美しい肌への憧れは、多くの女性共通の願いです。その実現のために、脱毛は欠かせないケアの一つとなっています。しかし、人生の中で特別な時期、すなわち妊娠中は、脱毛に関しても特別な配慮が必要になります。

妊娠中に脱毛を考えている方、すでに脱毛サロンに通っていて妊娠が判明した方、または妊娠を計画中で今後の脱毛について考えている方へ、妊娠中の脱毛についての注意点、脱毛サロンやクリニックでの対応、自己処理の方法など、知っておくべき重要な情報をお伝えします。

美と健康を守るための、この貴重な時期における脱毛の知識を深め、正しい判断ができるようにしましょう。

監修者

LIGHT CLINIC 総合監修医

吹田 真一

国立循環器病研究センター勤務を経てLIGHT CLINICを開業。

妊娠中は光脱毛・レーザー脱毛ともにNG

妊娠中の皆さん、美容に関する悩みは尽きないものですよね。特に「脱毛」は多くの女性が気になるトピックの一つ。しかし、妊娠中は光脱毛やレーザー脱毛を避けるべきというのが専門家の意見です。その理由を、3つのポイントに分けてご紹介します。

①ホルモンバランスの変化

妊娠すると、女性の体はホルモンバランスの大きな変化を経験します。この変化は、体毛の成長にも影響を与えるため、通常とは異なる毛の生え方をすることがあります。

  • 毛が濃くなることがあります。
  • 毛周期が乱れるため、脱毛の効果が得にくくなります。
  • 出産後、ホルモンバランスが正常に戻ると、毛の状態も元に戻る可能性が高いです。

これらの点を考慮すると、妊娠中に脱毛を行っても、効率が悪いだけでなく、必要ないトラブルを招く恐れがあるため、避けた方が賢明です。

②肌トラブルが起きやすい

妊娠中は、肌が非常にデリケートになります。普段使っている化粧品でさえ肌に合わなくなることがあるほどです。そのため、光脱毛やレーザー脱毛による肌への刺激がトラブルの原因になることがあります。

  • 乾燥色素沈着炎症など、肌トラブルが起きやすい状態に。
  • 脱毛処理の痛みを強く感じることが多くなります。
  • 脱毛後の肌のケアが難しく、トラブルが長引く可能性があります。

これらのリスクを避けるためにも、妊娠中の脱毛は控えるべきです。

③施術中の体勢が負担になる

妊娠期間中、特に後期になるとお腹が大きくなり、長時間同じ体勢を保つことが難しくなります。脱毛施術中の体勢が、妊婦さんにとって大きな負担となる可能性があります。

  • うつ伏せの体勢が取れない、または苦しい
  • 長時間の施術が体調不良を引き起こすことも。
  • 血流が悪くなり、むくみやすくなる可能性があります。

④つわりなどの体調変化が起きやすい

妊娠中には、つわりやその他の体調変化が起きやすくなります。これらの症状は、脱毛施術中にも影響を及ぼす可能性があり、特に注意が必要です。

  • 脱毛施術中に使用されるジェルや消毒液の匂いが、つわりを悪化させる可能性があります。
  • 体調の変化により、施術中に急に気分が悪くなることも考えられます。
  • ホルモンの影響で、脱毛施術後の肌トラブルが起きやすくなります。

⑤新たな毛が生えやすい

妊娠中のホルモンバランスの変化は、新たな毛が生えやすくなる原因の一つです。この時期には、通常よりも体毛が濃くなったり、今まで毛がなかった部位に毛が生えることがあります。

  • 体毛が濃くなる現象は、ホルモンの影響により毛根が刺激されるためです。
  • 新たな部位に毛が生えることも、ホルモンバランスの変化が関係しています。
  • 出産後、ホルモンバランスが正常化すると、毛の状態も徐々に元に戻ることが多いです。

妊娠に気づかず脱毛してしまった場合、赤ちゃんへの影響は?

妊娠に気づかずに脱毛施術を受けてしまった場合、多くの女性が赤ちゃんへの影響を心配します。しかし、脱毛施術そのものが赤ちゃんに直接的な影響を与えることはほとんどありません。脱毛で使用される光やレーザーは、皮膚の表層に作用するものであり、子宮内の赤ちゃんに直接届くことはありません。

ただし、妊娠が判明した場合は、直ちに脱毛施術を中止し、医師や施術者に相談することが大切です。また、妊娠中の体調変化やホルモンバランスの変化を考慮し、施術の再開は出産後の体調が安定してからとするのが望ましいでしょう。

脱毛期間中に妊娠が発覚したら「休会制度」を利用しよう

脱毛サロンやクリニックでの施術を受けている最中に妊娠が判明することは、意外と珍しくありません。このような状況に直面した場合、多くの女性がどのように対処すれば良いか、戸惑うかもしれません。幸いなことに、多くの脱毛サロンやクリニックでは、妊娠を理由に施術を一時中断できる「休会制度」を設けています。

脱毛を中断しても、元に戻ることはない

脱毛プロセスを一時停止することで、これまでの努力が無駄になるのではないかと心配する方もいるでしょう。しかし、安心してください。脱毛施術の成果は、一時的な中断によって失われるものではありません。脱毛技術は、毛根にダメージを与えることで、毛の再生能力を弱めることを目的としています。したがって、いったん処理された毛は、休会期間中に突然、元通りになることはありません。

施術を再開する際には、休会前の状態からスタートすることができるため、長期的な脱毛計画において重要な進捗を失うことはありません。休会制度を利用することで、妊娠という大切な時期を安心して過ごし、体調が整い次第、施術を再開することが可能です。

出産後、脱毛が再開できるタイミングは?

出産後、脱毛施術を再開できるタイミングは、主に個人の体調や施設のポリシーによって異なります。一般的に、出産直後はホルモンバランスの変化や身体の回復に専念するため、脱毛施術の再開は少し待つ必要があります。多くのサロンやクリニックでは、授乳が終了し、生理が再開した後、または出産後6ヶ月~1年経過してからの再開を推奨しています。

再開のタイミングを判断する際には、医師や施術者と相談し、自身の体調や毛の成長状態を考慮することが大切です。また、出産による身体の変化が脱毛にどのような影響を与えるかも、プロフェッショナルの意見を聞くことで、より明確になるでしょう。

妊娠と出産は女性の体に大きな変化をもたらします。そのため、脱毛プランの中断や再開に際しては、自身の健康と安全を最優先に考慮し、適切なタイミングで施術を行うことが重要です。休会制度を上手に活用し、自身にとって最適な脱毛プランを計画しましょう。

妊娠に気づかず脱毛しても胎児への影響はない

もし妊娠初期に気づかずに脱毛をしてしまっても、胎児に直接的な影響が及ぶことはほとんどありません。

医療脱毛で使用するレーザーの光は、体表面のごく浅い部分にしか到達しないからです。

ただし、体調不良を感じたら医師に相談

とはいえ、妊娠中の脱毛では、体調不良を感じるリスクが高まります。

もし脱毛後に強い痛みやかゆみ、気分の悪さなどを感じたら、すぐに医師に相談するようにしましょう。

安全を最優先に、無理のない範囲で脱毛に取り組むことが大切です。

妊娠中は自己処理にも注意が必要

セルライトが多い

妊娠中は、体の変化に伴い、肌が敏感になりがちです。この時期、自己処理にも特別な注意を払う必要があります。肌トラブルを避けるため、以下のポイントに留意してください。

  • 刺激の少ない方法を選ぶ:電気シェーバーの使用を推奨します。肌に直接刃が触れないため、カットによる傷や刺激を最小限に抑えられます。
  • 保湿は必須:自己処理後の肌は特に乾燥しやすくなります。敏感肌用の保湿クリームやローションで、しっかりと保湿を行ってください。
  • 脱毛クリームの使用は慎重に:脱毛クリームは化学物質を含むため、妊娠中の敏感な肌には不向きなことがあります。使用前にはパッチテストを行い、刺激がないことを確認しましょう。

自己処理は、安全に、そして肌に優しくを心掛けることが重要です。不安がある場合は、専門家に相談するのも一つの方法です。

妊娠前に脱毛を完了しておくメリット

妊娠中の自己処理の負担が減る

妊娠中は、お腹が大きくなることで自己処理が難しくなります。

特に後期になると、下腹部や脚の処理が大変になるでしょう。

事前に脱毛を完了しておけば、妊娠中のムダ毛の自己処理に悩まされることがありません。

敏感になった肌を傷つけるリスクを避けられるのも大きなメリットです。

妊娠中は、ゆっくり安静にしてリラックスすることが大切。

面倒なムダ毛の処理から解放されれば、ストレスなく快適に過ごせます。

出産時にムダ毛を気にせず過ごせる

出産時には、多くの医療スタッフに下半身を見られる機会が増えます。

陰部や脚のムダ毛が気になって、出産に集中できないかもしれません。

しかし、脱毛を完了していれば、ムダ毛を気にする必要はありません。

下半身を露出することに抵抗がなくなり、リラックスして出産に臨めるでしょう。

医療スタッフもムダ毛の有無など気にしていません。

ご自身が快適に過ごせることが何より大切です。

デリケートゾーンの蒸れやかゆみ、感染症リスクを下げられる

妊娠中は、デリケートゾーンのムレやかぶれが起こりやすくなります。

アンダーヘアの存在は、このトラブルを悪化させる要因の一つ。

脱毛でアンダーヘアを処理しておけば、蒸れやかぶれ、かゆみを予防できます。

また、毛がない方が清潔に保ちやすく、雑菌が繁殖しにくい環境を作れます。

感染症のリスクを下げられるのも、妊娠中の脱毛完了のメリットと言えるでしょう。

出産後の産褥期にも、清潔な状態を保つことが大切です。

事前の脱毛は、妊娠中だけでなく産後のケアにもつながります。

妊活中の脱毛サロン・クリニック選びは慎重に

妊活を始めたら、脱毛サロンやクリニック選びも慎重に行う必要があります。休会制度や妊娠中の対応など、将来の状況変化に柔軟に対応できる場所を選ぶことが重要です。

  • 休会制度の有無を確認:妊娠が発覚した場合に備え、休会制度があるかどうかを事前に確認しましょう。
  • 妊娠中の対応を聞く:妊娠が発覚した際の対応や、出産後の脱毛再開時期についても、事前に情報を収集しておくことが大切です。
  • 口コミや評判をチェック:実際に利用した人の口コミや評判も重要な判断材料になります。特に妊活中や妊娠中の女性の体験談は参考になります。

ライトクリニックは、妊活中の方や妊娠を考えている方にも安心して利用できる脱毛クリニックです。休会制度や妊娠中の対応が充実しており、専門的なカウンセリングで一人ひとりに合った脱毛プランを提案してくれます。

  • 安全性と信頼性:最新の脱毛技術を用いており、肌に優しい施術を心掛けています。
  • 柔軟な対応:妊娠が発覚した場合の休会制度や、出産後の脱毛再開について、柔軟に対応してくれます。

妊活中の脱毛サロン・クリニック選びに迷ったら、ライトクリニックへの相談をお勧めします。

妊娠前に脱毛を検討しよう

妊娠を計画している方や、将来的に子供が欲しいと思っている女性にとって、脱毛は考慮すべき重要な事項の一つです。妊娠中は肌の状態が変わりやすく、また身体的な変化も大きいため、脱毛施術が推奨されないことが多いです。そこで、妊娠する前に脱毛を完了させておくことは、多くの利点があります。

デリケートゾーンの処理を気にしなくてよい

妊娠をすると、ホルモンバランスの変化により、デリケートゾーンを含む体毛が濃くなったり、新たな箇所に毛が生えてくることがあります。出産に際して、医療従事者による検査や処置があり、デリケートゾーンの毛の処理状態が気になることも。妊娠前に脱毛を済ませておくことで、このような心配から解放され、より快適に妊娠期間を過ごすことができます。

出産時に恥ずかしくない

出産は非常にプライベートな体験であり、多くの女性が出産時のプライバシーに敏感です。特にデリケートゾーンの毛の処理状態は、多くの女性にとってデリケートな問題。妊娠前に脱毛をしておけば、出産時の恥ずかしさを軽減し、よりリラックスして出産に臨むことができます。

感染症や蒸れ、かゆみを防げる

デリケートゾーンの毛は、湿気を保持しやすく、蒸れやかゆみの原因となることがあります。特に妊娠中や出産後は、体の免疫力が低下しやすく、感染症のリスクも高まります。脱毛によってデリケートゾーンを清潔に保つことで、これらのリスクを軽減し、より快適な妊娠生活を送ることが可能になります。

妊娠を考えている方は、早めに脱毛を検討し、快適な妊娠期間と出産を迎える準備をしておくことをおすすめします。

まとめ

この記事では、妊娠中の脱毛について深く掘り下げ、脱毛施術が妊娠に与える影響や妊娠期間中の自己処理の注意点、そして妊娠前に脱毛を検討するメリットについて詳しく説明しました。妊娠中の脱毛は医療専門家によって一般的に推奨されていません。これは、ホルモンバランスの変化、肌トラブルのリスク増加、そして施術中の不快感や赤ちゃんへの潜在的な影響を避けるためです。

また、脱毛期間中に妊娠が発覚した場合には、「休会制度」を活用することで、安心して脱毛プランを一時停止し、出産後に再開できるオプションがあります。これにより、脱毛施術の進行中に予期せぬ妊娠が発覚しても、施術の利益を失うことなく対応が可能です。

妊娠を考えている方や妊活中の方は、脱毛サロンやクリニック選びに際して、休会制度や妊娠中の施術ポリシーについて事前に確認することが重要です。これにより、将来的に発生するかもしれないシナリオに備えることができます。

最後に、妊娠前に脱毛を完了させることは、多くの女性にとって多大な利点があります。特に、デリケートゾーンの脱毛は、感染症のリスクを減らし、出産時の快適さを向上させるなど、妊娠中および出産時の不快感を軽減します

ライトクリニックでは、このようなニーズに対応するために、様々な脱毛オプションを提供しています。専門家によるカウンセリングを通じて、各個人の状況に最適な脱毛計画を立てることができます。妊娠前の脱毛に関心がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。