
LIGHT CLINIC 総合監修医
吹田 真一
国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。
CONTENTS
脂肪溶解注射の仕組みと効果の実感時期
注射された薬剤が脂肪細胞を溶解する仕組み
脂肪溶解注射は、注射器を用いて脂肪溶解作用のある薬剤を皮下脂肪層に直接注入することで、部分的な脂肪減少を目指す施術です。
注入された薬剤に含まれる有効成分が、脂肪細胞の細胞膜に作用し、脂肪細胞を破壊・溶解させる働きを持っています。
溶解された脂肪は、体内の代謝プロセスを経て、老廃物として尿や汗とともに体外へと排出されていきます。
こうした一連の作用により、施術部位の脂肪量を徐々に減らしていくことが可能となるのです。
施術部位や個人差によって効果の実感時期は異なる
脂肪溶解注射の効果が現れるまでの期間は、施術部位や個人の体質、代謝の速さなどによって異なります。
一般的に、顔周りなど比較的脂肪量が少ない部位への施術では、効果の実感が早く得られる傾向にあります。
一方、太ももやお腹など脂肪が厚く溜まりやすい部位では、効果が出るまでに少し時間がかかるケースが多いようです。
また、もともとの代謝の良し悪しも、脂肪排出のスピードに影響を与える要因の一つと言えるでしょう。
平均的には2週間程度で変化を感じ始める
多くの方が、施術後およそ2週間ほどで脂肪が減り始めた実感を得られると言われています。
注射直後は腫れなどの反応が出ることもありますが、それが落ち着いてくる頃から徐々に変化が感じられるようになるのです。
ただし、誰もがこの時期に必ず効果を実感できるわけではありません。
個人差が大きいことを理解した上で、焦らずに経過を見守ることが大切だと言えるでしょう。
最終的な効果は3ヶ月ほどで現れる
脂肪溶解注射の最終的な効果が安定するのは、施術後およそ3ヶ月程度経過した頃だと言われています。
溶解された脂肪が完全に代謝・排出され、新しい脂肪細胞の生成も落ち着いてくるこの時期に、効果が目に見えて分かりやすくなります。
3ヶ月間はできるだけ規則正しい生活を心がけ、脂肪燃焼を促すような適度な運動を取り入れることも効果的だと言えるでしょう。
施術部位によっては、1回の施術では思うような変化が得られない場合もあります。
そのような時は、数ヶ月の間隔を空けて複数回の施術を重ねていくことで、より確実な効果が期待できると言われています。
2回目の脂肪溶解注射はいつ頃受けるのがベスト?
1回目の施術から1~2ヶ月後が目安
脂肪溶解注射は、一度の施術だけでは十分な効果が得られないことが多いため、複数回の施術を行うのが一般的です。
では、2回目の施術は1回目からどのくらいの間隔を空けるのがベストなのでしょうか。
多くの医療機関では、1回目の施術から1~2ヶ月後に2回目の施術を受けることを推奨しています。
この期間は、注入された薬剤が十分に作用し、脂肪細胞の溶解と代謝が進む時間だと考えられているためです。
1回目の施術直後は、体内の反応が不安定な状態にあります。
少し時間を置くことで、体内の変化が落ち着き、2回目の施術による効果をより実感しやすくなると言えるでしょう。
腫れや痛みなどのダウンタイムが落ち着いてから
脂肪溶解注射の施術後は、腫れや痛み、内出血などのダウンタイムが現れることがあります。
特に1回目の施術では、薬剤に対する体の反応が強く出る傾向にあるため、ダウンタイムが長引くケースも少なくありません。
2回目の施術を行うタイミングとしては、これらのダウンタイムが十分に落ち着いてからを選ぶのが賢明だと言えます。
腫れや痛みが引いた状態で施術を受けることで、薬剤の浸透がスムーズになり、脂肪溶解効果も高まると考えられているためです。
ダウンタイムの程度には個人差がありますが、平均して1~2週間ほどで症状が和らぐことが多いようです。
自分の体調とよく相談しながら、無理のない範囲で2回目の施術時期を決めていくことが大切だと言えるでしょう。
効果の実感具合を見極めてから判断するのも◎
脂肪溶解注射の効果が実感できるまでには、少なくとも1ヶ月程度の時間を要すると言われています。
中には、施術後2~3ヶ月経ってから、徐々に変化が現れ始めるケースもあるようです。
そのため、1回目の施術から1ヶ月程度が経過した時点で、自分の体の変化をじっくりと観察してみることが大切だと言えます。
効果の実感具合によっては、2回目の施術時期を少し先延ばしにするという選択肢も検討に値するでしょう。
また、1回目の施術である程度満足のいく変化が得られた場合は、2回目の施術を見送るという判断も可能です。
効果の実感度合いは人によってさまざまですから、自分の体と相談しながら、柔軟に2回目の施術時期を決めていくことが肝要だと言えるでしょう。
3回目以降の施術間隔と効果の変化
2~3ヶ月ごとのペースで数回に分けて施術
脂肪溶解注射は、一般的に複数回の施術を繰り返すことで、より確実な効果が期待できるとされています。
3回目以降の施術間隔としては、多くの医療機関で2~3ヶ月ごとのペースが推奨されているようです。
この期間は、注入された薬剤による脂肪溶解作用が十分に発揮され、体内の変化が落ち着くまでの時間だと考えられています。
施術間隔を開けることで、体への負担を軽減しながら、効果的に脂肪を減らしていくことができるのです。
また、数ヶ月という期間は、日常生活の中で徐々に現れる変化を実感するのにも適しているでしょう。
自分の体の変化をじっくりと観察しながら、次の施術に臨むことができるのは大きなメリットだと言えます。
回数を重ねるほど脂肪が減少し、効果が実感しやすく
脂肪溶解注射の施術を重ねるほど、体内の脂肪量が着実に減少していきます。
特に、1回目から3回目あたりまでの施術で、大きな変化を感じる人が多いようです。
一方、4回目以降の施術は、仕上げや維持のための役割を果たすことが多いと言われています。
1回目〜3回目あたりまでに大きな変化あり
1回目の施術では、脂肪細胞の溶解が始まり、体内の変化が徐々に現れ始めます。
2回目、3回目と施術を重ねるごとに、溶解された脂肪が代謝・排出されていくため、施術部位のボリュームダウンがより実感しやすくなります。
特に、2回目以降の施術では、ダウンタイムが軽減される傾向にあるため、日常生活への影響も少なく、効果を実感しやすいでしょう。
太ももやお腹など、比較的脂肪が厚い部位では、3回目あたりまでに目に見える変化が得られるケースが多いと言われています。
4回目以降は仕上げや維持のための施術に
4回目以降の施術は、すでに得られた効果を維持し、より理想的な仕上がりを目指すために行われることが多いようです。
脂肪量がかなり減少した状態でさらに施術を重ねても、劇的な変化は期待しにくいためです。
ただし、個人差が大きいのも事実です。
中には、4回目以降の施術で、さらなる効果を実感する人もいるでしょう。
自分の体の変化をしっかりと見極めながら、適切な施術回数を判断していくことが大切だと言えます。
また、一定の効果が得られた後は、数ヶ月から半年に1回程度のペースで、メンテナンス的な施術を受けることをおすすめします。
これにより、せっかく手に入れた理想的な体型を、長く維持することができるでしょう。
脂肪溶解注射の種類別の特徴と施術間隔
FatX coreは1ヶ月半~3ヶ月の間隔が理想的
FatX coreは、デオキシコール酸を1%含有する脂肪溶解注射です。
従来の脂肪溶解注射と比べて、腫れや痛みなどの副作用が軽減されているのが特徴です。
FatX coreを使用する場合、施術間隔は1ヶ月半~3ヶ月程度が理想的だと言われています。
この間隔で施術を行うことで、注入された薬剤が十分に作用し、脂肪細胞の溶解と代謝が効率的に進むためです。
また、FatX coreは即効性よりも、じっくりと時間をかけて脂肪を減らしていくタイプの薬剤です。
そのため、施術間隔を少し長めに設定することで、体への負担を抑えながら、着実に効果を実感できると考えられています。
FatX coreによる施術は、平均して3~5回程度行われることが多いようです。
自分の体の変化を見ながら、無理のない範囲で施術を重ねていくことが大切だと言えるでしょう。
カベリンは1ヶ月~2ヶ月おきの施術がおすすめ
カベリンは、デオキシコール酸を0.5%含有する脂肪溶解注射の一種です。
FatX coreと比べて、即効性が高く、短期間で効果を実感しやすいという特徴があります。
カベリンを使用する場合、施術間隔は1ヶ月~2ヶ月程度が推奨されているようです。
この間隔で施術を行うことで、注入された薬剤が効果的に作用し、脂肪の減少を促進することができるためです。
ただし、カベリンは比較的強い作用を持つ薬剤であるため、施術後の腫れや痛みが強く出る傾向にあります。
そのため、施術間隔を短くしすぎると、体への負担が大きくなる可能性があるのです。
また、カベリンによる施術は、平均して2~3回程度行われることが多いようです。
少ない施術回数で効果が得られるのは魅力的ですが、無理に施術を重ねることは避けるべきだと言えるでしょう。
カベリンを選択する場合は、医師とよく相談しながら、自分の体調に合わせた施術計画を立てることが重要です。
また、カベリンはリバウンドが起こりやすいという側面もあるため、施術後の生活習慣にも十分気をつける必要があります。
脂肪溶解注射は、種類によって特徴や効果、施術間隔などが異なります。
自分の体質や希望する効果に合わせて、適切な種類の脂肪溶解注射を選択することが大切だと言えるでしょう。
脂肪溶解注射後のメンテナンスとリバウンド防止法
適切な施術間隔で効果を維持することが大切
脂肪溶解注射の効果を長く維持するためには、適切な施術間隔でメンテナンスを行うことが大切です。
一般的に、脂肪溶解注射の効果は3~6ヶ月程度持続すると言われています。
しかし、この期間を過ぎると、徐々に脂肪が蓄積されていく可能性があるのです。
そこで、3~6ヶ月ごとに1回程度の頻度で、メンテナンス的な施術を受けることをおすすめします。
この間隔で施術を行うことで、溶解された脂肪の再蓄積を防ぎ、体型を維持しやすくなると考えられているためです。
メンテナンス施術の際は、初回の施術よりも少ない量の薬剤を注入することが一般的です。
これにより、体への負担を抑えながら、効果的に脂肪の蓄積を抑制することができるのです。
また、メンテナンス施術の頻度や間隔は、個人の体質や生活習慣によっても異なります。
自分に合ったペースを見つけるためにも、医師とよく相談しながら、施術計画を立てることが重要だと言えるでしょう。
生活習慣の改善と並行してセルフケアを行う
脂肪溶解注射の効果を維持し、リバウンドを防ぐためには、施術と並行して生活習慣を改善することが欠かせません。
特に、食事と運動の両面から、脂肪が蓄積しにくい体づくりを目指すことが大切です。
食事面では、脂肪や糖分の多い食品を控えめにし、野菜や果物を中心とした低カロリーな食事を心がけることが重要です。
また、間食や夜食を避け、規則正しい食生活を送ることも効果的だと言えるでしょう。
運動面では、有酸素運動を中心に、適度な運動を日常的に取り入れることをおすすめします。
ウォーキングやジョギング、水泳などの全身運動は、代謝を高め、脂肪燃焼を促進する効果が期待できます。
また、筋力トレーニングを行うことで、基礎代謝を上げ、脂肪が蓄積しにくい体質を作ることもできるでしょう。
セルフケアとして、マッサージやストレッチを行うことも効果的です。
施術部位のマッサージは、血行を促進し、脂肪の代謝を助ける働きがあると言われています。
また、ストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、体の巡りを良くすることができるのです。
これらのセルフケアを日常的に行うことで、脂肪溶解注射の効果をより長く実感できるようになるでしょう。
定期的な経過観察でリバウンドの兆候をチェック
脂肪溶解注射後は、定期的に医師の診察を受け、経過観察を行うことが大切です。
特に、施術後3ヶ月、6ヶ月、1年といった節目では、入念にチェックを受けることをおすすめします。
経過観察では、施術部位の状態を確認し、リバウンドの兆候がないかどうかを見極めます。
万が一、脂肪の蓄積が進んでいる場合は、早めに対策を講じることができるためです。
また、経過観察の際は、自分の生活習慣について医師に相談するのも効果的だと言えるでしょう。
食事や運動の現状を伝え、改善点がないかどうかをアドバイスしてもらうことで、より効果的なリバウンド防止策を見つけることができるはずです。
定期的な経過観察は、脂肪溶解注射の効果を長く維持するために欠かせないプロセスです。
自分の体の変化をしっかりと見守り、必要に応じて適切な対策を講じることが、リバウンドを防ぐための鍵だと言えるでしょう。
まとめ
脂肪溶解注射は、切らずに部分痩せを叶える画期的な施術方法です。
注射器を使って脂肪溶解成分を直接脂肪層に注入することで、気になる部位の脂肪を選択的に減らすことができるのが大きな特長だと言えるでしょう。
効果の実感は個人差がありますが、平均して施術後2週間ほどで現れ始め、3ヶ月程度でより顕著な変化が期待できます。
2回目以降の施術は、1回目から1~2ヶ月後を目安に、ダウンタイムの様子を見ながら行うのが理想的です。
3回目以降は、2~3ヶ月の間隔で数回に分けて施術を行うことで、徐々に脂肪量を減らしていくのが一般的なようです。
また、脂肪溶解注射にはFatX coreやカベリンなど、さまざまな種類があります。
それぞれ特徴や効果が異なるため、自分の希望に合った種類を選ぶことが大切だと言えるでしょう。
脂肪溶解注射の効果を長く維持するためには、メンテナンス施術を適切な間隔で行うことが重要です。
加えて、食事や運動などの生活習慣を改善し、セルフケアを並行して行うことも効果的だと考えられています。
定期的な経過観察で、リバウンドの兆候をいち早く発見することも忘れてはいけないポイントです。
脂肪溶解注射は、手軽に部分痩せを叶える魅力的な施術ですが、体への負担がゼロというわけではありません。
自分の体質や希望をしっかりと見極め、医師とよく相談しながら施術に臨むことが何より大切だと言えるでしょう。