医療脱毛は、ムダ毛の自己処理から解放されたいと考える方に人気の脱毛方法です。一般的な医療脱毛の施術では、高出力のレーザー光線を毛根部分に照射し、毛母細胞を破壊することでムダ毛の発生を抑制します。従来の自己処理と比べて、肌への負担が少なく、長期的な脱毛効果が期待できるのが特長です。

そんな医療脱毛ですが、実際の施術にかかる時間はどの程度なのでしょうか。気になるムダ毛の部位によって、施術時間は大きく異なります。医療脱毛を検討中の方にとって、施術にかかる時間の目安を把握しておくことは大切です。スケジュール調整もしやすくなりますし、脱毛完了までの期間をイメージすることもできるでしょう。

本記事では、医療脱毛の全身脱毛コースにおける施術時間や、ワキ・腕・背中・VIOなど部位別の1回あたりの施術時間の目安をご紹介します。また、施術が予定よりも長引いてしまう理由や、実際の施術の流れについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

監修者

LIGHT CLINIC 総合監修医

吹田 真一

国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。

全身脱毛の種類

全身脱毛には、大きく分けて2つの種類があります。1つは、病院やクリニックで受けられる医療レーザー脱毛です。もう1つは、エステサロンなどで主流となっている光脱毛になります。どちらも全身のムダ毛を脱毛できますが、脱毛の原理や効果、施術時間などに違いがあります。

医療レーザー脱毛は、医療機関でのみ実施が認められている脱毛方法で、医師や看護師による施術が行われます。肌の表面から毛根部分に向けて高出力のレーザー光線を照射し、毛母細胞を破壊することで、ムダ毛の発生を長期的に抑制します。一方、光脱毛は、比較的出力の弱い光を用いて、毛根部分に熱ダメージを与える脱毛方法です。手軽に受けられる反面、脱毛効果は医療レーザー脱毛ほど高くありません。

全身脱毛の施術時間は、医療レーザー脱毛と光脱毛とで異なります。医療レーザー脱毛は、高出力のレーザー光線を用いるため、1回の施術で広範囲を脱毛できるのが特長です。その分、施術時間は比較的長くなる傾向にあります。一方、光脱毛は、出力が弱いため、施術時間は短めですが、脱毛完了までには医療レーザー脱毛よりも多くの来院が必要となるでしょう。

1回の全身脱毛にかかる時間はどのくらい?

では、実際に1回の全身脱毛には、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。全身脱毛の施術時間は、脱毛方法によって異なります。ここでは、医療レーザー脱毛と光脱毛のそれぞれについて、1回の全身脱毛にかかる平均的な時間をご紹介します。

まず、医療レーザー脱毛の場合、1回の全身脱毛の所要時間は約2時間が目安となります。医療レーザー脱毛では、高出力のレーザー光線を用いるため、施術中の痛みや熱さを和らげるために、冷却ジェルを塗布したり、肌を冷やしたりする必要があります。また、レーザー照射後は、肌の状態をしっかりと確認し、必要に応じてクーリングや保湿などのケアを行います。こうした施術前後のケアに要する時間も含めて、トータルで約2時間というのが一般的です。

一方、光脱毛の場合は、1回の全身脱毛の所要時間は1時間から1時間半程度が平均的な目安となります。光脱毛で用いる光は、医療レーザー脱毛ほど出力が高くないため、施術中の痛みや熱さは比較的マイルドです。そのため、施術前後のケアにかかる時間も短く、全体の施術時間を短縮できるのが特長です。ただし、脱毛効果を実感するためには、医療レーザー脱毛よりも多くの来院が必要となる点は覚えておきましょう。

なお、これらはあくまでも平均的な目安であり、クリニックやサロンによって多少の違いはあります。自分が通うクリニックやサロンの全身脱毛コースの所要時間については、事前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。

【箇所別】1回の脱毛時間の目安

全身脱毛の中でも、脱毛したい部位によって、1回の施術にかかる時間は異なります。ここでは、ワキ・腕・背中など、身体の各部位ごとの脱毛の所要時間の目安を詳しくご紹介します。自分が気になる部位の脱毛がどのくらいの時間で終わるのか、ぜひチェックしてみてください。

ワキ

ワキの脱毛は、他の部位と比べて比較的短時間で終わるのが特長です。医療レーザー脱毛の場合、ワキ脱毛の所要時間*片ワキ5分から10分程度が目安となります。また、光脱毛の場合は、片ワキ1分から3分ほどで終わるのが一般的です。

ワキは、脱毛する面積が狭く、レーザーや光の照射範囲も限られているため、施術時間を短く済ませられます。ワキ脱毛は、初めての医療脱毛におすすめの部位でもあります。1回の施術で脱毛効果を実感しやすく、短時間で終わるため、医療脱毛の雰囲気を掴むのにちょうど良いでしょう。

腕の脱毛は、ワキよりも少し時間がかかります。医療レーザー脱毛の場合、片腕15分から30分程度が1回の施術の目安となります。光脱毛の場合は、片腕10分から20分ほどで終わるのが一般的です。

腕は、脱毛する範囲が広いため、ワキよりも施術時間が長くなる傾向にあります。特に、二の腕や手の甲など、細かい部位まで丁寧に脱毛していくには時間がかかります。また、腕は毛量や毛質に個人差が大きい部位でもあるため、施術時間には幅があるのが特長です。

なお、腕の脱毛範囲は、クリニックやサロンによって異なる場合があります。肘上・肘下・手の甲・指など、どこまでを脱毛範囲に含むのかは要確認です。

背中

背中の脱毛は、腕よりもさらに時間がかかります。医療レーザー脱毛の場合、背中全体で30分から1時間程度が1回の施術の目安です。光脱毛の場合は、背中全体で20分から40分ほどで終わるのが一般的です。

背中は、脱毛する面積が広く、レーザーや光の照射範囲も広範囲に及ぶため、施術時間が長くなる傾向にあります。また、背中は自分では見えにくい部位でもあるため、施術前のシェービングに時間がかかるのも特長です。クリニックやサロンによっては、施術前のシェービングを有料で行っている場合もあるため、自己処理が難しい背中は、追加料金も検討しておく必要があります。

背中の脱毛は、広範囲に及ぶため、痛みを感じやすい部位でもあります。医療レーザー脱毛の場合は、麻酔クリームを使用できるクリニックもあるため、痛みが心配な方は事前に相談してみると良いでしょう。

VIO

VIO脱毛は、デリケートな部位であるため、施術時間が長めになる傾向があります。医療レーザー脱毛の場合、VIO全体で30分から1時間程度が1回の施術の目安です。光脱毛の場合は、VIO全体で20分から40分ほどで終わるのが一般的です。

VIOは、皮膚が薄く、毛量が多い部位であるため、痛みを感じやすいのが特長です。また、粘膜に近い部分は、レーザーや光の照射時に痛みを感じやすいため、細心の注意を払って施術する必要があります。そのため、施術時間が長めになる傾向にあります。

また、VIOは、自己処理が難しい部位でもあるため、施術前のシェービングにも時間がかかります。クリニックやサロンによっては、VIOのシェービングを有料で行っている場合もあるため、追加料金も検討しておく必要があります。

セルライトが多い

足の脱毛は、部位によって施術時間が大きく異なります。医療レーザー脱毛の場合、足全体で1時間から2時間程度が1回の施術の目安です。光脱毛の場合は、足全体で30分から1時間ほどで終わるのが一般的です。

足の脱毛で時間がかかるのは、太もも・ひざ下・足の甲・指など、細かい部位が多いことが理由です。特に、太ももは面積が広く、毛量も多いため、施術時間が長めになる傾向にあります。また、ひざ下や足の甲は、毛量が少なく、皮膚が薄いため、丁寧に施術する必要があります。

足の脱毛は、部位ごとに分けて施術することもできます。太ももだけ、ひざ下だけなど、気になる部位に絞って脱毛することで、施術時間を短縮することも可能です。

手足の指

手足の指の脱毛は、比較的短時間で終わる部位です。医療レーザー脱毛の場合、手足の指全体で10分から20分程度が1回の施術の目安です。光脱毛の場合は、手足の指全体で5分から10分ほどで終わるのが一般的です。

手足の指は、面積が狭く、毛量も少ないため、施術時間が短めになります。ただし、指の関節部分は、皮膚が薄く、痛みを感じやすいため、丁寧に施術する必要があります。

また、手足の指は、自己処理が難しい部位でもあるため、施術前のシェービングに時間がかかる場合があります。特に、足の指は、自分では見えにくい部位でもあるため、シェービングには注意が必要です。

えり足(うなじ)

えり足(うなじ)の脱毛は、比較的短時間で終わる部位です。医療レーザー脱毛の場合、えり足全体で10分から20分程度が1回の施術の目安です。光脱毛の場合は、えり足全体で5分から10分ほどで終わるのが一般的です。

えり足は、面積が狭く、毛量も少ないため、施術時間が短めになります。ただし、えり足は、皮膚が薄く、痛みを感じやすい部位でもあるため、丁寧に施術する必要があります。

また、えり足は、自己処理が難しい部位でもあるため、施術前のシェービングに時間がかかる場合があります。特に、首の後ろ側は、自分では見えにくい部位でもあるため、シェービングには注意が必要です。クリニックやサロンによっては、えり足のシェービングを有料で行っている場合もあるため、追加料金も検討しておく必要があります。

施術時間が長引いてしまう理由

医療脱毛の施術時間は、部位によって異なりますが、時には予定よりも長引いてしまうことがあります。ここでは、施術時間が長引いてしまう主な理由を3つご紹介します。

照射箇所に剃り残しがある

医療脱毛では、レーザーや光を照射する前に、毛を剃っておく必要があります。これは、毛に反応してレーザーや光のエネルギーが毛根に届きにくくなるのを防ぐためです。そのため、クリニックやサロンでは、施術前に剃り残しがないかどうかを確認します。

もし剃り残しがある場合、その部分をその場で剃毛する必要があります。これには時間がかかるため、施術時間が長引いてしまう可能性があります。特に、背中やVIOなど、自己処理が難しい部位は、剃り残しが多くなりがちです。

施術前に自己処理をしっかりと行っておくことで、剃り残しによる施術時間の延長を防ぐことができます。自己処理が難しい部位は、クリニックやサロンに剃毛を依頼することも検討してみましょう。

肌トラブルが起きている

医療脱毛では、肌トラブルがある場合、施術時間が長引く可能性があります。例えば、日焼けをしている場合、レーザーや光の出力を下げる必要があるため、照射時間が長くなることがあります。また、ニキビや肌の炎症がある場合、その部分を避けて照射する必要があるため、施術時間が長引く可能性があります。

肌トラブルがある場合、無理に施術を行うと、肌トラブルが悪化する可能性があります。そのため、クリニックやサロンでは、肌の状態を確認し、場合によっては施術を延期することもあります。

施術前には、日焼けを避け、肌の状態を整えておくことが大切です。また、肌トラブルがある場合は、事前にクリニックやサロンに相談しておくことをおすすめします。

脱毛の施術を受ける方の体格が大きい

医療脱毛の施術時間は、脱毛を受ける方の体格によっても異なります。体格が大きい方は、脱毛する面積が広くなるため、施術時間が長引く傾向にあります。

例えば、太ももの脱毛では、太ももの太さによって施術時間が異なります。太ももが太い方は、照射する面積が広くなるため、施術時間が長引く可能性があります。また、背中の脱毛でも、背中が広い方は、照射する面積が広くなるため、施術時間が長引く可能性があります。

ただし、体格が大きいからといって、脱毛の効果が低下するわけではありません。レーザーや光の出力を調整することで、体格に合わせた施術を行うことができます。また、体格による施術時間の違いを考慮して、予約時間を調整してくれるクリニックやサロンもあります。

自分の体格に合わせて、施術時間がどのくらいかかるのかを事前に確認しておくことをおすすめします。

全身脱毛の流れ

医療脱毛の全身脱毛は、複数の工程を経て行われます。ここでは、全身脱毛の一般的な流れを、受付から施術後の説明・次回予約までの6つのステップに分けてご紹介します。全身脱毛を受ける際の参考にしてみてください。

受付~案内

全身脱毛の施術日当日は、まずクリニックやサロンの受付で手続きを行います。予約時間の5分から10分前に到着するのが一般的です。受付では、予約の確認や問診票の記入などを行います。

手続きが完了したら、スタッフに案内されて待合室で待機します。待合室では、施術前の注意事項などを確認しておくと良いでしょう。また、飲み物を飲んだり、リラックスしたりして、施術に備えます。

着替え

順番が来たら、スタッフに案内されて施術室に入ります。施術室では、まず施術に適した服装に着替えます。多くのクリニックやサロンでは、専用のガウンや下着が用意されています。

着替える際は、貴重品を脱衣室のロッカーに入れておきます。また、アクセサリーを外しておくのも忘れずに。レーザーや光が反射して、肌を傷つける可能性があるためです。

肌の状態の確認

着替えが終わったら、スタッフが肌の状態を確認します。日焼けやニキビなどの肌トラブルがないかどうかをチェックし、施術に適した出力や照射時間を決めます。

この時、肌に関する不安や疑問があれば、スタッフに相談してみましょう。肌の状態によっては、施術を延期することもあります。無理に施術を受けるよりも、肌の状態が整ってから受けることが大切です。

シェービング

肌の状態の確認が終わったら、施術部位の毛を剃ります。これは、レーザーや光が毛に反応して、毛根に届きにくくなるのを防ぐためです。シェービングは、自己処理をしてから来院するのが一般的ですが、剃り残しがある場合は、スタッフがシェービングを行います。

シェービングには時間がかかるため、自己処理をしっかりと行ってから来院することをおすすめします。ただし、VIOなど自己処理が難しい部位は、スタッフにシェービングを任せるのも一つの方法です。

施術(照射)

シェービングが終わったら、いよいよレーザーや光の照射です。照射する際は、専用のゴーグルをつけて目を保護します。また、冷却ジェルを塗布して、肌を保護することもあります。

照射中は、一定の間隔でレーザーや光が照射されます。照射部位によっては、痛みや熱さを感じることがありますが、我慢できない痛みではありません。痛みが強い場合は、スタッフに伝えて出力を調整してもらいましょう。

施術後の説明・次回予約

照射が終わったら、スタッフが肌の状態を確認します。赤みやヒリヒリ感などがないかどうかをチェックし、アフターケアの方法を説明します。アフターケアを適切に行うことで、肌トラブルを防ぐことができます。

最後に、次回の予約を取ります。全身脱毛は、一定の間隔で複数回行うことで効果が実感できます。次回の予約は、スタッフと相談しながら決めましょう。また、次回までの注意事項を確認して、施術は終了です。

医療脱毛の全身脱毛は、このような流れで行われます。事前に流れを把握しておくことで、当日の施術をスムーズに受けられるでしょう。不安や疑問があれば、遠慮なくスタッフに相談してみてください。

医療脱毛ならライトクリニックへ!

全身脱毛をお考えの方におすすめなのが、ライトクリニックの医療脱毛です。ライトクリニックは、最新の医療レーザー脱毛機「ジェントルマックスプロプラス」を使用しており、効果的かつスピーディーな脱毛が可能です。またリーズナブルな料金設定も魅力の一つ。全身脱毛コースは、5回で103,200円(1回あたり20,640円)と、他院と比べてもお手頃な価格となっています。

ライトクリニックの医療脱毛は、女性だけでなく男性にも対応しています。男性の全身脱毛コースは、5回で275,200円(1回あたり55,040円)。ヒゲ脱毛にも力を入れており、ヒゲ全体セットは5回で96,000円(1回あたり19,200円)とリーズナブルです。

また、ライトクリニックでは、学割やペア割、乗り換え割といった割引制度も用意されています。学生の方は学生証の提示で、ペアで来院する方は2人以上で、他院から乗り換えの方は脱毛に限り、それぞれ10%の割引が適用されます。ただし、キャンペーン割引との併用はできないので注意が必要です。

ライトクリニックの医療脱毛なら、最新の脱毛機による高い脱毛効果と、リーズナブルな料金設定、充実した割引制度が魅力です。全身脱毛をお考えの方は、ぜひライトクリニックの無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

まとめ

本記事では、医療脱毛の施術時間について、全身脱毛と部位別の目安を詳しくご紹介しました。医療脱毛は、高い脱毛効果が期待できる反面、施術時間が長くなる傾向にあります。特に全身脱毛の場合は、1回の施術で2時間程度かかることもあります。

しかし、医療脱毛は、永久脱毛に近い効果が得られるため、トータルでみると脱毛完了までの期間は短くなります。また、施術時間が長くなる理由を理解して、事前の準備を整えておくことで、施術をスムーズに受けられるでしょう。

医療脱毛は、クリニックによって施術時間や料金設定が異なります。自分に合ったクリニック選びが、医療脱毛を成功させるカギとなります。料金や脱毛機の種類、アフターケアの充実度など、各クリニックの特徴を比較して、自分に合ったクリニックを見つけましょう。

最後に、医療脱毛を検討している方は、無料カウンセリングを活用することをおすすめします。カウンセリングでは、自分の肌の状態や毛質に合わせた施術プランを提案してもらえます。また、料金や施術時間、アフターケアについても詳しく説明してもらえるので、不安や疑問を解消できるでしょう。

医療脱毛は、自己処理から解放されて、つるすべ肌を手に入れるための有効な手段です。施術時間や料金に不安を感じる方もいるかもしれませんが、自分に合ったクリニックを選び、しっかりとカウンセリングを受けることで、満足のいく結果が得られるはずです。ぜひ、医療脱毛でムダ毛のない美肌を目指してみてください。