医療脱毛は、むだ毛の悩みを解決するために人気の施術です。 しかし、「医療脱毛をしたら、かえって毛が濃くなってしまった」という話を耳にすることがあるのではないでしょうか。 これは、医療脱毛による副作用の1つである「硬毛化」が原因です。
硬毛化は、医療脱毛に限らず、エステサロンの光脱毛やご自宅で行う家庭用脱毛器の使用でも起こる可能性があります。 施術部位の毛が太く濃くなるため、脱毛とは真逆の状態になってしまうのです。
このように、せっかくの脱毛が台無しになるリスクもある硬毛化。 ですが、正しい知識を持ち、適切に対処することで、硬毛化のリスクは最小限に抑えられます。
そこで今回は、医療脱毛で起こりうる硬毛化について、以下の流れでくわしく解説していきます。
・硬毛化の症状と原因 ・硬毛化になりやすい人の特徴 ・硬毛化の予防法と対処法 ・クリニック選びのポイント
これから医療脱毛を検討している人はもちろん、すでに脱毛中の人も、硬毛化について正しく理解しておきましょう。 安心・安全な医療脱毛を行うためのお役立ち情報が満載ですので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
LIGHT CLINIC 総合監修医
吹田 真一
国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。
CONTENTS
硬毛化とは
医療脱毛で起こる可能性のある副作用の1つに、「硬毛化」があります。 これは、脱毛したはずなのに、施術部位の毛が逆に太く濃くなってしまう現象を指します。
本来、医療脱毛は毛根にダメージを与えて発毛を抑えるための施術ですが、硬毛化が起きてしまうと、脱毛の効果が得られないどころか、むだ毛がより目立つ状態になってしまうのです。
硬毛化の症状
硬毛化の具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
【硬毛化の症状】
- 脱毛部位の毛が太くなる
- 産毛のような薄い毛が濃くなる
- 毛が硬く直立するようになる
- 毛の色が濃く黒ずむ
こうした変化は、施術直後ではなく、数週間〜数ヶ月後に現れることが多いです。 そのため、脱毛の効果が感じられないと思っていたら、実は硬毛化が起きていたということもありえます。
硬毛化の原因は解明されていない
ここで気になるのが、なぜ硬毛化が起こるのかという点ですよね。 残念ながら、現在のところ硬毛化のメカニズムは完全には解明されていません。
ただし、以下のような仮説は立てられています。
- 脱毛の出力が弱すぎて毛根を破壊できず、かえって毛根が活性化した
- 照射むらにより、一部の毛根だけが刺激を受けて硬く太い毛が生えてきた
- 脱毛による炎症の修復過程で、毛が硬くなった
いずれにしても、脱毛時のダメージが毛根に適切に作用しなかったことで、硬毛化が引き起こされるのではないかと考えられています。
硬毛化と増毛化の違い
硬毛化と混同しやすい症状に、「増毛化」があります。 これは、文字通り毛の量が増える現象で、硬毛化とは異なります。
増毛化の場合、毛が太く濃くなるわけではなく、産毛のような細い毛がびっしりと生えそろいます。 原因としては、脱毛による刺激で休止期の毛包が活動を再開するためと考えられています。
一方、硬毛化は毛の量が増えるわけではなく、毛1本1本が太く濃くなるのが特徴です。 増毛化は脱毛とは関係なく、加齢などによっても起こりえますが、硬毛化は主に脱毛の副作用として知られています。
硬毛化になりやすい人の特徴
医療脱毛を受ける人の中には、硬毛化のリスクが高い人もいます。 ここでは、硬毛化になりやすい部位と、硬毛化になりやすい体質の特徴について解説します。
硬毛化になりやすい部位
硬毛化は、もともと毛が薄い部位で起こりやすいことが知られています。 具体的には、以下のような部位が挙げられます。
【硬毛化になりやすい部位】
- 顔(特にフェイスライン)
- 背中や腰まわり
- 二の腕
- 胸元やデコルテ
これらの部位は、もともと産毛が多く、毛穴が目立ちにくいのが特徴です。 そのため、脱毛時の照射が毛根に的確に作用しにくく、硬毛化のリスクが高まるのではないかと考えられています。
一方、わきやVIOなど、毛が太くしっかりと生えている部位では硬毛化は起こりにくい傾向にあります。 毛根が明確なぶん、脱毛の効果も得られやすいためです。
硬毛化になりやすい人の特徴
続いて、硬毛化になりやすい体質の特徴を見ていきましょう。 硬毛化のリスクが高いのは、主に以下のような人です。
体毛が薄い
体毛が薄い人は、脱毛による硬毛化を起こしやすいとされています。 その理由は、細い毛に対する脱毛では出力を弱めに設定することが多く、毛根へのダメージが不十分になりがちだからです。
脱毛の効果を感じにくいと思ったら、硬毛化が起きている可能性もあるため注意が必要です。 特に産毛が目立つ部位は、硬毛化のリスクが高いと言えるでしょう。
体毛の密度が高い
体毛の密度が高い人も、硬毛化を起こしやすい傾向にあります。 毛穴の間隔が狭いと、脱毛時の照射が均一にあたりにくくなるためです。
毛根へのダメージにムラが生じると、硬毛化が起こりやすくなります。 毛深い体質は、脱毛の効果が感じられやすい半面、硬毛化のリスクも高いと言えます。
毛根の位置が深い
毛根の位置が深い人も、硬毛化のリスクがやや高いと考えられています。 毛根が深いと、脱毛時の光が届きにくくなるため、ダメージが不十分になりがちだからです。
ただし、毛根の深さは個人差が大きく、自分では判断しにくいのが難点です。 カウンセリング時に確認してもらうのがよいでしょう。
以上のような特徴がある人は、医療脱毛を受ける際に硬毛化のリスクを意識しておく必要があります。 もちろん、すべての人に硬毛化が起こるわけではありませんが、起こり得る副作用として理解しておきましょう。
硬毛化の予防と対処方法
硬毛化は医療脱毛の副作用の1つですが、適切な予防と対処を行えば、リスクを最小限に抑えることができます。 ここでは、硬毛化のリスクを減らす方法と、万が一硬毛化が起きてしまった場合の対処法について解説します。
硬毛化のリスクを減らす方法
硬毛化のリスクを減らすには、以下のような工夫が有効です。
脱毛機の出力を調整してもらう
医療脱毛で使用する脱毛機の出力が弱すぎると、硬毛化のリスクが高まります。 毛根へのダメージが不十分だと、かえって発毛が活性化されてしまうためです。
そのため、施術前のカウンセリングで自分の毛質や肌質をしっかりと伝え、最適な出力で照射してもらうことが大切です。 とはいえ、出力が強すぎると痛みや肌トラブルのリスクも高まるため、施術者とよく相談して調整してもらいましょう。
毛根を刺激しない脱毛方法を選ぶ
硬毛化は、毛根に直接ダメージを与える脱毛方式で起こりやすいと言われています。 従来の脱毛方式は、毛根に強い熱エネルギーを与えて破壊するしくみでしたが、近年は毛根を刺激しない新しい脱毛方式も登場しています。
たとえば、蓄熱式脱毛は、毛根ではなく毛包にじわじわと熱を加えていくため、硬毛化のリスクが従来よりも低いとされています。 医療脱毛を検討中の人は、毛根を刺激しない脱毛方式を取り入れているクリニックを選ぶのもよいでしょう。
医療脱毛クリニックで施術を受ける
医療脱毛は、脱毛効果が高い半面、施術者の技量によって仕上がりに差が出やすいのが特徴です。 硬毛化のリスクを減らすためには、経験豊富な施術者のいるクリニックを選ぶことが大切と言えます。
医師免許を持つ施術者なら、脱毛機の出力調整や照射の具合など、安全性に十分配慮してくれるはずです。 また、硬毛化が疑われる場合のアフターフォローもお任せできます。 信頼できるクリニック選びが、硬毛化予防の第一歩だと言えるでしょう。
硬毛化の対処方法
万が一、医療脱毛の施術後に硬毛化が起きてしまった場合は、以下のような対処法があります。 クリニックの医師に相談しながら、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
施術を継続する
硬毛化が起きても、すぐに脱毛をやめる必要はありません。 むしろ、硬くなった毛は太くて目立つため、脱毛の効果が得られやすいと言われています。
ただし、施術を継続するにあたっては、医師とよく相談して、出力の調整や照射間隔の見直しを行う必要があります。 硬毛化の悪化を防ぐため、慎重に進めていきましょう。
施術を一時休止する
硬毛化がひどい場合は、脱毛を一旦休止するのも選択肢の1つです。 毛周期に従って硬毛化した毛が抜け落ち、新しい毛が生えそろうまで待つのです。
ただし、その間は自己処理を控えめにするなど、毛周期を乱さないよう注意が必要です。 休止期間中の過ごし方は、医師とよく相談して決めるのがよいでしょう。
ニードル脱毛を受ける
光脱毛やレーザー脱毛で硬毛化が解消しない場合は、ニードル脱毛への切り替えを検討してみるのもよいでしょう。 ニードル脱毛は、毛穴に極細の針を直接刺して、電気で毛根を焼き切る施術です。
表面的な刺激ではなく、毛根に直接ダメージを与えられるため、硬毛化しにくいのが特徴です。 ただし、1本ずつ手作業で行う施術のため、時間と費用がかかるのが難点と言えます。
医師としっかり相談し、自分に最適な硬毛化の対処法を見つけることが大切です。 早めの相談・対処が、硬毛化の悪化を防ぐポイントだと言えるでしょう。
クリニック選びのポイント
医療脱毛で硬毛化のリスクを最小限に抑えるには、信頼できるクリニック選びが欠かせません。 ここでは、硬毛化のリスクを考慮したうえで、クリニックを選ぶ際のポイントを解説します。
硬毛化の保証があるクリニックを選ぶ
医療脱毛では、硬毛化のリスクをゼロにすることはできません。 しかし、万が一の場合に備えて硬毛化の保証制度を設けているクリニックを選ぶのがおすすめです。
たとえば、「硬毛化と判断された場合、追加の施術を無料で受けられる」といった保証内容が理想的です。 トラブル時の対応まで見据えてクリニック選びを行うことが、硬毛化リスクへの備えとなります。
追加照射の有無や料金をチェック
硬毛化の解消には、十分な回数の追加照射が必要となる場合があります。 そのため、追加照射の有無や料金体系もチェックしておくことが大切です。
無制限プランのあるクリニックなら、追加料金の心配なく照射を重ねられるでしょう。 パックプランの場合は、追加料金の設定を確認しておきましょう。 通常料金の半額程度なら妥当と言えます。
無料カウンセリングでクリニックの方針を確認
良心的なクリニックなら、無料カウンセリングの際に、硬毛化のリスクについてきちんと説明してくれるはずです。 リスクを隠さず説明してくれるかどうかは、クリニック選びの重要なポイントと言えます。
また、実際に硬毛化が起きた場合の対処方針についても尋ねてみましょう。 医師がきちんと対応してくれそうかどうか、見極めることが大切です。 無料カウンセリングは、クリニックの姿勢を知る良い機会ですので、ぜひ活用しましょう。
信頼できるクリニックを選べば、たとえ硬毛化が起きても安心して任せられます。 後悔のないクリニック選びを心がけ、理想のつるすべ肌を目指しましょう。
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また、従来の脱毛機よりも照射スピードが速いため、施術時間を大幅に短縮できるのも大きなメリットです。
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まとめ
いかがでしたか? 医療脱毛による硬毛化について、原因や症状、予防法・対処法などを詳しく解説してきました。
硬毛化は、脱毛効果が感じられず不安になりがちな副作用ですが、正しい知識と対策で防ぐことができると、ご理解いただけたのではないでしょうか。
特に、硬毛化のリスクが気になる人は、以下の点に注意してクリニック選びを行うのがおすすめです。
【硬毛化リスクを考慮したクリニック選びのポイント】
- 硬毛化時の保証制度が充実している
- 追加照射の料金設定が明確である
- 無料カウンセリングで硬毛化リスクを正直に説明してくれる
医療脱毛は、高い脱毛効果が期待できるものの、リスクがゼロとは言えません。 もし、硬毛化が心配なあまり脱毛をためらっている人がいるなら、まずはカウンセリングで相談してみるのもよいでしょう。
医療脱毛のプロから、硬毛化予防のアドバイスをもらえば、安心して脱毛に臨めるはずです。 つるすべ美肌を目指して、ぜひ前向きに医療脱毛を検討してみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 当サイトが、あなたの医療脱毛ライフのお役に立てれば幸いです。 ここまで見て迷った方は「選び方のポイントを確認してみる」ボタンから、医療脱毛クリニックの詳しい選び方を知ることもできますよ。
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