最近、ダイエットに効果があると話題のGLP-1注射薬、「オゼンピック」と「サクセンダ」。
どちらも食欲を抑えて体重を減らす効果が期待できる薬ですが、実際のところ、どちらを選べばより痩せられるのでしょうか。
オゼンピックは週に1回、サクセンダは毎日打つ必要があるなど、それぞれ特徴が異なります。
また、体重減少効果や副作用の出方にも違いがあるようです。
GLP-1ダイエットを検討中の方にとって、オゼンピックとサクセンダのどちらを選ぶかは重要な問題ですよね。
そこで今回は、オゼンピックとサクセンダの違いを詳しく比較しながら、より痩せる方を探っていきたいと思います。
GLP-1ダイエットに興味のある方はもちろん、すでにオゼンピックやサクセンダを使用中の方も、ぜひ参考にしてみてください。
正しい知識を持つことが、ダイエット成功への第一歩となるはずです。
それでは、早速オゼンピックとサクセンダの比較を始めていきましょう。
LIGHT CLINIC 総合監修医
吹田 真一
国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。
CONTENTS
長時間作用か短時間作用か
オゼンピックとサクセンダの最も大きな違いは、GLP-1の作用時間の長さにあります。
オゼンピックは長時間作用型、サクセンダは短時間作用型に分類されるのです。
この作用時間の違いが、それぞれの特徴や使い方に大きく影響しています。
ここでは、同じ短時間作用型のビクトーザ、同じ長時間作用型のトルリシティとも比較しながら、オゼンピックとサクセンダの違いを詳しく見ていきましょう。
ビクトーザとサクセンダの違いについて
ビクトーザとサクセンダはどちらも、リラグルチドという同じ成分を含む短時間作用型のGLP-1注射薬です。
違いは、以下の2点が主なものです。
【ビクトーザとサクセンダの違い】
- 1回の注射量:サクセンダは0.6mgから3.0mgまで、ビクトーザは0.3mgから1.8mgまで
- 開発目的:サクセンダは肥満治療薬、ビクトーザは糖尿病治療薬
つまり、サクセンダのほうが高用量を投与でき、より強力な体重減少効果が期待できるということになります。
ただし、用量が多いぶん、副作用のリスクも高くなる可能性があるので注意が必要です。
また、ビクトーザは2型糖尿病の治療薬として開発されたものなので、肥満治療には保険適用外となります。
一方、サクセンダは肥満治療を目的として開発されたものの、日本ではまだ承認されていない未承認薬です。
そのため、サクセンダを処方するには自由診療での対応となるのが現状です。
トルリシティとオゼンピックの違いについて
続いて、トルリシティとオゼンピックの違いを見ていきましょう。
どちらも週に1回の注射で済む、長時間作用型のGLP-1注射薬です。
主な違いは、以下の通りです。
【トルリシティとオゼンピックの違い】
- 成分:トルリシティはデュラグルチド、オゼンピックはセマグルチド
- 体重減少効果:オゼンピックのほうが優れている可能性がある
- 承認状況:トルリシティは日本でも2型糖尿病治療薬として承認済み、オゼンピックは肥満治療薬として2022年6月に承認された
オゼンピックに含まれるセマグルチドは、トルリシティ成分のデュラグルチドよりも長い作用時間を示すことが知られています。
そのため、より持続的な血糖コントロールや体重減少効果が期待できるのです。
実際、海外の比較試験でも、オゼンピックのほうが高い減量効果を示したという報告があります。
ただし、これはあくまで海外のデータであり、日本人での有効性や安全性は十分に検証されていません。
また、トルリシティは日本でも糖尿病治療薬としての使用が認められているのに対し、オゼンピックはつい最近承認されたばかりで、まだ使用経験が少ないのが現状です。
以上のように、オゼンピックとサクセンダにはGLP-1の作用時間の長さという大きな違いがあり、それが使い勝手や効果にも影響していることがわかります。
では、実際の臨床ではどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
次の章で詳しく解説していきます。
メリット・デメリット
それでは、オゼンピックとサクセンダのメリット・デメリットを具体的に見ていきましょう。
どちらの薬剤にも一長一短があるので、自分の生活スタイルや目標に合わせて選ぶことが大切です。
サクセンダのデメリット
サクセンダは短時間作用型のGLP-1注射薬ですが、それゆえのデメリットもあります。
【サクセンダのデメリット】
- 毎日注射が必要で、手間がかかる
- 1ヶ月程度は胃もたれや吐き気などの副作用が出やすい(約40%の人に発生)
毎日注射をするのは、面倒に感じる人も多いでしょう。
また、注射の手技に不安を感じるという方もいるかもしれません。
加えて、サクセンダは胃の動きを抑える作用が強いため、特に治療開始から1ヶ月ほどは、胃もたれや吐き気といった消化器系の副作用が出やすいのです。
ただし、これらの副作用は時間とともに慣れていくことが多いとされています。
オゼンピックのデメリット
一方、オゼンピックは長時間作用型ですが、これにも欠点があります。
【オゼンピックのデメリット】
- 効果の持続により、消化器系への影響が出やすい
- 注射から時間が経つと効果が弱まるため、食欲が出てくることがある
- 1週間単位のため、日によって用量調整ができない
オゼンピックは1回の注射で1週間効果が持続するため、消化器系への影響から逃れられず、時に慢性的な副作用につながる可能性があります。
また、注射から時間が経過するにつれて効果が弱まるので、特に注射日から遠のくと食欲が増してしまうことがあるのです。
用量調整も1週間単位でしかできないため、体調に合わせた細やかな調整は難しいと言えるでしょう。
サクセンダのメリット
サクセンダのメリットは、以下の通りです。
【サクセンダのメリット】
- 高用量を投与でき、高い体重減少効果が期待できる
- 長年の使用実績があり、安全性が確認されている
- 毎日注射するため、必要に応じて用量調整が可能
- 持続的な効果が得られ、リバウンドが起こりにくい
サクセンダは1日1回の注射ですが、3.0mgまでの高用量を投与できるため、強力な体重減少効果を発揮します。
また、肥満治療薬として開発され、海外でも使用実績が長いため、安全性には定評があります。
毎日注射することで、その日の体調に合わせて用量を調整できるのも魅力の一つです。
効果が持続的に得られるため、リバウンドのリスクを抑えられるのも大きなメリットと言えるでしょう。
オゼンピックのメリット
最後に、オゼンピックのメリットをまとめました。
【オゼンピックのメリット】
- 週に1回の注射で済むため、利便性が高い
- 同じ1週間効果が持続するため、服薬忘れのリスクが少ない
- 血糖コントロール効果に優れ、糖尿病の予防にも役立つ
オゼンピックは週に1回の注射で済むので、毎日注射するサクセンダと比べて手間が省けるのが最大のメリットです。
また、服薬忘れのリスクも少なく、アドヒアランス(治療継続率)の向上につながります。
加えて、血糖コントロールにも優れた効果を発揮するため、肥満に伴う2型糖尿病のリスクを下げるのにも役立つでしょう。
以上のように、オゼンピックとサクセンダにはそれぞれ一長一短があります。
デメリットを理解した上で、自分に合ったメリットを重視して選ぶことが肝要だと言えます。
結局どちらが痩せるのか
オゼンピックとサクセンダ、結局のところ、どちらを使えばより痩せられるのでしょうか。
実は、この答えは一概には言えません。
それぞれの薬剤の特性や、個人の体質、生活習慣などによって、効果に差が出てくるのです。
ただし、これまでの比較から、ある程度の傾向は見えてきました。
ここでは、サクセンダとオゼンピックのどちらが向いているかを、対象者別に見ていきましょう。
サクセンダが向いている方
サクセンダは、以下のような方に特におすすめです。
【サクセンダが向いている方】
- とにかく強力な体重減少効果を求める方
- 食事制限が難しく、強い食欲抑制が必要な方
- 毎日注射するのが苦にならない方
- 副作用が出ても、我慢して継続できる方
サクセンダは高用量を投与できるため、太りやすい体質の人でも、確実に体重を落とせる可能性が高いです。
また、強力な食欲抑制効果があるので、食べ過ぎを防ぎたい人にもおすすめと言えます。
ただし、毎日注射が必要なため、根気強く続けられる意志力は必須です。
多少の副作用は覚悟した上で、長期的な視点でダイエットに取り組める方に向いているでしょう。
オゼンピックが向いている方
一方、オゼンピックは以下のような方に適しています。
【オゼンピックが向いている方】
- ゆるやかな体重減少を目指す方
- 毎日の注射が負担に感じる方
- 食事制限と併用して、確実に減量したい方
- 糖尿病のリスクを下げたい方
オゼンピックは、比較的穏やかな減量効果が期待できます。
急激な体重減少よりも、緩やかで無理のないダイエットを目指す人に向いていると言えるでしょう。
また、週に1回の注射で済むので、毎日注射するのが面倒な人にもおすすめです。
食事制限や運動との併用で、着実に体重を落としていきたい方に適しています。
さらに、2型糖尿病のリスクが気になる方にも有用でしょう。
血糖コントロール効果に優れたオゼンピックなら、肥満に伴う糖尿病の予防にも役立ちます。
以上のように、どちらの薬剤も一長一短があり、痩せる効果にも個人差があります。
大切なのは、自分の目標や生活スタイル、体質などを考慮して、最適な選択をすることだと言えます。
医師とよく相談した上で、自分に合った方法でダイエットに取り組むことが成功への近道となるでしょう。
医療ダイエットはライトクリニックへ!
オゼンピックやサクセンダをはじめとするGLP-1関連薬は、医師の管理の下で使用することが何より大切です。
その点、大阪と名古屋にあるライトクリニックは、医療ダイエットに特化したクリニックとして定評があります。
ライトクリニックが選ばれる理由は以下の通りです。
【ライトクリニックが選ばれる理由】
- 豊富な薬剤の取り扱い(リベルサス、マンジャロ、オゼンピック、サクセンダ、ビクトーザ、トルリシティ)
- 専門スタッフによる丁寧なカウンセリングとアフターフォロー
- オンライン診療にも対応
- お試しプランあり(1週間分の処方が可能)
まず、GLP-1関連薬を多数取り扱っている点が魅力的です。
患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最適な薬剤を提案してくれるでしょう。
また、専門スタッフによる手厚いサポートは、ダイエットの成功を後押ししてくれること間違いなしです。
オンライン診療にも対応しているので、通院が難しい方でも安心して治療に取り組めるのも嬉しいポイントですね。
お試しプランもあるので、本格的に始める前に、短期間で薬の効果を実感することができます。
GLP-1ダイエットを検討中の方は、まずはライトクリニックの無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
あなたに合った最適なプランを提案してくれるはずです。
医療の力を借りて、理想の体型を目指してみませんか。
まとめ
オゼンピックとサクセンダは、どちらもGLP-1関連薬として注目を集めるダイエット治療薬ですが、その特性には違いがあることがわかりました。
【オゼンピックとサクセンダの主な違い】
- 成分が異なる(オゼンピック:セマグルチド、サクセンダ:リラグルチド)
- 作用時間が違う(オゼンピック:長時間作用型、サクセンダ:短時間作用型)
- 注射頻度が違う(オゼンピック:週1回、サクセンダ:1日1回)
- 減量効果や副作用の出方に若干の差がある
どちらを選ぶべきかは、個人の体質や生活スタイル、目標などに大きく左右されます。
より強力な効果を求める人にはサクセンダが、利便性を重視する人にはオゼンピックがおすすめと言えるでしょう。
ただし、いずれにせよ医師の管理下で使用することが大前提です。
自己判断で安易に使うのは危険であり、絶対に避けなければなりません。
また、GLP-1関連薬はあくまでダイエットの補助的な役割を担うものです。
食事療法や運動療法といった基本的な努力と併用することで、初めて効果を発揮することを忘れてはいけません。
医療ダイエットに関心のある方は、ぜひライトクリニックに相談してみてください。
プロのサポートを受けながら、健康的で無理のない方法で理想の体型を目指せるはずです。
正しい知識と強い意志を持って、新しい自分への第一歩を踏み出してみませんか。