は、肌のターンオーバーを正常にたもつために欠かせません。 睡眠不足になると、肌の新陳代謝がおち、毛が抜けにくくなることがあります。 理想的には、毎日7〜8時間の睡眠をとり、肌の回復をうながしましょう。
バランスのよい食事も大切です。 ビタミンやミネラルを十分にとることで、肌の健康がたもたれます。 とくにビタミンCやEは、肌の回復をたすけ、色素沈着をふせぐ効果もあります。
生活習慣チェックリスト:
• 毎日7〜8時間の睡眠をとる
• バランスのよい食事をこころがける
• 適度な運動で血行をよくする
• ストレスをためない
• 禁煙する(喫煙は血行をわるくする)
• 過度な飲酒をさける
• 十分な水分補給をする
医療脱毛1回目に関するよくある質問
次の施術までの適切な間隔は?
医療脱毛の施術間隔は、毛周期にあわせて設定することが重要です。 一般的には、2〜3ヶ月の間隔をあけるのが理想的とされています。 これは、退行期や休止期にあった毛が、成長期にはいってくるまでの期間を考慮したものです。
ただし、部位によって毛周期がことなるため、最適な間隔も変わってきます。 顔は毛周期がはやいため1〜2ヶ月間隔、VIOは毛周期がおそいため2〜3ヶ月間隔が目安となります。 また、施術回数をかさねるにつれて、毛の生えるスピードがおそくなるため、間隔をのばしていくこともあります。
使用する脱毛機によっても、推奨される間隔がことなります。 蓄熱式の脱毛機では、1ヶ月間隔での施術が可能な場合もあります。 クリニックのスタッフと相談しながら、最適なスケジュールをくんでいきましょう。
部位別の施術間隔の目安:
• 顔:1〜2ヶ月
• ワキ:2〜3ヶ月
• 腕・脚:2〜3ヶ月
• VIO:2〜3ヶ月
• 背中:3ヶ月
• 施術回数がふえたら間隔をのばす
2回目までにムダ毛が生えてくる理由
医療脱毛1回目の施術後、しばらくするとまた毛が生えてきて不安になる人も多いでしょう。 これは、1回目の施術で処理できなかった約80%の毛が、順次成長期にはいってくるためです。 まったく効果がなかったわけではなく、自然な経過なので心配する必要はありません。
1回目で処理できるのは、成長期にあった約20%の毛だけです。 退行期や休止期にあった毛は、レーザーに反応しないため、そのまま毛穴のなかに残っています。 これらの毛が2〜3ヶ月後に成長期にはいり、あらたに生えてくるのです。
ただし、よく観察すると、生えてくる毛の量や質に変化があることがわかります。 全体的な毛量がへり、毛が細くやわらかくなっていることが多いのです。 これは、1回目の施術が確実に効果を発揮している証拠といえるでしょう。
時期 | 毛の状態 | 理由 |
---|---|---|
施術直後 | 変化なし | 毛根は破壊されたが毛は残る |
2週間後 | 毛が抜ける | 成長期の毛が脱落 |
1ヶ月後 | 一時的にツルツル | 休止期の状態 |
2〜3ヶ月後 | 新しい毛が生える | 退行期・休止期の毛が成長期へ |
2回目の施術は1回目より痛みが少ない?
医療脱毛の痛みについて、2回目は1回目より楽になるのか気になる人も多いでしょう。 一般的には、施術をかさねるごとに毛量がへるため、痛みも軽減される傾向があります。 しかし、痛みの感じかたには個人差があるため、一概にはいえません。
毛が太くて濃い部位では、毛量がへることで確実に痛みは軽減されます。 レーザーは黒い色素に反応するため、毛が少なくなれば反応する対象もへり、発生する熱もすくなくなるのです。 とくにワキやVIOなど、もともと痛みを感じやすい部位では、この傾向が顕著にあらわれます。
ただし、施術時の体調や肌の状態によっても痛みの感じかたはかわります。 生理前後はホルモンバランスの影響で痛みを感じやすくなることがあります。 また、肌が乾燥していると痛みが強くなるため、保湿ケアをしっかりおこなうことが大切です。
痛みを軽減する方法:
• 施術前にしっかり保湿する
• 生理前後をさける
• 痛み止めの使用を相談する
• 麻酔クリームの使用を検討する
• 深呼吸でリラックスする
• 痛みが強い場合は出力調整を依頼する
完了までに必要な施術回数の目安
医療脱毛が完了するまでに必要な施術回数は、目指すゴールによってことなります。 「自己処理が楽になる」レベルなら5回程度、「ほぼ自己処理不要」なら8回程度、「完全にツルツル」を目指すなら10回以上が目安となります。 ただし、部位や個人差によって必要な回数は変動します。
毛が濃い部位(ワキ、VIO)は、レーザーが反応しやすいため、比較的少ない回数で効果を実感できます。 一方、産毛が多い部位(顔、背中)は、10回以上の施術が必要になることもあります。 また、男性のヒゲのように毛根が深い部位も、回数が多くなる傾向があります。
年齢や体質も完了までの回数に影響します。 若い人や新陳代謝が活発な人は、効果があらわれやすい傾向があります。 ホルモンバランスが安定している人も、順調に脱毛がすすみやすいといえるでしょう。
部位別の完了目安:
• ワキ:5〜8回
• 腕・脚:5〜8回
• VIO:8〜10回
• 顔:10回以上
• 背中:8〜10回
• 全身:8〜10回
まとめ
医療脱毛1回目で毛が抜けないことは、けっして珍しいことではありません。 毛周期のメカニズムにより、1回の施術で効果があるのは全体の約20%の毛だけなのです。 残りの約80%の毛は、退行期や休止期にあるため、次回以降の施術で処理することになります。
効果を最大限にたかめるためには、保湿ケアや紫外線対策、正しい自己処理など、日々のケアが重要です。 また、自分の肌質や毛質にあった脱毛機をえらび、適切な間隔で施術をうけることも大切です。 焦らず、根気よく施術をつづけることで、確実に理想の肌に近づいていけるでしょう。
医療脱毛は、サロン脱毛とくらべて効果が高く、永久脱毛も可能な優れた方法です。 1回目で効果を感じられなくても、2回、3回と施術をかさねれば、必ず変化を実感できるはずです。 正しい知識をもって、安心して脱毛をすすめていってください。

LIGHT CLINIC 総合監修医
吹田 真一
国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。